[ブルガリア] ブルガリアの旅(2) 絶景の古都ヴェリコ・タルノボ

トルコからブルガリアに入国。ブルガリア第二の都市であるプロブディフを訪れた後は、友人の旅人から「絶対に行ったほうがいい」と、おすすめされたヴェリコ・タルノボへ。

彼いわく、「ブルガリアで一番美しい街」だというヴェリコ・タルノボ。一体どんな場所なんだろう?街の風景写真と、ヴェリコ・タルノボ周辺でトレッキングにも行ってきましたので、その情報もあわせてどうぞ。

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ブルガリア絶景の古都ヴェリコ・タルノボ

アジアの旅から継続しているヒッチハイクをブルガリアでも続行。プロブディフを去り、ヴェリコ・タルノボへ向かう。

ブルガリアでのヒッチハイクも親切な人々に恵まれ絶好調。彼らによるとアジア人は悪さをしない、温和な人達だから安心というイメージがあるのだとか。

今回の目的地であるヴェリコ・タルノヴォは、ブルガリアでも最古の街の一つ。この地域に人間が居住していた最古の痕跡は紀元前3千年だそう。現在は2020年だから、何と5千年の間ホモ・サピエンスがここに存在してきた。

そしてこの街が最も栄えたのは、12世紀から14世紀にかけて。ブルガリア帝国の首都としてその政治、経済、文化、宗教の最重要拠点となっていました。ふーん日本で言うと京都のような感じだったのかな。

しかし14世紀オスマン帝国が勢力を増し、ブルガリア帝国は陥落。その後19世紀までは、オスマン帝国の支配下にあったのです。そんな歴史背景もあり、現在に残る旧市街からは、オスマン帝国支配の影響が強く感じられます。

ちなみに大相撲で活躍した、琴欧州(現材は年寄:15代鳴戸親方)は、ここヴェリコ・タルノボ出身だそうです。親方、こんな美しい街で生まれ育ったんだ。この街で育って相撲に興味を持つってどういうこと?

この街でカウチサーフィンでホストしてくれたのは、鳴戸親方ではなく、ムアンさん。彼の友人と一緒にヴェリコ・タルノボ中、色んな場所を案内してくれました。

彼は日本の文化にも興味があり抹茶をご馳走してくれたり、ディジェリドゥと呼ばれるオーストラリアのアボリジニの伝統楽器を演奏したり、素敵な男だった。夜はハンモックにクッション置いて寝てたし。

カウチサーフィンを通して出会う人々って個性的で魅力的な人が多い。カウチサーフィンをご存知ない方はぜひ調べてみてください。旅好きならきっと興味があるサービスですよ。無料で使えますし。

彼の家は伝統的な家屋が並び立つ旧市街のど真ん中。路地を歩き始めると、石畳の坂道が続き、中世の雰囲気を感じさせてくれます。

各家のバルコニーや窓が装飾されていて、ベランダで植物を育てている人も多く、歩いていてウキウキするような街。

しばらく歩くと、街の全景が見下ろせる場所に。急斜面に張り付くようにして建つ美しい街並みと、その下を蛇行して流れる川の風景。

素敵すぎる。宮崎駿監督が目をつけて、ジブリの映画に登場してもおかしくない。

川沿いにあるレストランにはテラス席があり、窓からこの風景を楽しみながら食事を楽しむことも!夜にも食事に訪れたのですが、すごく良い雰囲気でした。ヴェリコ・タルノボにカップルで来れば、絶対に川沿いのテラスがあるレストラン探してください。

我々は男四人でロマンティックな川沿いのレストランで食事を楽しんだ後、街がある側から川を挟んで向こう側へ。反対側から眺めるヴェリコ・タルノボも美しい。

そして何と知る人ぞ知る秘密のルート、鉄道専用の橋を渡り、トンネルをくぐり抜け、街の中心部へ戻る。トンネルをくぐる途中、電車が来ないかビクビクしながらも無事に通過。

