[日本] 山陰海岸をドライブの旅(1) 新温泉町から京丹後方面へ

日本

2020年6月に久しぶりに帰って来た日本。せっかく日本にいるのだからという事で、今まで旅したことない地域も訪れたい。

という事でお盆休みを使って山陰海岸へドライブの旅をする事に。

向かったのは日本海。山陰海岸国立公園。夏だから急に海が見たくなった。

コロナウイルスが蔓延している事もあり、ほとんど人と関わらなかった一人旅だったけれど、日本っていいなと思えた旅だった。

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山陰海岸の旅1日目 新温泉町周辺

今年の8月は暑い暑い。7月は梅雨明けも遅れて雨がちの天気で、あまり日本の夏を感じなかったけれど、8月に入ってからは晴ればっかり。

あまりの暑さに海の景色が見たくなったので、まだ訪れたことのない山陰海岸をドライブ旅してくることにした。

いい場所があればと、車にテントを積んでいざ。

現在住んでいる兵庫県から2時間30分ほど車を走らせ辿り着いたのは、日本海沿いにある街「新温泉町」。以前は浜坂と呼ばれていた地域。

氷ノ山の麓の峠道をいくつか越えたきた後に見る日本海の景色は美しい。海辺に来たのも実に8ヵ月ぶりになる。

潮の匂いが懐かしく感じ、大きく深呼吸してみると、コロナウイルス問題による自粛ムードの中で封じ込めていた旅ができる自由を感じた。

港に車を走らせる途中で、市場が経営しているレストランを発見。日本海に来たからにはと海鮮丼を味わう。

日本海で美味しい海鮮丼を食べていると、コロナの自粛期間中にマヒしていた旅に出ることの肌感覚が少しずつ戻ってきたような気がする。

8月13日のこの日でもビーチには海水浴を楽しむ人々の姿がまばらにある。子供連れの家族もいるようだ。

ここ新温泉町を含む、京都府(京丹後市)、兵庫県(豊岡市・香美町・新温泉町)、鳥取県(岩美町・鳥取市)にまたがる広大なエリアは、山陰海岸ジオパークと呼ばれる地域。

その美しい海岸地形とそこに生息する貴重な動植物から、1955年に国定公園の指定を受け、その後1963年に国立公園に指定されています。

その美しい風景を楽しむのが、今回の旅の醍醐味。まずは新温泉町から鳥取方面へ少し車を走らせてみることにする。

まず向かったのは、新温泉町の港のむ北西にある丘を少し登った場所にある矢城ヶ鼻灯台。

灯台の先に見えるのは美しい海の青と果てしない水平線。

灯台からはゴツゴツとして入り組んだリアス式海岸の景色が広がる。

山陰海岸ジオパークの最大の特徴は、日本列島が大陸の一部だった頃から日本海形成に関わる火成岩類や地層、海水準や地殻の変動によって形成された多彩な海岸地形だという。

車を海岸沿いに西へと走らせ、居組地区から釜屋に向かう途中には穴見海岸があります。

まず驚いたのは水の色の美しさ。夏の山陰海岸には日本海でイメージしていた荒々しさはなく、なんて穏やか。

沖合には奇岩が頭を突き出し、京都のお寺にある石庭を眺めているかのよう。

穴見海岸を見物した後は、居組地区で少し休憩。ここには頭で思い描いたような日本の田舎の港町の風景が。

街には波の音がよく似合うのんびりとした空気が漂う。

居組地区からさらに西へ。

ぐねぐねとした上り坂を上がっていくと七坂八峠展望台に到着。

ここからは居組地区の美しい風景が見える。こんなに心が洗われるような風景が日本にはある。

次に向かったのは兵庫県と鳥取県の県境にある陸上岬へ。

道沿いに設けられた小さな駐車場に車を停めて、10分ぐらい歩くと海が見える展望所へ。ここからも鳥取県方面の美しい景色を眺めることができる。

日暮れも近づいてきたので、海を眺めながら今日の宿について考えてみることに。

最初のアイデアでは新温泉町にある道の駅で車中泊するつもりだったけれど、できれば海が見える海岸線沿いでテント泊したい。

