グアテマラ第2の都市ケツァルテナンゴを離れ、やってきたのはアティトゥラン湖。
グアテマラ随一の観光地で、世界一美しい湖と呼ばれる場所。
アティトゥラン湖の湖畔にあるホテルで、ボランティアとして働きながら1ヵ月ほど滞在することに。
アティトゥラン湖畔の小さな村 サンタ・クルス・ラ・ラグーナ
ケツァルテナンゴからアティトゥラン湖までもずっと山岳地帯が続く。
アティトゥラン湖は標高1500mほどの高さにあり、ケツァルテナンゴと他都市を結ぶ主要道路から湖畔の街までは、800mほどの標高差の山道を下る必要がある。
周囲を急斜面の山々に囲まれているため、湖畔の村々へのアクセスはスピードボートが主要な交通手段になる。
ケツァルテナンゴから湖畔の大きな街パナハチェルに到着し、そこから目的地のサンタ・クルス・ラ・ラグーナという小さな村へ。
この小さな村で1ヶ月ほどボランティアとして湖畔のホテルに滞在していたのだが、アティトゥラン湖と山岳風景を眺めながら、最高にゆったりとした時間を過ごす事ができた。
1週間で4日間働いて、3日間オフ。休みの日も三食付きの待遇。
休息日には湖畔の村々や山々を歩いたり、標高3500mの火山へ登ったり。
ホテルには湖が見えるテラスのようなレストラン・バー。
美しいアティトゥラン湖の景色を眺めることのできる客室。
早朝にはたくさんの鳥がさえずる、よく手入れのされた庭園。
最低で1泊8000円ほどする素晴らしいホテルだった。
湖畔沿いは旅行者向けのホテルや民宿、レストランがあるエリアで、山の斜面を登った先にある村には現地の人々の居住地といった感じ。
丘を登って村を訪れると現地の人々の暮らしが、湖畔を歩くと旅行者向けのリゾート地の雰囲気を味わえるのがサンタ・クルス・ラ・ラグーナ村の魅力だと思う。
丘の上にある村なので、アップダウンが激しい。
そんな中を、素敵な民族衣装を日常着として身につけた人々が暮らすのどかで平和な村。
そんな丘から湖へ下ると、湖畔沿いを散歩することができる遊歩道が。
遊歩道沿いの庭には花が植えられており美しい、湖から離れる現地の人々が育てるコーヒーやバナナの植えられた畑が。
幸運な事に私がこの村に到着した5月初旬には4日間続いたサンタ・クルス・ラ・ラグーナ村でのお祭りがあった。
教会がある村の広場にはステージが設置され、毎日クンビアやマリンバなどのライブミュージック。
毎日異なった催し物が行われ、めちゃくちゃ楽しかった。
お祭りのクライマックスは、ここグアテマラでもメキシコ同様に大量の花火が火を噴くカスティージョやトリートが登場。
アティトゥラン湖という観光地に位置しながらも、伝統が現在まで受け継がれているこの村が好きになった。
アティトゥラン湖周辺の村々を歩く
アティトゥラン湖は周囲を山々に囲まれている事から、付近の村々を訪れながらトレッキングを楽しむこともできる。
手始めに、滞在していたサンタ・クルス・ラ・ラグーナの裏側にある山をぐるりとトレッキングしてみたり。
山の山頂からはアティトゥラン湖と火山のクリアな風景が楽しめるはずが、5月の時期は霧がかっていることが多く、湖の向こうに見えるはずの火山はおろか湖の姿も見えず(笑)
それでも山頂から見下ろす村々の風景は素晴らしかった。
ちなみに天気のいい日には、以下の写真のような景色が見える!
湖畔沿いを歩けるトレイルもあり、オススメはサンタ・クルス・ラ・ラグーナ村→ハイバリート村→ツヌナ村→サン・マルコス・ラ・ラグーナ村まで湖岸沿いに続くトレイル。
個人所有の土地がほとんどで、湖畔はほとんど私有地になっているのが残念だが、美しい湖の風景を眺めながら歩くことができる。
こちらはサンタ・クルス・ラ・ラグーナ村からハイバリート村までの風景。
続いてハイバリート村からツヌナ村、サン・マルコス・ラ・ラグーナ村まで。
ハイバリート村はあまり観光化が進んでおらず、現地の人々が平和に暮らす小さな村。
ツヌナ村とサン・マルコス・ラ・ラグーナ村は、ヒッピーが多く住む村。
各村ごとに先住民の人々も民族衣装の違いもあるらしく、訪れるのがおもしろい。
湖岸沿いのトレイルの湖岸沿いには知られざるビーチもあり、湖水浴を楽しみながら歩くのが最高に気持ちいい。
アティトゥラン火山へ登頂
アティトゥラン湖に滞在中、せっかくなので湖周辺で最も標高が高く、登るのが難しいとされる火山「アティトゥラン火山(3537m)」へ登頂。
登山ルートはサン・ルーカス・トリマン村から山頂へ登り、サンティアゴ・アティトゥラン村方向へ下るルート。
登頂前日は、サン・ルーカス・トリマン村で1泊。幸運な事に、村の中心部にあるカトリック教会の一室で眠らせてもらえた。
翌朝の4:30に起床し、アティトゥラン火山へと登頂開始。ずっと曇り空だった天気は、何とこの日に限ってめちゃくちゃ快晴に恵まれた。
登山道の序盤はコーヒー農園を抜けていく、
コーヒー農園を抜けた後は、森林を抜けていくのだが、標高3000mぐらいにある平らな土地にはトウモロコシなどを育てる畑があって驚き。
ここでトリマン火山かアティトゥラン火山へ登るかの分かれ道があるのだが、今回はアティトゥラン火山方面へ。
この先からがかなりの急登が続くのだが、しばらく歩いて振り返るとトリマン火山の姿が森の隙間から見えてくる。
さらにジグザグに急登を登っていき、標高3200mほどで森林限界に辿り着く。
ここまでくるとトリマン火山を見下ろすかような景色になり、アティトゥラン湖の眺めも楽しめる。
頂上に近づくと岩がゴロゴロとした登山道になる。
クレーターがある頂上は広く、岩の間から何やら白い煙のようなモノが噴き出ているよう…。
まさか火口から煙が漏れ出ているのでは?と考えたが、あまり硫黄のような匂いもしなかったので、多分霧だと思われる。
アティトゥラン火山の何も遮るものがない頂上からは、噴煙の噴き出るフエゴ火山(おそろく)や、サンタ・マリア火山、ズニル火山、アティトゥラン湖などが一望できる絶景。
天気が最高に快晴の日には、なんと太平洋までみえるのだとか。
登りに4-6時間、下りに3時間ほどかかる、決して簡単とは言えない山ですが、頂上からの景色はそれだけの価値がある。
アティトゥラン湖に滞在の際には、ぜひとも登頂を検討してみてはどうでしょうか。
おわりに
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