[日本] 西表島を満喫 美しい滝の数々に、マングローブとビーチまで

10月の下旬、関西では夏の暑さも次第に影を潜め、少しずつ秋の肌寒さを感じていた季節。少し懐かしく思えたのはあのじんわりとまとわりつくような生温かい空気。

そんな中コロナの影響で人もまばらになって閑散とした関西空港を、私は家族と歩いていた。薄手のジャケットの下に半袖を着込み、バックパックの中には半ズボンを入れて。

飛行機の上から見えるのは石垣島。八重山そばを食べて、フェリーに乗って辿り着いたのは「西表島」。緑が溢れる自然と、温かく心地よい空気が私を包み込んだ。

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西表島の魅力は、島を覆う自然の美しさ

私が西表島に4日間滞在して感じた、この島の魅力は何といっても島の90パーセントを覆う亜熱帯ジャングル。

沼地の中にニョキニョキと地面を這うように生息するマングローブの森。鳥のさえずりが聞こえるジャングルを、蒸し暑い気候の中、汗をダラダラ掻きながら歩くジャングルトレッキング。

これから西表島を訪れる方々の参考になればと、私が訪れた場所を簡単に紹介させていただきます。

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マリユドゥとカンピレーの滝

まず紹介させていただくのがジャングルの中にある二つの美しい滝。マリユドゥとカンピレーの滝です。

浦内川の河口からカヤックやボートで遡り、そこからジャングルの中をトレッキングしてマリユドゥとカンピレーの滝を目指します。

おすすめの理由は二つ。一つ目は浦内川を上流に遡る時に美しいマングローブを観察できること。二つ目は滝までのトレッキングコースがそれほど難しくない事。

浦内川の河口からボートに乗ると、すぐにマングローブが広がる景色。船頭さんの説明によると、こちらのマングローブにはオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギと三種類が生息しているそうです。

浦内川の上流に向かうにしたがって、マングローブは姿を消していき、うっそうとしたジャングルへと景色は変化していきます。

ボートが船着き場に到着すると、ここからはジャングルの中をトレッキング。カンピレーの滝まで行って往復3時間もあれば十分だと思います。トレイルも整備されており60歳や70歳の方々も元気に歩かれていました。

トレイルからは、巨大な根っこや亜熱帯系の木々やシダ植物が覆う、まさにジャングルの中を歩く音ができます。まるで探検気分。日本ではないみたい。

ジャングルに見とれながら歩いてしばらくするとマリユドゥの滝を眺める展望台に。

滝は二段になっており、滝壺が丸いのが特徴なのだとか。ちなみにマリユドゥという名前は丸い=マリ、淀み=ユドゥという意味の言葉に由来するそう。

展望台からもう少しトレイルを進むと、別の展望台が。ここからは、もう少し近くで、別の角度からマリユドゥの滝を眺めることができます。

ここから15分ほど歩くと辿り着くのはカンピレーの滝。

カンピレーの滝はマリユドゥの滝ほどの高低差はありませんが、こちらの滝は200メートルほど続くその長さ。

滝のそばには広くなだらかな岩場があり、さぁ~っと流れ続ける雄大な滝の姿を眺めながらのんびり過ごすのが最高に気持ちよいのです。

少し周囲を散策していると、こんなきれいな蝶が水場を舞っていました。

西表島に残る美しい自然に心癒されるトレッキングコースでした。

ピナイサーラの滝

続いてご紹介するのがピナイサーラの滝です。

70分ほどのジャングルトレッキングを経て辿り着く、ピナイサーラの滝上から眺める景色。滝壺から見上げる、神秘的な滝の姿を楽しむことができるこのトレッキングコースは見逃せません。

通常は西表島の旅行会社が主催しているガイド付きのカヤック&トレッキングツアーで訪れることが多いと思うのですが、個人でも行くことができます。

以下のリンク先のブログに詳しくルートが説明してあったので参考にどうぞ。

http://www.zephyr.justhpbs.jp/pinaisara_fall_trecking.html

こちらはトレッキング入り口の駐車場の位置です。

上記のブログの情報を頼りに、地図に記載した駐車場にレンタカーを駐車してジャングルの中へと足を進める。2016年の情報でありましたが、2020年時点でも変わりありませんでした。

