キンタナ・ロー州を離れ、ユカタン州のメリダへとやってきた。
メリダはユカタン州の州都で100万人を超える大きな街。
ここを拠点に周辺にある村々やセノーテにも訪れてみたのだった。
メリダ カラフルなコロニアル風の建物が建ち並ぶユカタン州の州都
ユカタン半島の熱帯雨林を通り抜け、到着したのはユカタン州の州都メリダ。
街の中心には植民地時代の建物が並び、とにかくカラフルで街歩きが楽しかったのを覚えている。
そこにノリの良いメキシコのラテンな音楽がどこからか聞こえてきて気分が上がる。
そこに彼らの楽しそうにゲラゲラと笑う声が聞こえてくると、「あぁー今はメキシコにいるんだなー」と感じたりしながら。
メリダは州都だけあって、車の数も人の数も多い大きな街だった。
タコスの屋台やレストラン、様々な物を販売するお店が並び賑わっている。
この街でもカウチサーフィンを利用したのだが、ここでは何と73歳のママにお世話になる事に。
メリダでは周辺の小さな街も巡っていたので、合計で5日間ほど泊まらせて頂いておりました。
街の中心にある教会の管理を任されている関係で、教会の目の前の大きな家に住んでおられ、そこの空き部屋に寝泊まりさせてもらっていたのでした。
12月初旬のメリダは、ほぼ毎日雨が降るような気候で、街の排水設備が古いのだと思うけれど、街中が水浸しに。
雨傘を持っている人はいいのだけれど、持ってない人はビニール袋を被りながら歩いたりしてる。
そんな雨が降りそうな曇り空の日に最適なのが美術館や博物館に行くこと。
メキシコの街々には無料で開放されているそのような場所がいくつかあり、メリダの中央広場にあるモンテホの家もその一つ。
モンテホの家とは、ユカタン半島を最初に侵略したスペイン人の一人、フランシスコ・モンテホと彼の子孫が代々住んでいた家。
現在は博物館として無料で公開されており、内装がめちゃくちゃ素敵で見応えあり。
個人的には装飾が施されたファサードとダイニングルームの天井が気に入った。
まぁ、数百年前に建設された中央広場付近の教会や建築物がある街自体が、博物館のような場所なのだけれど。
個人的にはきれいにペンキを塗られた建物よりも、古い石やレンガがさらされた建物が心にグッとくる。
イサマル 街の中心部が黄色く統一された美しい街
メリダ滞在中に訪れたのは、近郊にあるイサマルという小さな街。
この街の特徴は中心部にある建物が黄色に統一されていること。
1993年には、当時のローマ教皇であったヨハネ・パウロ2世がイサマルを訪れたこともあるのだとか。
街には当時の建物が状態良く保存されており、「プエブロ・マヒコ」にも指定されている。
イサマルは、植民地時代においてユカタン半島の交通拠点として重要な地であり、周辺地域との交流や商業活動が盛んだったのだとか。
現在は黄色く統一された建物が魅力的で、のんびりとした雰囲気の街。
イサマルにあるランドマークといえば、サン・アントニオ・デ・パドゥア修道院。
スペイン人の征服時代に、フランシスコ修道士たちがイサマルに到着し、先住民の建造物を植民地建築に統合する形で、16世紀にこの修道院をマヤのピラミッドの上に建てたという。
そしてこの修道院は、キリスト教の宣教活動や植民地時代の教育の中心として使用されることに。
修道院はアーチが連なる素晴らしい回廊があり、入り口には雰囲気のある壁画も残されている。
きれいに塗られた表側と違い、教会の裏側に回ると、石造りの姿が現れ中世の雰囲気というか一層古めかしさを感じる事ができる。
他にもイサマルで興味深いのはマヤ時代のピラミッドも街の中に残されている事だ。
時代に取り残されたように、未だに同じ場所に佇んでいるピラミッド。
イサマルには、このようなマヤの遺跡が5つもあるらしく、下記のキニチ・カク・モーと呼ばれるピラミッドは一般に公開されている。
マヤの太陽神に捧げられた古代のピラミッドであり、何と入場料無料…というか自由に出入りできるようになっている。
ピラミッドの頂上にも登ることもできてしまい。そこからはイサマルと周囲に広がるジャングルの景色。
アカンケでマヤ時代のピラミッド、クサマではセノーテで沐浴
メリダ滞在中の別の日に訪れたのは、アカンケとクサマという街。
アカンケの街の中心部にはピラミッド。ピラミッドの頂上にはマヤ文字?が描かれている。
こんなピラミッドが街の中心にドーンとあるのがユカタン半島なんだなぁーと。
さらに街で販売されている刺繍入りの服が可愛らしくていい感じ。
メキシコの人が着てるの見るとめちゃくちゃ似合ってる。
クサマではジャングルの中にあるセノーテを訪れた。
個人的に観光客が大勢プカプカと水面に浮いているセノーテは好きではないので、できるだけ知られていない場所へ。
以下の写真のようなジャングルの中を歩き続け、辿り着いた先には地面にぽっかり空いた穴ぼこ。
そこから地下のセノーテまで続く階段を降りていくと、「こんな色の水があるのか」と思うような、美しい青色をしたセノーテが登場。
暑さで汗をダラダラとかきながら、苦労して辿り着いた先にある透明感のある泉。
冷たすぎないひんやりとした清水に体を沈めれば、もう気分は極楽。
誰もおらず、コウモリの鳴き声だけが聞こえるシーンとした環境の中で泳ぐと自分の心までセノーテの清水のように澄んだような気分になるのだった。
おわりに
インスタグラムやツイッターでは旅の最新情報をお届けしています。よろしければフォローお願いいたします。
コメントを残す