[ナミビア] 北西部の旅 オプウォから秘境エプパの滝へ

ナミビア

お世話になったマガノ家族に別れを告げて、次の目的地オプウォへ向かう。

オプウォにはヒンバ族やヘレロ族など、少数民族が多く住む街として知られる。

そしてオプウォからは、アンゴラとの国境沿いのエプパ滝を訪れる予定。

エトーシャ国立公園での失敗を乗り越えて、さぁどうなることか。

オシャカティから少数民族の街オプウォへ

オシャンカティを出たのは朝の8:00。この時期のナミビア北部は暑いので、少なくともこの時間にヒッチハイクを始めないと、暑すぎてしんどい。

朝ごはんに山羊肉の煮込みとパップ(トウモロコシの粉を熱湯に入れて練った料理)を食べて、途中のオカハオという街までは、順調に車を乗り継いで辿り着くことができた。

しかしこの先オカハオからオマカンゲまでに大苦戦。2時間ほど待ってやっと止まってくれた車。

乗せてもらったのはいいけれど、時速40kmぐらいでしか進まない上に、車の荷台に乗せてもらっているので容赦ない直射日光が全身に降り注ぐ。

後ろから来る車にビュンビュンと追い越されつつ、車の荷台でひたすら我慢の時間帯。

80kmほどの距離に2時間ぐらいかかって、ようやくオマカンゲへ。ここからオプヲまでは56km。

幸運な事にオマカンゲからオプウォまでは30分ほど待っただけで車が止まってくれた。どうなることかと思ったけれど、何とか1日でオプウォに到着する事ができた。

オプウォはナミビア北西に位置する街。大きなスーパーマーケットもいくつかあり、周辺の地域から人々が集まる。

この地域にはヒンバ族やヘレロ族、マカオナ族などの少数民族が住む地域としても有名で、街を歩いているだけで、民族衣装を着た人々に良く出会う。

アンゴラと同じようにナミビアでも教会にテント泊できるかどうか頼んでみると、駐車場の空きスペースにテントを張らせてもらう許可をもらえた。

ナミビアでも教会と警察署に泊めてもらいながら旅ができそうだ。

とりあえずお腹が空いたので、食べる物を探しながら街を歩いてみる。

ナミビアの街には屋台が多く出ていて、牛肉や山羊肉の炭焼き、魚のフライ、フライドポテト、ソーセージ、臓物煮込みなどはどこでも見つかる。

安くて美味しいのだけれど、野菜を見つけるのが難しいのが難点。

そこでスーパーマーケットの惣菜でサラダを買って、屋台で炭焼きの肉を頼んで食べるのが定番になった。いくら何でも毎日肉ばかり食べていたら栄養が偏るし。

オプウォで初めて目にしたウロスジュースという飲み物も安くて美味しい。地元の人は自然のジュースだと言っていたが原料は何なのか未だに知らない。

街のスーパーマーケットの目の前で、何やら民芸品を販売している店が。

そこを通り過ぎると、「こんにちは。ありがとう」などと日本語で声をかけてくる女性がいた。

名前を聞くとクイーン・エリザベスだと答える。「女王様、ずいぶん見た目が違変わりましたね?」なんて冗談を言いながら、なんで日本語を知っているのか尋ねてみる。

彼女はヒンバ族の家族がいて、日本時にツアーを行う事もあるからだとか。「ナギ・ヨシダを知っているか?」と聞かれて、

あぁ写真家のヨシダ・ナギさんの事かとわかった。クイーン・エリザベスは彼女もヒンバ族の元へ案内したことがあるらしい。

オプウォでヒンバ族の文化を学びたい人はクイーンエリザベスに頼めばいいかも。

彼女は主工芸品を売っているのだが、気になったのがヒンバ族の人形。この人形は女の子がおもちゃにして遊ぶのだとか。バービー人形のような感じだろうか。

こんな風に散歩していると日が暮れてきたので、教会のテントへと帰る。

大きな街に長居してもしょうがないので、明日の朝一番にエプパの滝があるアンゴラ国境沿いの村へと向かうことにする。

アンゴラとの国境沿いにある絶景 エプパの滝

翌日の早朝からエプパの滝へとヒッチハイクを試みる。アンゴラとの国境沿いという辺鄙な場所にあるので、ヒッチハイクの難易度は高い。

それでも朝から粘り強く待っていると、エプパの学校で先生をしている男性が車の荷台に乗せてくれることに。

すでに後ろには数人の男性が乗り込んでいたので、スペースを分け合って乗せてもらう。

エプパ滝までの道中は舗装されていない砂利道。そして暑い日差し。決して楽な移動ではないが、我慢しているといずれ到着すると思うと耐えられる。

道中の村にあるマーケットに立ち寄ったり、ヒッチハイクしている地元民を乗せたり、降ろしたりしながら車は進む。

乾燥した大地。荒野。黄色い大地にまばらに見えるのは、枯れたように葉の落ちた低木たち。雨期になるとどんな変化を見せるのだろうかと思う。

もちろんこの地に住む少数民族であるヒンバ族の女性もヒッチハイクで移動する。

ヒンバ族の方々と一緒に、車の荷台にしがみつきながら移動するなんてなかなか楽しい経験だとは思いませんか??

彼女らの住む家にも立ち寄ったり。たくさんの家畜を飼育している姿はマサイ族の人々を思い出させます。

到着したエプパでは警察署に頼んで宿泊させてもらっていました。

空いたスペースにテント泊さえさせてもらえば良かったのだけれど、空き部屋があるという事で個室を頂いた。なんという待遇だ。

水道もあれば、充電もできるという贅沢なキャンプ地。というか個室やけど。

到着後は早速有名なエプパの滝を見に行く。

乾季の割に思っていたよりも川の水量が多く。水しぶきが顔にかかるくらい勢いよく流れ落ちる滝。

周辺にはお気に入りのバオバブの木も生えていて、アフリカらしい風景が広がる。

一見するとここだけがエプパの滝かと勘違いするが、もっと奥へと歩けるトレイルがあるので、それに沿って斜面を進んでいく。

すると奥にはもっともっと数多くの滝が流れ落ちていて、とてつもない絶景を作り上げている。

ちょうどこの場所で川幅が広くなり、広範囲にわたって滝が流れ落ちているのだ。

その様子は丘の上の登ってみると、もっとよくわかる。こんな風景が見られるならば、この辺鄙な土地まで足を伸ばす価値があるというものだ。

滞在中に何度もこの風景を眺めに訪れたが、飽きることはなかった。

2日滞在した後、お世話になった警察署を出て、ヒッチハイクでオプヲへ戻る車を待つ3日目の朝。

道路上で待っていれば誰か止まるだろうと予想していたが、8:00-12:00まで誰も止まらず…。

気を落として村に戻って地元に人に尋ねてみると、「白人旅行者は道路上では止まらない。ロッジに行って直接頼まないといけない。私もよくロッジに行ってオプウォまで一緒にいけるか頼むことがあるのよ」と。

あぁ…。それをもっと早く知っておきたかった(笑)という事で警察署に戻って、申し訳ないがもう一泊頼む事に。

そしてその日のうちにロッジに行ってフランス人夫婦に直接頼んでオッケーを頂き、ほっと一安心。

そして最後にもう一度エプパの滝の絶景を目に焼きつける。

思わぬ形で少し長居したエプパを離れ、オプウォの街へ戻るのであった。

おわりに

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