[アンゴラ] 豊かな自然に囲まれた高原都市ルバンゴを旅する

アンゴラ

2週間ほど滞在したベンゲラを去り、アンゴラ第二の都市ルバンゴヘ。

標高1700mに位置する高原都市。山に囲まれた私好みの街。

周辺にも簡単に訪れることのできる観光地があり、これは楽しい滞在になりそうだ。

ルバンゴ 美しい自然に囲まれた、アンゴラ第2の都市

ベンゲラでお世話になったルベンとクラウディアに別れを告げ、ヒッチハイクでルバンゴへ向かう。

道路上でルバンゴヘ向かう車を探していると、背後からきたトラックドライバーが「ルバンゴに行くのかい?一緒に行こう」と。

アンゴラで向こうからヒッチハイクに誘ってくれるなんて初めてだったのでびっくり。お言葉に甘えて彼のトラックに同乗させてもらうことに。

ベンゲラからルバンゴまでは300kmほどだったはず。この距離を直行で行けるのはありがたかった。

ルバンゴは首都のルアンダに続いて、アンゴラで第2の都市。

標高1700mに位置する高原都市だ。標高のおかげで気候もいい。

9月後半のこの頃は暑すぎず、寒すぎない。

街の様子も忙しすぎず、ゆっくりできる緑の多い広場が多い。

周囲は山に囲まれて、賑やかな都市でありながら、息苦しさを感じさせない。そんな街だ。

この時期は街にジャカランダが綺麗に咲いている。

街に点在するストリートアートも面白い。

塀の後ろの木の葉がアフロヘア―になっている素晴らしい作品は、個人的なお気に入り。。

丘の上にはブラジルのリオデジャネイロのようにキリスト像が街を見守っている。

ここからはルバンゴが一望できる。

ここでは他の都市でもしたように、カトリック教会にお願いしてしばらくの間泊めてもらっていた。あぁ迷惑だが、あまりにも居心地が良くて合計で1週間ほども滞在してしまった(笑)

朝食から夕食まで食べさせてくれて(しかもご馳走)、神父さんがワインやウィスキーをグラスに注いでくれたことも。

あぁ神よ。貧しい信者の事を考えたら、贅沢な暮らしのように思うのだが、これでいいのだろうか?

そのことについて少し考えた。例えばこう悪いように考える事ができる。教会はキリスト教の聖性を利用して、人々を搾取しているのだと。

信者だって高い地位にいる神父達が贅沢な暮らしをしているのは知っている。だとすればなぜ信者は怒らないのか?信者に手にするメリットは何か?

私は宗教心が強い人間ではないので想像しかできないが、おそらくメリットとしては信者たちは神父が代弁する神の言葉によって安心感を得たり、人生の指針を得ているのだと思う。

信仰心を失った人にとっての心理カウンセリングやライフコーチなどの役割を果たしているのではと考えた。

だとしたら信者たちがそのサービスの対価として、お金を支払っている構図になる。信者たちがそのサービスに満足しているのなら、別に良いのでは?と思う。

わからない。我々は不公平な世界に生きている。そして私も結局快適な教会暮らしを、ルバンゴ滞在中は手放さないのだった。

トゥンダバラ 切り立った崖の絶景展望台

ルバンゴが気に入ったのには周辺に絶景の観光スポットが存在しているのも理由に挙げられる。

最初に訪れたのはルバンゴの北西20kmほどの位置にある、トゥンダバラ展望台だ。

ヒッチハイクで乗せてくれた中国人の方々に「どこの出身?」と聞かれて、反日感情から嫌われないように「韓国です」と咄嗟に答えてしまって、バレないかドキドキしながら展望台に到着。

ここは2200mの標高に位置し、まるで大地が巨大な機械でえぐりとられたように、そこから1000mほど一気に切り立った崖になっている。

さらに崖がパックリと割れ目になっていて、深い深い渓谷になっている場所も。

下を見れば、このまま吸い込まれてしまいそうで、恐ろしい。

視線を変えて崖から遠方を眺めれば、そこには黄色い大地が広がる。ナミブ砂漠の始まりだ。

崖の頂上部にはゴロゴロと岩が転がっていて、こちらの光景も興味深い。

トゥンダバラ展望台からの帰り道には、トゥンダバラの滝を訪れた。展望台とルバンゴをつなぐ同じ道路沿いにあって、滝の手前にはレストランもある。

乾季の現在(9月後半)でも、まぁまぁの水量があって、美しい景観が広がっていた。

滝壺でも泳ぐことができて、展望台と合わせて訪れるのが良いのではないかと。

ルバンゴまでの帰り道は、ルバンゴでレバノン料理の経営をするレバノン人に乗せてもらって。

あぁ中東料理が懐かしい…ファラフェル食べたい。

セラ・レバ 山岳地帯の絶景の峠道

続いて訪れたのは、めちゃくちゃ絶景の峠道セラ・レバ。

高原地帯とナミブ砂漠を結ぶ道路で、1915年に完成したという。

1000mの標高差を下っていくグネグネと九十九折りのようになった道と、周辺の山岳風景はポストカードにピッタリの風景。

ヒッチハイクで乗せてもらったトラックから、セラ・レバ峠の展望台の入り口で降ろしてもらう。

ここはちょうど警察のチェックポイントにもなっていて分かりやすい。

ここで一つアドバイス。セラ・レバの展望台からの景色も素晴らしいのだけれど、展望台までの道からも素晴らしい景色を眺めることができるので、是非とも歩いてみてほしい。

分岐から展望台までの距離は決して長くなく2.0kmほど。

切り立った崖に沿って歩いてみると、まず峠道の渓谷を流れる川が滝になって流れ落ちる美しい光景が目に入る。

ちなみにこの滝の滝壺へは、展望台に続く道と反対側(峠道)から歩くこともできる。

展望台に向かって進むにつれて明らかになってくる、セラ・レバの姿。

私が訪ねた時は霧がかかっていて幻想的な風景が広がっていた。

展望台までの道中にある切り立った崖は、地層がむき出しになっていて黄色やオレンジ色に見える。

さらに進むと、以前に見たのとは別の滝も現われる。何と美しい場所なのだろう。

こちらは展望台からの景色。まさに息を呑むような絶景。そして肺に吸い込む空気も美味しい。

切り立った崖の上に腰をおろして、ずっと周囲の風景を眺めていられる。

この展望台にもレストランがあって、そこでコーヒーなんかを飲む事だってできる。

眼下は霧が立ち込めていて、峠道の先ははっきりと見えない。

ただこの峠道の先に、次の私の旅の目的地ナミブ地方がある。

おわりに

ウイラの滝(Huila waterfall)も訪れましたが、乾季だからか水量も多くなく、こちらは残念スポットでした。

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