[ペルー] アンデスの小さな町カラス(Caraz)でホームステイ 1ヵ月間学校の手伝いをしながら

ペルー

1ヵ月以上の間お世話になったウルバンバでの滞在を経て、次なる滞在先はアンカシュ州カラス(Caraz)。このカラスもウルバンバと同じく、アンデス山脈の麓にある小さな町。

数々の美しいトレッキングコースがあり、乾季には世界各国からの登山客で賑わう場所。そんなカラスで私立の学校のお手伝いをしながら、地元の人たちの暮らしに1ヵ月ほど混ぜてもらっていました。

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カラスで学校を手伝いながらのホームステイ1ヵ月

カラスはワイラス州アンカシュ地方にある標高2100mの小さな村。6000mを越える山々が織りなす美しい風景で有名な、ワスカラン国立公園の麓にあります。

このアンカシュ地方の観光の拠点と言えばワラス(Huaraz)が有名で国立公園付近では一番大きな都市。晴天が続く乾季には、たくさんの観光客で賑わいます。

一方カラスは、観光客がワスカラン国立公園に行くために通り過ぎる町。観光客もそれほど多くなく、落ち着いた雰囲気の町です。

そんなカラスで何をしていたかというと、この町の私立の学校で1ヵ月間お手伝いさせてもらっていました。この学校元々はスペインバスク地方の援助のもと、学校のない僻地に住む子供達へも教育を届けるため設立された学校。

数年前その援助が中止になることとなり、それと共に学校はなくなるはずでしたが、ホストしていただいフェリックスと仲間たちが援助なしでも学校を続けることを決定。

今では経済的で質の良い教育を受けさせることができる、学校としてカラスでは人気がある学校です。近隣のユンガイやカルワスにも学校があります。

日本の学校のように給食制度はなく、学校の中に軽食やお菓子を販売する小さなカフェテリアがあり、そこでの仕事や子供たちの送迎、学校の清掃などを主に手伝っていました。

朝8:00: 朝食を食べながら、日替わりの軽食とサンドイッチの調理。明るく陽気な女の子ベッツィーに「ニンジン切ってねー。その次はジャガイモ。終わったらサンドイッチ作って」と「はい喜んで!」言われるがままに働く。

下記の写真左は彼女の夫でドミニク。彼もベッツィ―には頭が上がらない様子だった。二人とも21歳と若いけれど結婚していて、3歳の息子フランクリンがいる。

朝食はパンとジャムにコーヒーが定番。

朝食後、軽食とサンドイッチを持って学校へ出勤。休憩のチャイムと共に子供たちがドタバタとカフェテリア前に並ぶ。

もらったお小遣いで、軽食を食べようかお菓子を食べようか、迷っている子供たちが微笑ましい。

カフェテリアが閉店した後は、子供たちの送迎。ペルーの子供たちは元気なんだけどヤンチャ。送迎中の車の中でずっと「日本の遊び教えてー!」とずっと遊んでいたり、体中を触ってきたり、送迎が終わるころにはもうクタクタ。

学校が終わると校舎の掃除。日本では生徒たちが掃除するけど、ペルーでは掃除のおばちゃんやおじさんがいて掃除をするのが普通。だから校舎内はすっごい汚い、ペットボトルやお菓子のゴミが教室内に散乱している。

これがペルー中で公共の場所にゴミが目立つ一つの理由なような気がする。子供のころからゴミ箱の中に捨てるようにちゃんと教えるべきでしょ。そう思うと日本の学校の生徒が協力して掃除するシステムは悪くないなーと思う。

仕事以外ではカラスでの生活を満喫。買い物はメルカド(市場)で。周辺で採れた新鮮な野菜がたくさん。今回はペルーの国民料理セビーチェを調理するために、仲間と一緒に市場で買い物。

ペルーでは、「シエラ」と呼ばれるアンデスの山岳地域。この地域ではチョチョと呼ばれるマメもセビーチェとして調理します。ここアンカシュの郷土料理でもあるので、市場でおばちゃんから購入。

セビーチェには欠かせない新鮮な魚も。

ベッツィーが「市場に来たら、これを食べないとダメよ!」と、オススメしてくれたのが、日本で言うかき氷のようなデザート。

写真の巨大な氷を削ってくれてフルーツ味のシロップをつけて食べるのですが、何とこの氷、わざわざ氷河がある山から切り取って運んできてるんです!えー!なんじゃそりゃ。実際に馬で氷を運んでいるところを見たので本当です。

氷河かき氷を堪能した後は、家に戻ってセビーチェ作り。ところでセビーチェってご存知ですか?

セビーチェとは、新鮮な生の魚を小さく切り、薄くスライスした玉ねぎとレモン汁をマリネして調理するペルーの国民食。お刺身や寿司など魚を生で食べる日本人なら絶対好きな料理です。今回はコリアンダーもマリネ液にミックス。

カモーテ(甘いジャガイモ)や茹でたとうもろこしも付け合わせで。先ほど紹介したチョチョも。おいしそうでしょ?

フランクリンもセビーチェ大好き。お皿にいっぱいのセビーチェを全部食べちゃいました。ちなみに私は魚の不要な部分を使って、アラ汁のようなスープを作りましたー。

またある日にはフェリックスの誕生日だったので、スペインのバスク地方から来ているボランティアの皆とお祝い。誕生日ケーキを買って、ピスコサワーを飲んで。

ハッピーバースデー!!

えっっ?

ブハァ。

1週間後にはまたまた別の誕生日会。またまたみんなで集まって。

あれっ?

ブハァ。

もはや定番の光景に。まだ誕生日がこなくてよかった。

乾季から雨期へと変わる季節の変わり目だからでしょうか?滞在していた9月には村中でたくさんお祭りが行われていました。

ペルーでお祭りと言えばダンスに音楽にカーニバル。みんな民族衣装を着て、ノリノリで町中を歩き回ります。

花火を振り回すめちゃくちゃな奴も(笑)逃げ惑う人々で、周囲からは悲鳴が。

さらにお祭りのクライマックスではダンスのコンペティション。何か高校生の時にやった文化祭のような感じでした。

1ヵ月間もお世話になったカラス(Caraz)。またいつの日か再会できることを楽しみにしています。

おわりに

カラス滞在中に周囲に広がる美しいアンデス山脈も歩き回ってきました。その絶景の数々もまたブログにて紹介していきます。

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