そこでグーグルマップを片手に見ていると目に飛び込んできたのが、田井ノ浜海岸という場所。

新温泉町からも近いし、車を駐車できる場所もある。これはもしかして…

さっそく向かってみると予想は大当たり。無料でキャンプすることができ、トイレまである。

すでに何組かテントを張ってキャンプを楽しんでいる人々もいる。これはいい場所を見つけた。まさに穴場。

テントを張り終わった後は、100%源泉掛け流しの温泉を楽しみに街へと車で戻る。

ここは新温泉町という名前ぐらいなので、もちろん天然温泉もあります。

向かったのは「七釜温泉ゆーらく館」。コロナ対策で入場制限が行われていたので、少し待ってからの入場。

さすがは100%源泉掛け流しのお湯。今日一日の疲れが抜けてスッキリ。山陰海岸の美しい景観に、温泉。この地域は旅する価値がある。

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2日目 京丹後へ山陰海岸をドライブ

朝の6:00テントから這い出し、今日は京都方面へ海岸線沿いにドライブするつもり。それにしても昨夜見た星はきれいだった。

ここからまず目指すのは餘部にある道の駅。そこまで狭い狭い山道を海岸沿いに走る事にする。

餘部までのこの地域は但馬御火浦と呼ばれ、国の名勝・天然記念物に指定されています。海岸線沿いには奇岩や数々の洞門などがあり、美しい景観が広がる。

中でも私がここを通過して印象に残っているのが、狭い山道沿いにある小さな集落。

海が見える田舎の隠れ里といったような雰囲気が漂う。

道中には日本で一番高い場所にある灯台「余部埼灯台」があり、ここで姫路からきた旅人に出会った。

彼はここで日の出を見るために、夜が明ける前に車で狭い山道を走ってきたそう。途中彼は何度も野生のシカを見たという。それくらいの田舎。

道が狭く車が一台通れるか通れないかの場所が続くので、運転にはくれぐれも気をつけて訪れてみてください。

ちなみに、こちらは灯台からの景色。

無事に狭い山道をくぐり抜け餘部へ到着。ここには道の駅があるので、トイレに行ったりお土産を買ったりしてひと休憩。

この街には道の駅の他にももう一つ観光ポイントがあります。

それは2017年に完成した余部鉄橋「空の駅」。

「余部クリスタルタワー」と呼ばれる全面ガラス張りのエレベーターで、日本海の絶景を眺めることのできる、高さ41mの鉄橋駅の上へ。

ここから眺める景色がまた絶景。エレベーターで鉄橋駅まで行くだけなら無料です。

餘部を後にして、次に向かったのは香住町の岡見公園。

ここから眺める香住海岸は、国の「名勝」に指定されているだけあり絶景。

ちいさな駐車場やトイレもあり、近くの建物はカフェになっており美味しいコーヒーも飲める。

このまま東へ気持ちよく海岸線をドライブ。美しい景色の数々に何度も車を停車させながら。

次のストップは今子浦海水浴場と大引の鼻展望台。

この辺りからビックリが続く。昨日の新温泉町付近の人がまばらに点在していたビーチと違い、どの海水浴場も人でたくさん。駐車場も満車。

しょうがないから近くの運動場に車を停め、そこから500mほど歩いた。

みなさんビーチや芝生にテントを張って楽しそう。あんまり人混みには行きたくないので、海水浴場には行かずに大引の鼻展望台へ向かう。

灼熱の太陽が照りつける中展望台へ。やっぱりこんな中ここまで歩く人は少ないようで、一人で展望台を占拠。

ここも景色が素晴らしい。屋根付きの休憩所があったので、そこで少し昼寝をさせてもらった。

ここから京丹後までも美しい海岸線の景色が続く。本当にドライブを楽しむには最高のルートだ。

おわりに

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