スウェレンダムの農場でクリスマスを祝った後は、ガーデンルートと呼ばれる南アフリカ南海岸沿いのルートを通って、ポート・エリザベスへとやってきました。
ここで3週間ほどゲストハウスで働きながら、この街の周辺をブラブラと。ポート・エリザベスの美しいビーチに、ゾウがたくさんのアドゥ・エレファント国立公園へ。
スポンサーリンク
ポート・エリザベスのゲストハウスでボランティアとして滞在
スウェレンダムからもヒッチハイクでポート・エリザベスへ。500kmほどの距離だが、南アフリカでのヒッチハイクのコツがわかったので大丈夫。”ガソリンスタンドで直接話して、頼んでみる”こと。
さっそく国道沿いのガソリンスタンドに赴き、人が良さそうなおばちゃんに声をかけてみる。ラッキーな事に娘さんが日本のアニメや文化にハマっているらしく、喜んで同乗させてくれた。
ありがとうアニメ。今までの旅でアニメ好きの人々にどれほど助けられたことか。車に乗せてくれただけでなく、寿司までご馳走してくれた。ありがたい。
ヒッチハイクを終えて到着したポート・エリザベスでは、リバー・フロント・バックパッカーズというゲストハウスでボランティアとして働きながら滞在していました。
オーナーのマークはいい具合に力の抜けた男。そんなオーナーの雰囲気に感染したかのように、ゲストハウスもゆる~い感じで居心地がいい。
敷地内には小さなオーガニックガーデンもあり、そこでは元気に野菜が育っている。あまり手間をかけないでいい仕組みになっており、マークは「ナマケモノガーデンだ」といって得意げだった。
パーマカルチャーの考え方のもとホットシャワーは太陽光で、キッチンの排水は直接ガーデンへ流れ込む。食べ残しや有機ゴミはコンポストへ。
ゲストハウスはリバーフロントという名前の通り、川に面している。ハンモックに寝そべって、ただただ景色を見ているのもいいし、パドルボードに乗って水面にくりだしたり、泳ぐことだってできる。
日中は暑くて外に出るのも億劫だったので、ゲストハウスに来たお客さんと談笑して過ごすのがほとんどだった。
ゲストハウスで働いていると、世界中から様々な人が来るので面白い。
そして気が向いたら、ゲストハウスにあるカヌーで川を少し冒険したり。しかし、ワニやカラフルなヘビなどのアフリカっぽい動物は付近では見つからず。
アフリカだから、そこら中にシマウマやゾウがいるのかと思ったらそうでもないみたい。やっぱり国立公園やサファリに行かないと見れないのか。
そういえばこの川では何かが釣れるらしく、毎日誰かが釣りをしていた。
一体どんな魚が釣れるのだろうと思って眺めていると、釣っていたのは魚じゃなくてこれ。カニでした。市場で高く売れるそうです。
談笑したりボートで川をウロウロしていただけでなく、ちゃんと働いてもいました。主にオーガニックガーデンの手伝い、掃除と料理などなど。
掃除係として働いているエマやリンダの手伝い。彼女らはジンバブエから出稼ぎに来ていて、もうここで働いて数年になるそう。
「昨日も大きな音がしてね、誰かが銃で撃たれて殺されたのよ。そんな事件は珍しくないわ」と、彼女らが住んでいるマザーウェルというタウンシップ(スラム街)の話を教えてくれる。
一度彼女らや友人の住むタウンシップに遊ばせに行ってもらいましたが、アパルトヘイトが生んだ格差社会の深い後遺症を見た気がしました。
アフリカのどの街でもいまだに白人と黒人が分かれて過ごしているエリアがある。改善はされてきているみたいだけれど、いまだに貧富の格差がひどい。
色んな話をしてくれて、彼女達と一緒に働くのは楽しかった。
ゲストハウスで働く同僚たちに教えてもらったのがポイキと呼ばれる南アフリカの定番料理。鉄の鍋に野菜や肉を入れて、スパイスやハーブを混ぜて長時間グツグツと煮込む。日本のシチューのような料理です。
時には同僚たちと多めに作ったポイキを販売してお小遣いを稼いだりもしていました。野菜や肉からいい味が出てきて、美味しいんですよねー。売るためにパフォーマンスとして外で調理。
