[ドイツ] ドイツ旅の始まりは旧東ドイツから 古都ドレスデンと穴場のエアフルト

ドイツ

チェコのプラハから国境を越えてやってきたのはドイツ。まずはかつての東ドイツの一部であった街を訪れる。かつてのザクセン王国の首都であったドレスデンと中世時代の街並みが残るエアフルトという街へ。

12月も近くなり、冬のドイツは小雨が止まずに降り寒かった。何だか暗くて重いイメージがある旧共産圏を旅するのにふさわしい気候?そうでもないか。

スポンサーリンク

ザクセン王国の重厚さが感じられる街ドレスデン

チェコから国境を越えると、そこはドイツ。ドイツといえば速度無制限の区間がある高速道路アウトバーン。

ヒッチハイクをしていると、BMWに乗ったおじさんが車に乗せてくれて、アウトバーンの速度無制限地区を時速200kmで走ってくれた。誰もが時速150kmとかで走ってるからビックリ。

そんな自動車のスピードもありドレスデンにもあっという間に到着。

ドレスデンは、中世の時代から商業都市として発展し、16世紀にはザクセン王国の都が置かれた都市。ここではニュージーランドで知り合って、メロンの収穫の仕事で一緒に働いていたマーカスを訪ね、彼の自宅に転がり込ませてもらった。

ドレスデンの街の大部分は、第二次世界大戦の空襲で破壊されてしまったようですが、その後の再建の結果、今ではかつての美しい街並みを見ることができます。

まさか空襲でドレスデンの街全体が瓦礫の山になったなんて信じられないくらい。

ドレスデンの美しい街並み。まず旧市街に建ち並ぶ壮麗なるバロック建築。その建造物の一つが「ツヴィンガー宮殿」です。

かつてのザクセン王国の王様として、ドレスデンを文化的な中心地に変えたアウグスト二世。彼によって建てられた「ツヴィンガー宮殿」は、バロック建築の傑作とされています。

左右対称に作られた広い宮殿の中庭や噴水、豪華な彫刻などなど。宮殿の内部は美術館や博物館もあります。

こちらはドレスデンのオペラハウス「ゼンパーオペラ」です。1838年から1841年にかけてザクセン王国の宮廷歌劇場として建設されました。ゼンパーという名前は建築家の名前にちなんで。

ゼンパーオペラは何と二度も火災で焼失されてしまった歴史があります。1869年に火災で全焼、そして再び第二次世界大戦時の空襲により焼失。現在のような姿に再建されたのは1985年のこと。

ノイマルクト広場に建つフラウエン教会もドレスデンを代表する建物の一つ。かつてはドイツで最大のプロテスタント教会として知られていましたが、第二次世界大戦時の爆撃により崩壊。

第二次大戦後、旧東ドイツとして共産圏の領土となったドレスデンでは、教会の再建は後回しになり、東西統一後の1994年まで教会は放置されることに。

1994年に始まった再建では、できるだけ忠実に元の資材が使用され、パズルのように一つ一つの破片を元の場所に戻して再建されたそう。そして現在のように再建が完了したのは2005年の事でした。

ヨーロッパ、ドイツの街といえば城。ザクセン王の居城であったドレスデン城が建設されたのは、15世紀の事。そこから18世紀までザクセン王の居城として使用されました。

こんなでっかい城に住むなんて一体どんな気分ななのだろう。

そのドレスデン城に隣接するバロック様式のカトリック教会の屋根には、たっくさんの聖人の像が。全部で78体だそう。本当に78体かは数えていません。

ドレスデン城付近の旧市街を歩いていて印象に残っているのが、ドレスデン城の城壁に描かれた壁画です。1871年~1876年に製作され、第二次世界大戦下での爆撃からも生き残ったこの壁画は「君主の行列」と呼ばれます。

長さは101メートルで約25,000のタイルに描かれた壁画。歴代のザクセン君主や時代を彩った芸術家らが描かれていて、正門に近づくにつれ近代の王様の姿が描かれています。

ドレスデンの街を歩いているとかつてのザクセン王国の世界に入り込んだよう。

下の写真の門をくぐり抜けるのとか興奮しますよね。そして石畳の道が続いていく。

12月が近くなりドイツでは有名なクリスマスマーケットの時期。ドレスデンの街でも少しずつ準備が始まっていました。

ドレスデンのクリスマスマーケットはドイツの中でも有名なのだとか。待ち遠しい。

旧市街を離れ新市街の方へ抜けると、そこには近代的な街並みが。時々ちょっと旧共産圏っぽい建物も。スターリンの像とかはありませんでした。

再び旧市街へ戻り、川沿いを散歩。気持ちがよく眺めがよいテラスになっていて、こんな場所を恋人と歩いたら素敵だろうなと思う。

そして日が暮れてきたころに「アウグストゥス橋」へ。

ここからはエルベ川越しにドレスデンの街の姿が一望できます。川沿いは遊歩道になっているので散歩するのもいいですね。

お世話になっているマーカスの家に戻った後はドイツ名物?のケバブ(トルコからの移民が多いのでケバブが美味い)、とスーパーで買える60セントユーロのビール、イエーガマイスターで乾杯。

やってきましたドイツ。

スポンサーリンク

古風なドイツが感じられる街 エアフルト

ドレスデンの次に訪れたのはエアフルト。この街は中世から商業都市と発展してきました。豪華な建築物や伝統的な美しい木組みの家など、中世時代の都市の中心部が良く保存された街として知られているそうです。

また教会や礼拝堂が70以上もある宗教の街としても知られており、あのマルティン・ルターも学生時代をこの街で過ごしたのだとか。

エアフルトは第二次世界大戦での爆撃の被害を免れたため、ドイツの古風な街並みが昔と同じように残されています。

特に街の中心部のフィッシュマルクト広場周辺では、そんなドイツらしいかわいらしい街並みを堪能できます。

フィッシュマルクト広場を中心に美しいエアフルトの街を歩き回ってみましょう。きれいで楽しいですよー。

ドイツに来る前はエアフルトの名前など全く聞いたこともなかったのですが、実際に訪れて見るとすごく居心地が良い場所でした。観光客の数も少なかったですし。

エアフルトを訪れて見逃してはならないのがクレマー橋です。この橋はただの橋ではありません。

長さ125メートルくらいの石の橋なのですが、その橋の上にお店や住居などの建物がびっちり。建物に囲まれた橋の上からだと、そこが橋だとは気づきません。ただの美しい通りにしか見えない。

こんな風に。

しかし、この通りを外側から見てみると、こんな風に橋なんです。

かつて人口が増加によりエアフルトの旧市街地で土地不足が起こり、それを解決するために橋の上にも住居を立てることを許可したことが、このクレーマー橋の独特の景観を生んだ。

エアフルトでは、こんな昔風のドイツの建物の中にある昔風のバーで友人達とビールを飲んだ。「プロ―スト!」ってみんなで乾杯して。異国情緒があってすごく良かったな―。

そして街ではクリスマスマーケットの準備が始まっていた。ドイツのクリスマスマーケット、どんな風なのだろう?楽しみだ。

おわりに

インスタグラムやツイッターでは旅の最新情報をお届けしています。よろしければフォローお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました