[アルバニア] 博物館都市ジロカストラ 世界遺産の「石の街」へ

アルバニア

マケドニアのオフリド湖を離れ、アルバニアへ入国。アルバニアと聞いて頭に浮かぶのは、アルバニアマフィア、共産主義、鎖国、国家的な経済破綻、ヨーロッパ最貧国。なんか危険そうな国というイメージだった。

このアルバニアの旅で、数え切れないほどの人々と出会い、そんなイメージが少しずつ変わっていく。

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マケドニアからアルバニア入国

マケドニアのオフリドから、南に国境を越えアルバニアに入国。ヒッチハイクはいつも通りスムーズに行った。

アルバニアで最初に滞在した街はコルチャ(Korçë)。アルバニア南東の大きな街です。ここではカウチサーフィンでグリという男の子にホストしてもらいました。

昼食を一緒に食べて、会話も弾んで良い感じだったけれど、この後あんな事件が起こるとは。昼食後、彼も用事があるみたいだったので、別れてこちらはヴォスコパヤ(Voskopojë)という小さな村を訪れることに。

ヴィスコパヤの歴史を少し調べてみると、18世紀にはオスマン帝国支配下のバルカン半島で初めての印刷機が置かれ、数々の教会、教育センターなどが建設され、ギリシャ文化の中心地として栄えたのだとか。

しかし1769年に始まったイスラム教アルバニア人の軍により、街は完全に破壊されてしまった。

現在では山間ののどかな村といった感じ。

ちょっと2017年の今から3年も前の事なので、はっきりとは覚えていないけれど、教会は運悪く閉まっていて中を見ることができなかったような気がする。

だからあんまりフレスコ画などの写真もないのが残念。

まぁ、特にわざわざ訪れるほどの場所ではなかったけれど、アルバニアの田舎の雰囲気を感じれたのはよかった。

さあコルチャに帰り、ホストのグリの家へ。疲れていたので夕食を食べてゆっくり休もう。と思っていたら、、、グリから衝撃の一言。

「今夜一緒のベッドで眠らないか?」とのお誘いが。「いやいやこっちは疲れてるから、こっちはソファで寝るから大丈夫。」とやんわりお断り。

そしてあんまり眠れなかった翌日の朝、「急な用事ができたから、今夜は泊めることはできない。」と告げられた。本当はもう1泊する予定だったのに。昨日一緒のベッドで寝るのを断ったせいに違いない。

彼がゲイだという事には気づいていたし、個人的にはゲイやバイセクシャルの友人もたくさんいるし、他の友人のように彼らも大好きだ。だけど、一緒のベッドで寝ないから出ていけーなんて。

これが今までのカウチサーフィンで最初で最後の悲しい経験でした。まぁしょうがない。いい事もあれば、悪い事もある。計画を変更して、旅を先に進めることに。

ヒッチハイクでコルチャからジロカストラへ

ヒッチハイクでコルチャからジロカストラへ。エレセカという街を経由して、ギリシャとの国境付近まで行き、そこから西へ向かってジロカストラへ行く予定

これからヒッチハイクでこの道を旅することを考えている人。要注意です。ほとんど車走っておりません。アルバニアの人々は親切なので、来た車は止まってくれるんだけど、肝心の車が通らないんじゃどうしようもない。

1日目は、テントで野宿。

2日目のヒッチハイク。車は通らず、道路は山道でグネグネなんだけど、景色はめっちゃくちゃきれい。

ギリシャ出身のノリのいいおじさん二人組に乗せてもらってジロカストラへ。良い人達に出会えてよかった。言葉は通じないけれど、一緒に絶景を楽しみながら。

ありがとうおじさん達。あなたたちに出会っていなければどうなっていた事か。

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「博物館都市」としてユネスコ世界遺産の石の街 ジロカストラ

夜中にジロカストラへ到着。カウチサーフィンのホストも見つからなかったので、自然の中でキャンプ。翌日、昨日は暗くて見えなかった、ジロカストラの景色が。わぉ、すごい。

街の中心部にある丘の上には城塞まである。

この城塞は「ジロカストラ城」と呼ばれ、19世紀初めにオスマン帝国によって建設されたそう。また後に1962年までは、牢獄として使われていたのだとか。

ジロカストラ城の周辺には旧市街が広がる。15世紀から500年にわたってジロカストラはオスマン帝国により支配されていた。バルカン半島のオスマン帝国として政治・商業の中心として栄え、現在にもその時の街並みが保存されています。

ジロカストラは「石の街」と呼ばれる通り、昔の石造りの家がたくさん保存されています。残されている家屋は、古いもので17世紀、大部分は19世紀に建設されたそう。

家の構造はトルコの民家のよう。2階部分がせり出した構造になっており、バルコニーのような部屋のような空間を持つ民家も。家の壁だけでなく、屋根も薄い石で葺かれているのが面白い。こういった石造りの家は、クラと呼ばれます。

この街に残る城塞、家屋、市場、宗教建築物は2005年に「ジロカストラの博物館都市」としてユネスコの世界遺産に登録されました。

街の裏側には乾燥した岩山が。おもしろそうなので登ってみることに。

ヤギの放牧をしているおじさんを発見。途中までついていってみよう。

気持ちよい、景色のいい山歩き。

どんどん歩いていると予想外の発見。古代の橋?あそこまで行ってみたいけど、とてつもなく下らないといけないので断念。誰か確認してきてください(笑)

山歩きから帰ってくると、ジロカストラの全景が見渡せる丘へ。

なんて美しい街なのだろう。まさに「石の街」だ。こんな街今までの人生で初めて見た。

白、灰色、黒で統一されたジロカストラの街。何とも言えない独特の雰囲気がこの街にはある。

アルバニアを訪れられた際には「ジロカストラ」おススメです。

おわりに

[アルバニア] 穴場中の穴場 アドリア海沿いの絶景の村ヴノ
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コメント

  1. […] [アルバニア] 博物館都市ジロカストラ 世界遺産の「石の街」へ […]

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