[スリランカ] スリランカの西・南海岸をぶらり 日々の何気ない風景

スリランカ

もう今から4年前のこと。スリランカを旅していた時のこと。

もう何を食べたとか、どんな話をしただとか細かいことの記憶は薄れてきている。

そんな状況の中でも頭の片隅にうずくまっている断片的な思い出。懐かしく写真を見ていると、そんなものが少しずつ思い出されてきた。

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スリランカ西海岸 ニラベリ周辺

美しい仏教寺院や広大なお茶のプランテーション、アダムスピークから見たご来光が美しかったスリランカ。

そんな観光のハイライトともいえる体験も素晴らしいのだけれど、脳裏に焼き付いているのはそんな間にある日常の何でもない風景であったりする。

例えば私がスリランカの西・南海岸を旅した時には心に残る日常の風景でたくさんだった。

スリランカ中央部の山岳地帯を旅した後は、海を見たくなった。スリランカは島国なので、どの方向に向かっても海にたどり着く。

向かったのはスリランカの北東部。トリンコマリーという都市から、もう少し北に行った場所にあるニラヴェリという小さな街。

たくさんの旅行者が集まるはずのビーチには人がポツポツと見えるだけ。

旅行シーズン外れの閑散とした静かな雰囲気がいい。

インターネットで探していた情報によると、この村のメソジスト教会にドミトリー部屋があって、そこに格安で宿泊させてもらえるという情報。

地図を頼りに教会の前にたどり着きますが、ゲストハウスのような雰囲気はまったく感じられず、門も固く閉ざされている。

誰も見当たらないので門から「ハロー!!!」と大声で叫ぶと、中から人の好さそうなおじさんが出てきてくれた。

エアコンやシャワーもないけれど、1泊150円と激安の価格。ついつい長居してしまって、ここの教会の世話をしている家族とも仲良くなった。

「食材は買ってくるから、何かスリランカの料理作ってー」と頼んだら、毎日3食のご飯まで作ってくれた。

例えばインディアッパ(ストリングホッパー)という料理。インディアッパはスリランカで定番の家庭料理。米粉を水で練って、それを細い麺にして蒸した麺料理です。

インディアッパの付け合わせで、手作りしてくれたのは「チリサンボル」というペーストのようなおかず。

ココナッツ、唐辛子、玉ねぎなど和えたもので、伝統的なすり鉢とすりこぎ棒で混ぜ合わせながら作ってくれました。

ココナッツの甘さと唐辛子の刺激的な辛さがよく合って美味しい。

そのうちにご飯を外で食べて帰ると、「今日は何でお昼ご飯に帰ってこなかったの?あなたの分は残してあるから食べなさい。」と、本当にありがたい。

こんな風にやさしい家族にお世話になりながら、オフシーズンのニラヴェリを気ままに歩き回る。

海辺の村らしくビーチにあるような細かい砂の土地。村にはヤギや牛、鶏が歩き回る。

東洋人が珍しいのか、次々に声をかけてくる村人たち。

ただ歩いてるだけで、たくさんの人に声をかけられるなんて体験はない。ちょっとした有名人気分を味わえる。

声をかけてくれてくれた人々に村のビューポイントを教えてもらった。

この国の中央に広がる山岳地帯とは違い、ここには丘もないような平原地帯が広がる。

しかしそんな平原地帯にポツンと隆起した岩山。村の子供に登山道を教えてもらって頂上へ。

頂上からは美しい海と、水田が見える。

頂上から水田が見えるように、スリランカでもお米は主食。夕日に照らされて黄金色になった稲が揺れるのは、日本の秋と同じ風景。

日が暮れてきて畦道をバイクや自転車や徒歩で自宅へと変える人々。車の数が少ないので、鳥や動物の鳴き声がよく聞こえる。

夕日を眺めにすぐ近くの大きな川に来てみると、魚を獲っているおじさんも。

柔らかい光の中、ざぶざぶと魚を捕るために川に入っていく姿がかっこよかった。今日の夕食用かな?

あっという間に空はオレンジ色になる。あのおじさんは無事に魚を獲れたのだろうか?

海外を旅していても、急いで観光地を巡るのではなく、のんびりと各場所を楽しみ味わう。

そんなスローな旅が好きだ。

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スリランカ南西部 キリンダ周辺

スリランカ西部の海辺の街ニラヴェリを離れ、次は南西部のキリンダという小さな村へ。

ここにも何とも言えないのんびりとした空気が流れている。

村周辺には特に観光で有名な場所があるわけでもなく、観光客相手の商売があるわけでもなく、人々が日常の生活を営んでいる。

観光資源は乏しいというものの、キリンダの村にあるビーチは素晴らしかった。

大きな奇岩がごろんと横たわった丘を下ると、砂浜がどこまでも続き、まったく人がいない。

水着も持っていなかったので、ここぞとばかりに全裸でビーチを駆け回って海で泳いだのはここが初めて。

ずっと裸で海にいるわけにもいかないので、他の時間は村の周辺を散歩。

特に目的があるわけでもなく、ブラブラ。

小さな湖を囲むように整備された砂利道。一定の間隔で大きな木がポツポツと育ち、枝葉を気持ちよさそうに伸ばしている。

何でもないような場所なのだけれど、きれいだ。

時々ふっと頭によぎる風景。

今日も同じ時間を様々な人々が生きている。

おわりに

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