やっぱり街を良く知るローカルに案内してもらうと違う。自分一人だったら絶対こんな場所には来れない。カウチサーフィンの醍醐味の一つがこれ。

街の中心部に戻った後に目指したのは、ツァレヴェッツの丘と呼ばれる場所。ブルガリア帝国の時代、ここには王宮や教会、住宅があり、要塞都市として機能していたのだとか。

しかしながら、その要塞都市もオスマン帝国の攻撃により陥落。現在は頂上に建つ教会のみが残り、後はほとんど廃墟の状態。

それでも多くの観光客がツァレヴェッツの丘を訪れる理由は、丘の上からの景色。

どこから眺めてもヴェリコ・タルノボは美しい。ブルガリアを旅するなら、絶対に訪れてほしい場所です。

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ヴェリコ・タルノボから日帰りハイキング トリャブナ・ボヘンツィトレイルを歩く

歴史的な街並みが美しいだけでなく、周囲に広がる自然も美しいヴェリコ・タルノボ。滞在中にホストのムアンおすすめの場所にトレッキングにも行ってきました。

トレッキングコースの名はトリャブナ・ボヘンツィトレイル(Tryavna Bojentsi Trail)

ヴェリコ・タルノボから電車でトリャブナまで行き、そこからボヘンツィまでトレッキング。ボヘンツィからはヒッチハイクでヴェリコ・タルノボまで。途中にドリアーノボ修道院(Dryanovo Monastery)を訪れてきました。

まずはトリャブナ村。トリャブナ村にはブルガリアの山間部の美しい田舎の風景が。トレッキングをせずとも、この村を訪れるだけで価値ありです。

トリャブナ内の建物も白い壁で統一され、屋根は伝統的な薄い石で葺かれています。村中を歩いているだけで楽しい!

この村では伝統工芸品も有名で、町の広場では素敵なそれぞれのブースで美しい手工芸品も販売されていました。

こんな美しい村トリャブナからトレッキング開始。ここからボヘンツィ村へ向かい丘を登っていきます。

下に簡単な地図を載せてきます。グーグルマップではルートは出てこないのですが、オープンストリートマップやMaps.meというアプリではルートが出てきます。

PS:ちなみにMaps.meというアプリはダウンロードするとオフラインでも使えるので、旅にはめっちゃおすすめの地図アプリです。

3月になり春を迎え少しずつ温かくなってきたブルガリア。梅の花が咲いています。

丘の上からは、美しい山々が見えてきます。まだ山頂にはかすかに白く雪が残っているのも見える。

あまり有名ではないトレイルかと思っていましたが、驚いたことに方向を示す看板までありました。キリル文字ですけど(笑)下の写真で右がトリャブナで左がボヘンツィと書いてあります。

山の景色ばかりに注目していないで、地面にも注意を向けてみる。そこには春が訪れを知らせるかのように、黄色い小さな花が咲いている。寒かった冬を越えて、ようやく春がやってきた。

どれくらい歩いたかな?気がつくとトリャブナよりも、もっともっと田舎のボヘンツィ村へ。

まさに山の中にある集落という感じです。

こんなのどかな村では、どのような暮らしが営まれているのだろう。

もう少しのんびりと数日ほど過ごしてみたかったな―。

この村で見つけたのが、梅の木に結ばれたマルティニッツァ。マルテニッツァとは紅と白の紐で作られたブレスレットのようなお守り。赤い糸は邪悪なものを遠ざけ、白い糸は健康・長寿・平安などを意味するそう。

ブルガリアには、このマルティニッツァをプレゼントしあう習慣があります。マルティニッツァをもらったら、手首に巻いたりなどして身につけておきます。

そして、春の訪れとともに手首からはずし、一年の健康と幸せを祈って新芽の出た木の枝に結びつけるのだとか。素敵な習慣ですねー。

気持ちのいいトレッキングで春の訪れを感じたボヘンツィ村を後にし、ヴェリコ・タルノボ方面の帰路へ。その道中に立ち寄ったのが、ドリアーノボ修道院(Dryanovo Monastery)。

ドリアノーボ修道院はブルガリア正教会の修道院であり、12世紀のブルガリア帝国の間に設立されたのだとか。

修道院自体も素晴らしいのですが、渓谷内に建設されたそのロケーションも絶景です。修道院の近くには山間部から流れ込む渓流が。

こんなに美しい場所に素晴らしい修道院があると、信者でなくても神聖なものを感じざるを得ません。

さていかかでしたでしょうか「トリャブナ・ボヘンツィトレイル」。

ヴェリコ・タルノボを訪れた際は、ぜひとも美しい自然と伝統的な農村も同時に楽しんでみてください。

おわりに

[ブルガリア] ブルガリアの旅(3) 美しき革命の村コプリフシティツァとワインの産地メルニック

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コメント

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