うっそうと生い茂った熱帯ジャングルの中を、道中に目印のためにつけられたピンクテープを頼りに歩きます。

登山道にはこんな大きな根っこがむき出しになり、

このようなトカゲたちが地面を走り回る。

擬態しているつもりなのか、近寄ってみると身動き一つしない。

こんなカラフルな幼虫も。

こんな大きな巨木に空いた大きな穴。

道にはこのようにピンクテープが貼ってある。

何度か川を横断しながら、徐々に標高が上がっていきます。

濡れても構わないような靴で行くと、滑りやすい岩の上を歩かないでいいのでオススメ。

こんな風に地中で複雑に絡まり合う根っこを見ると、生命の力強さを感じます。

こんな風にジャングルを歩いていると、次第に水の流れる音が。もしかしてピナイサーラの滝が近づいてきた?

水の音が大きくなる方向へ斜面を下って行くと、豊かな清流が流れる川に。

そしてその先に見えたのは、

川が流れつく先には絶壁。絶壁の向こうに広がる美しい海の景色。

滝の上に立ちながら、海が見える。こんな場所はなかなかない。

そばにいたガイドのおじさんは「ここは沖縄一の絶景だよ!」と。間違いない。

落差は54メートルほどあるというピナイサーラの滝。おそるおそる崖の上から滝壺を覗いてみる。吸い込まれそう。

後ほど滝壺まで下ってみて滝を見上げてみる。滝壺では泳いでいる人たちもいました。気持ちいいだろうなぁ~。

さて帰り道。同じ道を往復するのが嫌だったので、別ルートから帰る事を考えていました。

引き潮の時間帯にはマングローブが生息する浅瀬を通って帰れることは調査済み。

しかし我々が歩き始めたのは丁度満潮の時間帯…

ぐちょくちょの地面を歩き始めて、川の河口までは良かったのだけれど…

河口から海に近づくにつれ徐々に水量が増えてきて…

最終的に水位がふともも辺りまで上がってきたので、同じ道を引き返して、山側から帰る事に。

満潮時に海側からの通り抜けはやっぱり不可能でした。我々の二の舞にならないように、くれぐれもご注意を。

大見謝ロードパーク

サクッとマングローブを見たいなら、大見謝ロードパークに立ち寄るのがオススメ。

ロードパークという名前から想像できる通り駐車場があるので、そこに車を止め、整備された遊歩道を歩いて、ニョキニョキと枝分かれした根っこがおもしろいマングローブの森の中へ。

マングローブの風景を楽しむには干潮時に訪れるのがおススメです。満潮時には水位が高く、木々の根っこが見えません。

整備されているので歩くための特別な靴などは必要なく、普段の靴で大丈夫。

マングローブが広がる河口の先には、さわやかな海。

沖縄っていいよなぁ~。と思わせてくれる風景。

美しいビーチ

沖縄といえば美しい海。西表島滞在中に訪れた3つのビーチをご紹介。

中野海岸

西表島でどこか朝日がきれいに見える場所はあるかなーと思って、探していると見つけたのが中野海岸。

ここからは朝日がきれいに見えるというので、朝早起きしていってみた。

天気がいまいちだったので、見えたのはこんな景色。

天気が良ければもっときれいに朝日が見えるスポットだと思います。

星砂の浜

星砂の浜。沖縄らしいきれいな色をした海。美しい砂浜。

シュノーケリングをすると熱帯魚やサンゴも見れるそう。

駐車場もあり、レストランも近くにあるので訪れやすく、のんびりするのにもオススメ。

月が浜

星野リゾートの目の前に広がる、ながーいビーチ。

砂浜がずぅーっと続いているので朝早く起きて散歩したりするのに最適。

夕日を眺めるのにも最高のスポットでした。

おわりに

西表島を訪れられた際には、ぜひその素晴らしい自然を楽しんでみてください。

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