[メキシコ] 先住民文化、美しい街並みと自然まで楽しめる サン・クリストバル・デ・ラス・カサス

メキシコ

チアパス州の州都トゥストラ・グティエレスを離れ、ヒッチハイクで乗せてくれた車は、どんどんと標高を上げながら山間部を走っていく。

周囲の風景も変わり、気候も蒸し暑かった州都の街から、肌寒く感じるように変わった。

標高2200mほどに位置するサン・クリストバル・デ・ラス・カサスへ到着だ。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス 先住民文化が色濃く残る、コロニアル建築が美しい街

うねうねと山間部を標高を上げながら到着したのは、サン・クリストバル・デ・ラス・カサス。

この地域には数千年前からマヤ族のツォツィル族とツェルタル族の人々が暮らしてきた。

先住民族の人口比率が高く、彼らの文化が今も色濃く残る。

近隣の村々の交易の中心地にもなっていて、色鮮やかな民族衣装を着た人々が、石畳で舗装されたコロニアル建築が建ち並ぶ市街を行き交うような街だ。

この街について、Chat Gptにも聞いてみよう。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサスは、メキシコ南部のチアパス州に位置する絵のような植民地時代の街です。スペイン植民地時代の建築物や舗装された石畳の通り、そして活気ある先住民文化で知られています。以下は、サン・クリストバル・デ・ラス・カサスの主な特徴です:

歴史:この街は1528年にスペインの征服者によって建設され、聖クリストファー(サン・クリストバル)にちなんで名付けられました。地域のスペイン植民地行政の中心地として機能しました。

建築:サン・クリストバルは、赤い瓦屋根と華麗なファサードを特徴とするカラフルな建物で有名な植民地時代の建築の良好な保存状態が特徴です。その多くの教会、例えばサン・クリストバル大聖堂やサント・ドミンゴ寺院は、華麗なバロック様式やムーア様式の影響が見られます。

先住民文化:この街はチアパス州の中心部に位置しており、膨大な先住民人口がいる地域です。そのため、サン・クリストバルは多様な文化が交錯する場所であり、先住民コミュニティが地元の芸術、工芸、料理の伝統に貢献しています。

民族市場:サン・クリストバルは賑やかな市場で知られており、訪問者は現地の先住民の職人が手作りしたさまざまな織物、陶器、宝石などの伝統的な工芸品を見つけることができます。もっとも有名な市場はサント・ドミンゴ市場かもしれません。

自然の周囲:この街は、緑豊かな高地の森、山々、滝など、見事な自然景観に囲まれています。近隣の観光スポットには、スミデロ峡谷、モンテベロ湖、そしてサンファン・チャムラやジナカンタンの先住民村があります。

文化イベント:一年を通じて、サン・クリストバルではさまざまな文化イベントや祭りが開催されます。その中には宗教的な祝祭、先住民の儀式、アートフェスティバルなどが含まれます。もっとも有名なイベントの一つは、サン・セバスティアンの守護聖人を称えるフィエスタ・グランデ・デ・エネロです。

観光:植民地時代の魅力、先住民文化、そして自然美というユニークな要素を持つため、サン・クリストバル・デ・ラス・カサスは人気の観光地となっています。訪問者は、歴史的な中心部を探索したり、地元の文化に浸ったり、近隣の観光地での遠足を楽しんだりします。

全体として、サン・クリストバル・デ・ラス・カサスは歴史、文化、自然の美を兼ね備えた魅力的な街であり、本物のメキシコ体験を求める旅行者にとって必見の目的地です。

by chat gpt

この街でもカウチサーフィンで、アントンの家にお世話になっていた。

彼はサン・クリストバル近隣の村の出身で、素晴らしい才能を持った芸術家。

1週間ほど滞在させてもらって、彼の友人達に会ったり、他の芸術家と合同での展示会に参加したりと楽しい時間を過ごしました。

そんな彼の家を拠点にして、サン・クリストバルの街中を散策する。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサスの街の風景は美しい。石畳の道、コロニアル建築、街の至る所で見かける先住民の文化。

街は山に囲まれ、少し足をのばせば美しい自然を堪能することもできる。素晴らしい街だ。

この街を歩いていて面白いのは、カラフルに彩られたコロニアル建築が建ち並ぶ場所を、先住民の人々が伝統衣装で歩いているのを見かける事。

街の市場に行くと、周辺の村で収穫された野菜や手工芸品が販売されていて、伝統文化がまだ根強く残っている事を感じる。

正面入口に施された彫刻が素晴らしいサント・ドミンゴ教会の周辺では、様々な民芸品を販売する市が催されていたり。

そんなカラフルに彩られた街を、さらに彩るのが点在するストリートアート。

気候も過ごしやすく、週末には様々な文化的イベントもあって、長期滞在者が多いのも頷ける街だった。

サン・クリストバル周辺の自然 美しい洞窟が点在する

サン・クテテリストバル・デ・ラス・カサスは、街の喧騒に疲れたら気軽に訪れることのできる自然があるのもいい。

一番気に入った場所は、街の郊外にある、アルコ・テテ公園。ここまでは乗り合いバスも出ているので簡単にアクセス可能。

アルコ・テテ公園のある山の谷間には美しい川が流れ、

その川は、下の写真のようにぽっかりと空洞が空いた洞窟を通り抜けていく。

さらにこの洞窟の上部は内部に続く通路があり、洞窟内部を探検することができる。

洞窟内にひんやりとしていて、不思議な形をした鍾乳石がたくさん。

思わず「すげぇー!」と声が出てしまうほど面白い。

そして洞窟上部からは、洞窟の下を通り抜ける先ほどの川も眺める事ができる。

そして次はグーグルマップ上で偶然にも発見したGrutas del Dragonに向かうことに。

地元の人でも知っている人はあまりいなくてアクセスも難しいけれど、行ってみたらめっちゃ良かった。

ちなみに場所は以下の写真で、アルコ・テテ公園から山道を登ったり下ったりして洞窟に無事に到着。

その後は、アルコ・テテ公園を流れている川沿いの道に戻り、そこからEl Encuentro Ecoparkまで歩いて、サン・クリストバルの街の郊外へ戻るという、衛星写真を分析しながら自分で考えたルート。