ゲストハウスの居心地が良すぎてあまり出かけなかった、ポート・エリザベスの街。街にはアート、博物館や美術館、ビーチ沿いにはオシャレなレストランやカフェも。
海辺に面した街なので、高台に行くとそこから海が見えるのが気持ちよかった。ケープタウンもそうだったけれど、海が見える街っていい。
ポート・エリザベス周辺はビーチがたくさんあり、私のお気に入りは海水浴場にもなっているキングスビーチ付近。訪れたのは夏の1月だったので、キングスビーチは多くの人で賑わっていました。
地元で仲良くなった友人達と海辺のバーでビールを昼間からゴクリ。
一か月前にいた冬のヨーロッパが嘘のよう。
スポンサーリンク
アドゥ・エレファント国立公園 ゾウ好きにはたまらない
南アフリカに来て1ヵ月、ようやく私にもサファリに行く機会がやってきました。訪れたのはポート・エリザベスから北東に70kmほど離れたアドゥ・エレファント国立公園。
1931年に密漁で激減したアフリカゾウを保護する目的でこの国立公園は設立されました。今ではたくさんのゾウだけでなく、シマウマやバッファロー、ハイエナやライオンもいるのだとか。
働いていたゲストハウスのお客さんが自家用車でサファリに行くというので、それに便乗して一緒に行くことに。このチャンスを逃すわけにはいかない。休暇を頼んでレッツゴー。
アドゥ・国立公園は自家用車で自由にサファリできるのがいい。入り口でチケットを購入し、さっそく国立公園内に。
約1600平方キロメートルもある国立公園。広大な大地をレンタカーの二輪駆動の乗用車でサファリ。ご心配なく普通の乗用車で問題ありませんでした。
水辺ではアンテロープやクドゥがのどの渇きを癒し、道路脇には小さなイノシシみたいな動物や、大きな陸ガメがのそのそと歩いている。
必死になってライオンを探すけれど、日中に見るのは難しいのだとか。ライオンがみたいなら、まだ涼しい早朝。彼らが狩りをする時間がいいらしい。
車から手分けして動物を探していると、何やら目立つ白黒のシマシマが。そう近寄ってみるとシマウマ。いっぱいいる。
その後もダチョウを発見したり、クドゥと呼ばれる角の長いシカを発見したり。日陰で休憩していたバッファローも。
すると丘の向こうに大きな黒い物体が動いているのを発見。大きなゾウだった。
「あっちの方向へ行ってみよう」と車を走らせていると、草むらからヌゥッと現れたのは、、、
ゾウが目の前の道路を横断。大っきい。これだけ近いと恐怖さえ感じる。
しばらく走っていると、何やらたくさんの車が駐車している場所が。何だろうと思って我々も行ってみると、そこにはたっくさんのゾウの群れが。
この国立公園には現在では600頭以上のゾウが生息しているそう。動物園以外でゾウを見るのは初めて。長い鼻を使って水浴びをしたりして遊んだり。大きいゾウや小さいゾウ、若いゾウから年老いたゾウまでいろいろなゾウがいる。
ずうっと見ていても飽きない。特に小象たちがお母さんにくっついて歩いていたり、他の小象と遊んだりしているのがかわいすぎる。ずっと見てられる。
アフリカゾウをたくさん近くで見たい方は、アドゥ・エレファント国立公園に行けば間違いありません。めっちゃおススメです。
アフリカ第二ヵ国目レソトへ
3週間ほど滞在したポート・エリザベスにも別れを告げ、アフリカの第二ヵ国目レソトを目指す。
まずはイーストロンドンまで移動し、そこからクイーンズタウンまで。そこからレソトに入国する作戦。ヒッチハイクなので少しずつ進むのが安全策。
南アフリカは犯罪率が高く、危険な国というイメージがありましたが、ヒッチハイクしていても何も危険な目には合わなかった。
またいつ再訪できるかわからないけれど、次は友人や家族と一緒に来れればいい。
さあ次はアフリカ二か国目レソトへ。
おわりに
インスタグラムやツイッターでは旅の最新情報をお届けしています。よろしければフォローお願いします。
コメントを残す