[チェコ] モラヴィア地方を巡る旅 オストラヴァ、オロモウツ、ブルノ

チェコ

ポーランドからチェコへと国境を越えて入国。まずはチェコの南東部モラヴィア地方を旅する。旅先でチェコの人々に出会う事もあり、すごく親切でいい人達が多いイメージがあるチェコ。

チェコで第三の都市オストラヴァで友人を訪ね、その後オロモウツとブルノを目指す。

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工場跡が観光の目玉? チェコ第三の都市オストラヴァ

ポーランドから国境を越え、まず訪れたのはオストラヴァ。オストラヴァはチェコ第三の都市で、かつては石炭の採掘で栄えた街。オーストリア=ハンガリー帝国では、鉄鋼生産の拠点としても発展を遂げた。

その他に有名なのは、チェコを代表する音楽家であるレオシュ・ヤナーチェクが最期を迎えた街である事とか。

特にこれといって心惹かれる魅力があるわけではないのですが、私がこの街を訪れたのは、旅の途中で出会った友人ルーカスを訪ねるため。

ルーカスとはモンテネグロのニシュという街で偶然出会い、「チェコを訪れる時はぜひとも家に立ち寄ってくれ」といわれていた。彼は大学で東アジア文化を学んでいるので、日本にも興味があるそう。

オストラヴァでまずびっくりしたのはビールの安さ。ルーカスを待っている間にカフェに立ち寄ったのだが、コーヒーよりもビールの方が安いので思わず昼からビールをオーダーしてしまった。

ルーカスは仕事で忙しくて、それほど一緒に時間を過ごせたわけではなかったけれど、チェコの国技アイスホッケーの試合に連れて行ってくれた。生まれて初めてのアイスホッケー観戦。

日本ではあまり馴染みのないスポーツだけれど、チェコでは大人気だそう。

オストラヴァには最近観光地として注目を浴びる場所がある。ヨーロッパの観光スポットといえば、教会や中世の街並みが残る旧市街と思われがちですが、ここは巨大な工場跡。

「ドルニーヴィートコヴィツェ工場地帯」と呼ばれるこの場所には、巨大な製鉄工場が目の前に広がり、現存する溶鉱炉はヨーロッパの産業遺産として登録されています。

1828年に最初の工場が建ち、1998年まで実際に稼働していた。オーストリア・ハンガリー帝国、ナチスドイツ、その後はソ連。ここで採れた鉄で戦争用の武器を作っていた。

「ドルニーヴィートコヴィツェ工場地帯」は、一部を除いて普段は無料で見学することができますが、グループでの工場見学ツアーもあります。

工場や廃墟好きの方、オストラヴァを立ち寄るついでに廃工場見学はいかがでしょう?

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モラヴィア地方の文化都市 オロモウツ

オストラヴァを離れ、次に向かったのはオロモウツという街。数世紀にもわたりモラヴィア地方の中心地とされてきたオロモウツには、美しく歴史的な街並みが残されています。

街中に様々な彫刻もあり、ぶらぶらと歩いているだけで楽しい街でした。

そんなオロモウツの象徴ともいえるのが、ホルニー広場にある聖三位一体柱。世界遺産にも登録されているこの作品は、高さ32mもある美しく繊細なバロック彫刻。

同じホルニ―広場に置かれている噴水の数々にも美しい彫刻作品を見ることができます。

市庁舎の壁面にある天文時計にも注目。毎日正午の時間になると、からくりが動きだす仕組みになっており、その時間には多くの人で賑わいます。

オロモウツのトラ・ベズルチェ公園は市民の憩いの場。公園からは城壁を見ることができ、かつてオロモウツが要塞都市で会った時の様子も感じることができます。

現地の人みたいな気分で、ぶらぶらと歩いていく。

実はオロモウツは、チェコで首都プラハの次に文化財を保有している都市でもあります。上記に紹介した三位一体柱の他にも、こちらの聖ヴァーツラフ大聖堂など。

ただぶらぶらと歩いているだけでも、ゴシック様式やロマネスク様式など様々な趣のある建造物が建ち並ぶ町並みは、かなり見応えを感じます。

チェコのモラヴィア地方を旅するなら見逃せない都市です。

モラヴィア地方最大の都市ブルノ

オロモウツを離れた後は、チェコ第二の都市ブルノへ。ただ実際に滞在していたのはキヨフという小さな街。

この小さな街で現地に住む日本人女性の方の家に、カウチサーフィンで泊めさせて頂いた。久しぶりの日本人と日本語。現地に住む方ならではの話が聞けて楽しかったー。

忙しい合間に日本食までご馳走して頂いただけでなく、美味しいチェコ料理のレストランにまで連れて行ってもらったり。でっかい肉塊に豪快にナイフがぶっ刺してある。

キヨフの近くには「緑の絨毯」と称される、美しい大草原が広がるそうなのですが、冬の時期は寂しい風景。ここが夏には鮮やかな緑に変わる。

滞在させてもらっていたキヨフからブルノまでは55kmほどの距離。ここではルーカスの友人のピーターが住んでいるので訪ねてみることに。

ブルノは、チェコ共和国の憲法裁判所、最高裁判所、最高検察庁など政府の重要な司法機関も設置されているモラヴィア地方最大の都市。

村上春樹の「1Q84」中でたびたび登場する音楽家「ヤナーチェク」が育った町でもある。

ブルノ旧市街の中心にある自由広場。美しい風景の中をトラムが走る。

ブルノにもう一つある美しい広場が、キャベツ市場広場。ここでは毎朝野菜や植物を販売する市場が開かれています。

こういった地元の人が普段買い物に集まるような市場って歩いていて楽しいですよね。

旧市街の建物に装飾された彫刻を見ているのもおもしろい。

ブルノ旧市街西の方向にある丘に建つのはシュピルベルク城。文化遺産にも登録されているブルノの重要な場所。

13世紀に建設された当初は王室の居城でしたが、17世紀から20世紀には刑務所のように使われていたそう。

旧市街からシュピルベルク城まで至る散歩道も、のんびりとして良い感じ。

シュピルベルク城から街を見下ろす眺めは素晴らしい。大きな聖ペテロ聖パウロ大聖堂もここから眺めることができます。

チェコを訪れる前は、プラハしか知らなかったけれど、他にも魅力的な街がたくさんある。

おわりに

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