GPSを頼りに少し迷いながらも、面白いハイキングだった。

ちなみにGrutas del Dragon内の写真は以下のとおり。

地面にぽっかりと空いた空洞には、不思議な形をした鍾乳石がニョキニョキと。さらに一つ目の洞窟を抜けると、その後ろにもう一つ洞窟がある。

あまり存在を知られていない洞窟なので、洞窟のシーンとした静けさを一人で満喫できるのもいい。

そして洞窟を抜けた後は、El Encuentro Ecoparkまで歩いたのですが、以下が山道の写真。

道はある程度はっきりしているものの、全くマークされていないので、自分の直感とGPSを頼りに歩くしかないのが難点だけれど。

もう一つ訪れた場所が、サン・クリストバルの南部にあるMontaña de Don Lauroという山。

一年前には強盗が出たらしくて、ちょっと行くのビビったけれど、頂上の展望台にもなっている巨大な岩からは、サン・クリストバルの街が一望できた。

サン・クリストバル滞在中に少し自然を堪能したくなった時は、ぜひ!

サン・クリストバル周辺の村 チャムラ、ジナカンタン、テネハパ

サン・クリストバルを歩いていると見かけることが多い、かわいらしい民族衣装を着た人々。

そうなるとやっぱり気になるのが彼らの住んでいる場所。ということで、サン・クリストバル周辺にある村々も訪れてみることに。

まず訪れたのは、街の北西部に位置するチャムラ村。この村は先住民の文化が色濃く残る村で、村の中心にある教会では、カトリックとマヤの文化が混ざった不思議な儀式が行われる。

ちなみにこの村にはツォツィル語を話す人々が暮らす。

こちらが村の中心にあるサン・ファン・バウティスタ教会。

教会内は撮影禁止なので写真はないのですが、想像していた教会と全然違う。

内部に椅子はなく、床に敷き詰められた松の葉や松脂の香り、無数のキャンドル、そこに人々が座り込んで行われている怪しげな儀式の数々。

何でも人々はここに「お祈り」をしに来るのではなく、「治療」のために訪れるのだとか。

だからシャーマンらしき人もいて、人々はお供え物(炭酸飲料など)を捧げ、「治療」ための儀式を行っているのだ。

スペインに征服され、カトリックを受け入れたものの、それまでの土着の信仰も捨てなかったためにユニークな融合が生み出されたのだろう。興味深い。

その後は、村を歩き回って見るのだが、羊の毛皮でできたスカートを着ている女性が多い。

村を歩き回っている途中で、見つけたのが何やら教会の内部で見かけたのと似たような装飾が施された場所。

目の前にいた女の子に尋ねると、聖母マリアを祀っている場所だという。

彼女は韓国のグループBTSが好きだという事で、何と地元の蒸留酒ポッシュまで奢ってくれて、内部を見せてくれた。ありがとうBTS。

内部は教会のように松の葉が床に敷かれ、牛の形をしたロウソク立てが並ぶ。

お祈り(治療?)に来る人が火を灯すのだろう。

そしてチャムラ村に続いて訪れたのが、ジナカンタン村。

こちらもツォツィル語を話す先住民の人々が暮らす村。

この村は切り花の生産でも有名で、街にはたくさんのグリーンハウスがあり、市場でも大量の花が販売されている。

ジナカンタンの村でも教会を訪れてみる。

チャムラ村と同じような感じなのかと想像していたら、また全然違う。

ここでは切り花の生産が有名な事もあってか、教会の内部も美しく花で満たされていた。

村によって異なった信仰体系があるのだろう。これまた興味深い。

この村では刺繍も有名なようで、村の女性の伝統衣装も花柄の刺繍が施されている。

サン・クリストバル周辺の村といっても、村によって伝統衣装もそれぞれ違うようだ。

最後に訪ねたのは、サン・クリストバルから北東に位置するテネハパという村にも訪れてみた。

こちらはチャムラやジナカンタンのツォツィル語とは違って、ツェルタル語を話す先住民の人々が多く住む村。

山間部にある小さな村で、個人的にはお気に入り。私が訪ねた日は、たまたまお祭りの日だった。

ちなみにテネハパの教会内部には先住民の伝統衣装を着た聖像が。

ここでもマヤ文化とカトリックの融合が見受けられ興味深い。

ここテネハパでは木曜日に市が立つようで、街の中心は民族衣装を着た人で賑わっていた。

男性の民俗衣装はあまり見かけることがなかったのだが、ここで初めて見れた。かっこいい。

女性の民俗衣装もチャムラやジナカンタンとは、また違う。スカートにカラフルな何かのモチーフが刺繍されている。シンプルだがかわいらしいデザイン。

サン・クリストバル周辺の村を少し周ってみただけだけれど、各地域によって伝統衣装や多分だけど少しずつ信仰も違って、各村を訪れるだけでめちゃくちゃ面白かった。

もっと滞在して深く知りたいところだけれど、どこにも長期滞在し続けるわけにもいかないので、今回はここまで。

チアパス州の南部を目指して旅は続く。

おわりに

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