ボコイオでお世話になった修道女達の家に、数日の間だけ不必要な荷物を預けさせてもらって、クワンザ・スル地方を旅することに。
少し身軽になった荷物と共に、もっとフットワークが軽い旅ができそうだ。
まずは海岸線沿いの街スンベを訪れ、翌日には近郊のサッサ洞窟へ。このサッサ洞窟が想像以上に刺激的だった。
海辺の街スンベとサッサ洞窟
ボコイオから目指すのは、クワンザ・スル地方で一番大きな街スンベ。
スンベは大西洋沿いの街で、しばらく内陸部を旅していたことから久しぶりの海なので楽しみだ。
ボコイオの街を離れると、道路は高原の峠道を越えて少し蛇行しながら標高を下げていく。
大きな渓谷の谷間に道路があって、その向こうには海がもう見えそうなくらいだ。
アンゴラの海岸沿いの道路は国内でも最も整備された道路。ルアンダからスンベ、ベンゲラ、ルバンゴの大きな都市をつなぐ交通の要だ。
ヒッチハイクした大型トラックに頼んで、スンベに到着する前に少し寄り道。
スンベという街から20kmほど南にある、切り立った渓谷美が美しいクヴァル渓谷へと立ち寄る。
川沿いに渓谷をさらに奥へ歩くトレイルがあり、好奇心にしたがって歩いてみたけれど、ワニがいるかもしれないとの事でビビりながらの探索。
川沿いには周辺の村人たちが農業を営んでおり、バナナなどが植えられている。
川にはワニがいると考えたら恐ろしいが…。
断崖絶壁にできた地層や、ゆったりとした流れの川が織りなす美しい風景だ。
スンベに到着してまず探すのは宿泊先、いつも通りカトリック教会を探し頼んでみる。
神父さんと少し会話をした後、無事にオッケーを頂いた。過去にも何度か旅人が宿泊しているという事だ。
我々のような旅をする人たちが考えることは一緒(笑)セキュリティを考えると教会に頼んで泊めてもらう事は賢い選択肢だ。
そしてアンゴラでは、彼らが旅人歓迎してくれるのが嬉しい。
ちなみに泊めてもらっていた教会は、下の写真右上の海辺にある大きな建物。
その目の前に司祭たちの家があり、その一部屋を貸してもらった。
スンベはクワンザ・スル地方で一番大きな街。
それでもめちゃくちゃゆったりとした雰囲気の街であったが。
アンゴラの内陸部をしばらく旅していたので、ここで久しぶりに海を見た。
大西洋に自然でいく夕日はいつ見ても美しい。
翌日はスンベの近郊にあるサッサ洞窟へ。
ちなみにサッサ洞窟のある場所はこちら。
EN245道路の途中で脇道へと入り、高台から渓谷内へ下らなければならない。
ちなみに高台から眺める渓谷の風景も、下の写真のように美しい。
そして高台から渓谷を降りていった先にあるのが大きく口を開けた美しく巨大な洞窟。
洞窟の入り口から出口までは700mほどあり、歩いて通り抜ける事ができる。
洞窟内にはコウモリが住み、真っ暗な中で鳴き声が聞こえてくる。
気温は少し下がり、ひんやりとした感じ。
洞窟の隙間から差し込む光が神秘的だ。
ここもガイド無しで探検しているので、洞窟内がどんな風になっているかもわからない。
どこまで続いているのかも知らなかったし、まるでインディアナ・ジョーンズになったような刺激的な気分だった。
真っ暗な洞窟で、コウモリの糞と思える何というか湿った匂い。洞窟の天井は鍾乳洞のようになっていた。
洞窟の出口まで近づくと、地上の光が差し込んでくる。
まさか入り口から出口まで通り抜けられると思っていなかったので、この時は感動した。
そして光が差し込んでくるのと同時に聞こえてくるのは、ザァ―という川の流れる音。
美しい景色と共に目の前に現れるその川の水は、他の洞窟へと吸い込まれるように流れ込んでいく。
そして何とこの川は洞窟を通り抜け、再び川として渓谷内に現われ、そのまま大西洋に流れつくのだ。
下の写真は、洞窟の出口で見た同じ川が再び流れ出てくる場所。
人々が洗濯したり、水浴びしたり、調理したり、農業をしたりしている姿がある。
サッサ洞窟では短い時間だったけれど、久しぶりに”冒険”を感じた場所だった。
おわりに
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