初めての中央アジア!キルギスタン入国 

キルギスタン
仲良くなったキルギス一家

仲良くなったキルギス一家

カシュガルを出て、中国にもお別れの時がやってきました。ここから中央アジアの旅が始まります。まずはキルギスタンに入国です。

キルギスタンではカラコルの語学学校で、子供に英語を教える仕事をボランティアをする予定。楽しみなので早く到着するまで、キルギスの山岳地帯を駆け抜けます。

「知っているか?昔はな日本人とキルギス人は同じ民族だったんだ。肉が好きなやつがキルギスに残り、魚が好きなやつが日本に行ったんだ。だからなキルギス人と日本人は兄弟なんだ。」

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カシュガルからキルギスタン国境へ

15日間の中国短期滞在ビザも今日で有効期限切れ。カシュガルで出会った日本人のショウ君と、モンゴルから一緒に旅をしているクレモーと私の三人でイルケシュタム国境を越え、キルギスタンを目指します。

調べてみると今回は通常とは違い、国境を超える際に特別な注意が必要そうです。中国・キルギスタン間の国境では出国スタンプをもらえず、事前に中国側のイミグレーションのあるウチャ(乌恰)で出国スタンプをもらう必要があるのです。ここでスタンプをもらわずに、国境まで行っても出国できないので要注意。

カシュガルからウチャ(乌恰)まで、カシュガルのバスターミナルから乗合バスで向かいます。ウチャのイミグレーションに行き、無事に中国で出国スタンプをもらいました。しかし、ここからキルギスタンとの国境までかなり距離(100km以上)があります。何でこんなに離れてるの??

中国側イミグレーションからキルギスタン国境まで、ヒッチハイクで行こうと思っていましたが、この間のヒッチハイクは許可されず。かなり交渉しましたが、イミグレーションが手配したタクシーに乗らなければなりませんでした。

中国・キルギス間国境付近

時期は11月の初旬、タクシーはぐんぐんと標高を上げていき、国境を超えるころには辺りは一面の銀世界でした。「おいこの辺で写真をとったらダメだ!カメラをしまえ!」と、本物の銃を持った軍人に怒られながらも無事に国境を超えてキルギスタンに入国。初の中央アジアです。

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オシュまでヒッチハイク?

国境からオシュまでヒッチハイキングをしようと考えていましたが、その日はあきらめざるを得ませんでした。何しろもう日が暮れてきて車の数も少なく、この寒さの中でのキャンプは厳しいし。何より国境からオシュ間が絶景との事だったので、昼間に通過したかったのです。

幸運なことに明日オシュまで行く予定のドライバーが自宅に泊めてくれるという事になり、今夜は彼の家に泊めてもらって、翌日景色を楽しみがらオシュを目指すという事にしました。

キルギス側国境付近の村

家に泊めてくれたドライバー

小さな国境沿いの村。彼の自宅に行くと早速キルギス人の温かいおもてなしを経験させてもらいました。奥さんが布団を用意してくれ、「自分の家のようにくつろいでくれ」と、パンやお菓子などもたっくさん。多くのキルギスの人のお宅のように、庭をのぞけば山羊、羊、鶏などがいました。

翌日オシュに向かってスタートです。絶景を楽しみたかったのですが、標高が上がるにつれて、もう雪で数メートル前もみえないくらい。かなり標高が高いであろう山に囲まれています。天気が良ければ、かなりの絶景を目にすることができるのではないでしょうか。

国境からオシュ

国境からオシュ

道路は完全に凍結していて、カーブに差し掛かるとかなり危ないような。実際に横転しているトラックも数台見かけました。そんな峠をいくつも超えていき冷や冷やしながらもオシュに到着。

到着後ドライバーが「キルギスに来たからにはこれを食べないといけない」という、キルギス名物ベシバルマック(子羊肉と麺の料理)を食べました。キルギスの旅の序盤からいい出会いがあり、幸先の良いスタート。

