[ベナン] 北部の街ナティティングーへ タタ・ソンバとコタの滝

ベナン

ベナン南部から、再びサバンナの広がる北部へ。

トーゴを北から南へ縦断し、ベナンを南から北へと縦断する何とも非効率な移動(笑)

だけれども、行きたくなったのだからしょうがない。ということで、いざ。

ナティティングー タタ・ソンバとコタの滝

アボメーからナティティングーへの、距離は約420km。だが何とめちゃくちゃ幸運に恵まれた。

本当なら全距離をヒッチハイクしなければならないところ、なんとナティティングーのカウチサーフィンホストがコトヌーからナティティングーの自宅に帰るついでに、アボメーで私をピックアップしてくれるというのだ。

ラッキーすぎる。彼がアボメーに到着したのは深夜の23:00で、ナティティングーへ到着したのは朝の5:00だが、それでもめちゃくちゃ助かった。

車の中でずっと寝ていたけれど、到着してもホストの家でまた仮眠をとる。そして、もぞもぞとベッドから這い出したのは、その日の午後。

ホストのメダルドに連れられて、レストランに遅めのブランチを食べに行く。

彼には様々なベナン料理を紹介してもらった。

ニャンピレー(トウモロコシの粉をお湯で溶いて、餅のようについたもの)に、羊肉のピーナッツソース。

こちらは、お米を餅のように丸めたものとピーナッツソース。牛の皮を煮込んだものとワンガシと呼ばれるベナンのチーズをトッピングに。

そして、豪快な羊の煮込み料理。思いっきり顔面の骨が盛りつけられてるのですが…。

個人的にガーナ、トーゴ、ベナンの食事は似ていると思う。細かく見ると異なる部分もあるが、ガーナのフーフーは、ベナンではニャンピレーと呼び方が変わるだけだし、パーム油やピーナッツソースを使用するところは同じ。

食事の後は、彼の友人のダグラのもとへ。何と彼は動物が大好きで、馬やロバ、サルをはじめとして、ワニやヘビまで飼育している。

ヘビは毒の無いボアが多いけれど、猛毒のコブラまでいる。しかもそれを手掴み…すごすぎるぜ…

そして彼に人生で初めてヘビを首に巻いてもらった。冷ッとして、湿っていて、ぬるっとしていて…気持ち悪いが、嫌な気分ではなかった。

ボアはかなり大人しい性格のようだ。

翌日には、この地方の伝統的家屋がのこる村「ブコンべ」へと、メダルドに連れて行ってもらう。

道中に素晴らしいい山岳風景が広がる峠を越えて行く。やはりトーゴとの国境付近になると山が目立つようになる。

そしてブコンべに近づくにつれ、「タタ・ソンバ」と呼ばれる伝統家屋の姿をチラチラと見かけるようになる。

タタ・ソンバはこんな感じの建物。

タタ・ソンバの「タタ 」とは、現地の言葉で「要塞」や「住居」を示す言葉だという。

そして「ソンバ 」とは、この地域の民族であるソンバ族の意味のよう。

ソンバ族の住居または要塞といったところか。

分厚い土壁、左右には茅葺屋根の円形の塔。何とも独特な建築物であろう。

上記のタタ・ズンバは、一階部分が家畜の為のスペースで二階部分が住居スペースとなっています。

ちなみに同じ建築物の二階部分はこんな感じです。

一枚目の写真の小さな茅葺屋根の下には穴があり、何と一階部分とつながっている。

「要塞」としての役割として、見渡しのいい二階に一階から素早く移動できる工夫。

ちなみに他に備え付けられている茅葺き屋根を外すと,トウモロコシ等の穀物を保存できるスペースになっている。

タタ・ソンバには様々なデザインがあって、共通する部分はあるものの少しずつ違う。

現在では住んでいる人は少ないが、先祖代々の遺産として大切に守られているようだ。

住居を見学させてもらった人が、なぜか象とカバの骨を保有していたので見せてもらう。

国立公園から拾ってきたのだとか。

そういえばブルキナファソとの国境に野生動物を見る事ができる国立公園があるのだが、何とテロリストが潜んでいる可能性があるという事で、2023年6月時点では閉まっていた。

ちなみにナティティングーと、タタ・ソンバが多くあるブコンべとの位置関係は下記。

そして次は下記の地図右下にあるコタの滝を目指す。

ナティティングーからコタの滝までは15kmほど。

到着すると、まずは滝の上部からの展望台。森に囲まれた美しい滝だ。

そして展望台から道なりに下っていくと、滝を目の前にする事ができる。。

まだ雨期の始まりなので水量は少ないというが、滝壺には泳ぐのに十分すぎる深さもあり、小さな崖から飛び込めるような場所まであった。

当然のように服を脱ぎすて、滝壺で泳いで自然のパワーを全身に頂く。

雨期のサバンナは緑が広がり、滝の周りも木々に囲まれている。

地元のハンターも周辺によく狩りをするために来るということだ。

このコタの滝には、簡単なトレッキングルートがあり、滝の周囲をぐるっと周れるようになっているので歩いてみる。

トレッキングルートには、滝壺の上にもつながっている。

雨期の時期はもっと水量も多く、滝壺まで歩くのは難しいよう。

それにしても素晴らしい風景だ。

滝壺の上では、階段のように崖が連なり、そこを水が流れ落ちてくる。

周囲の木々とも相まって、まるで楽園のような景色だ。

ベナンに来て、最北端のナティティングーまで訪れる人は数少ないかもしれませんが、紹介したタタ・ソンバとコタの滝に加えて、国立公園でサファリもできるとなれば、もう行くしかありません。

おわりに

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