キルギス名物べシバルマック

オシュから首都ビシュケクへ

オシュに到着すると、かなり温かく感じました。それもそのはず、オシュは標高970Mとキルギスタンの中では比較的に低地に位置するからです。

オシュについて最初にした事は両替です。どこの両替所でもキルギスタンの通貨ソムとUSドルとユーロを扱っています。USドルを引き落とせるATMもたくさんありました。

オシュでは特別な事はせず、町を歩き回ったり、市場に遊びに行ったりしました。かなり長くなっていた髪の毛を切ったり。町中では初めて見るキリル文字が新鮮でした。例えば町で見かけた「KAPAOKE」の看板。これは「カパオケ」でなく「カラオケ」と読む。キリル文字の「P」は、英語の「R」の発音になります。

キルギスタン市場

キルギスタン市場

オシュに少し滞在した後は、カラコルまでヒッチハイクで向かいます。ただ普通のルートでカラコルまで行くのは面白くないということで、道が険しく絶景が待っていそうなナリン経由でカラコルを目指す計画でした。何故か難しい方向に体が動く。

ヒッチハイクは順調にスタート。キルギスタンでは通常ヒッチハイクでも、車に乗せてもらったお礼としてお金を支払います。ですからお金を支払う意思がない場合は事前にドライバーに説明しなければなりません。払う意思があったとしても、事前にいくらか金額を交渉しましょう。

オシュ・ビシュケク間

ナリンを目指してジャラルアバッドまで到着。キルギスタンの中央を突破して、ここからカザルマンに向かおうとしましたが、あるドライバーが停車して、
「どこまで行くんだ?」
「ナリンまで行きたいんです。」
「ダメだ。その道は積雪でもうこの時期は通行止めだよ」

ボディランゲージでしたが理解するのは難しくなく、なんと雪で道が閉ざされているらしい。しょうがないのでナリンに行くのはあきらめて、いったんビシュケクを目指すことに。キルギスタンの冬を甘くみていました。

今日はコチャカラタに到着した時点で日が暮れてきました。幸運にもヒッチハイクしたドライバーが家に泊まっていけと言うので、ありがたく泊めていただくことに。この人もすごくフレンドリーで家族に紹介してもらったり、町を車で回ってくれたり良い時間を過ごせました。

コチャカラタで

翌日から引き続きヒッチハイクでビシュケクを目指します。通常のルートだから面白くないと思っていた私がバカでした。美しい川あり、谷あり、湖ありの絶景のオンパレードでした。積雪がある標高が高い峠をいくつも超えてゆきます。

オシュ・ビシュケク間

オシュ・ビシュケク間

ビシュケクの30km手前の街に着いた頃にはもう日も暮れていました。しかしここに泊まるのも嫌だったので、夜にも関わらずビシュケクまでヒッチハイクを続けることにしました。

ガソリンスタンドの明かりを頼りにしばらく待っていると、なんとマショルカ(ミニバス)が停車。マショルカなのに、何故か無料でビシュケクまで乗せていってくれました。そんなこんなもあり疲れ切った状態で無事にビシュケクに到着。

ビシュケク市内の道路は寒さでどこも凍結していました。常に気を付けていないと滑って転びます。ビシュケクの見所は特になく、市場を見て回ったりしただけ。その市場で旅行者からお金を巻き上げることで有名な偽警察にからまれるという事件もありましたが。

氷漬けのビシュケク

そんなアホな偽警察は軽くあしらって、語学学校で英語を教えることになっているカラコルに向かいます。旅の続きはこちら、

キルギスタン カラコルで語学学校の先生として滞在
ビシュケクを離れ、語学学校で英語を教えるためにカラコルにやってきました。カラコルはキルギスタン最大の湖イシク・クルという琵琶湖の9倍もある広大な湖の東端にある、キルギスタン4番目の都市です。都市と言ってもでっかい村みたいな感じですが。 カラ...

コメント

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