[アンゴラ] 気の向くまま風の吹くまま ビエ地方クエンバへ

アンゴラ

マランジェ地方を離れ、どこへ行こうか。色々な選択肢があり迷う。

クワンザ・スル地方を旅して、そのまま海岸沿いに下るのもいいし、観光スポットも多そうだ。

ただクワンザ・スル地方には後から戻るとして、せっかくだからもっと内陸部へと旅するのはどうか?

ビエ地方のクエンバという街にも美しい滝があるらしい、との情報を入手したこともあり、とりあえずクエンバを目指す。

美しい滝あり ビエ地方の田舎町クエンバ

アンゴラをヒッチハイクや車で旅する際には、十分注意しなければならない。

道路によっては悪路も悪路。グーグルマップに太い黄色の線で、主要道路のように示されているような道でも、舗装もされておらず道路はガタガタで時速10km-30kmほどでしか走行できないような道もある。

そんな道路の一つがマランジェからムセンデ、アンドゥロを結ぶ道路だった。

マランジェからクワンザ川に架かる橋までは舗装されており快適なドライブ。問題はここからムセンデ経由アンドゥロまでの道だ。

まずここを通る車は極端に少ない。道が悪すぎるためトラックは通らない道。ヒッチハイクは困難を極めたが、何とか幸運を掴んで通り抜けることができた。大変だった。

下の写真はクワンザ川の橋からムセンデまでの道。80kmの距離だが4時間かかった。

めちゃくちゃ田舎のアンゴラを見ることができて面白かったけれど。

ムセンデからアンドゥロまでは道路がマシになるかとも思ったけれど、同じような道路。

舗装されている場所もあるが、穴が空きすぎてむしろ逆効果…もちろん車もほとんど通らない。

3時間ぐらい待って疲れ果てて、やっと車がやってきたと思えば中型のバス。

流石にバスをヒッチハイクはできひんやろ…と思ったけれど、他国ではバスもヒッチハイクできた経験が何度もある。

ダメもとで頼んでみると、簡単にオッケーをもらってアンドゥロまで170kmの距離。悪路で体を揺られながら確か6時間ぐらいかかった。タフすぎる…。

アンドゥロでは警察署に頼んでテント泊。ふぅー…なんて移動だ。

翌日はアンドゥロからクエンバまで270kmの距離。

カマクパという街からクエンバまでのヒッチハイクが難しくて(単純に車が少ない)、やっと見つかった車はパンク…。

次の車がやってくるまで何もせずに待っているのは退屈なので、元気な女性たちの水くみを手伝いながら、次のヒッチハイクターゲットを待つ。

ようやく来たのは、後ろに大量の荷物を積んでいる大型トラック。

荷台を見ると荷物の上に二人のおばちゃんが座っている。ドライバーに頼んでみると、私も荷物の上に乗せてもらえる事に。

ということでクエンバまでの4時間の悪路は、トラックの荷台の上で過ごすことに。

過ぎ去っていく景色、特に夜は星がきれいに見えて最高…だけれど、悪路ゆえに揺れる揺れる…標高も1700m以上あるので寒い…。

タフな移動続きだが、何とかクエンバに到着。

夜も遅く到着したので、警察署に直行。事情を話すと室内にテントを張らせてもらえる事に。

アンゴラでは教会や警察署に泊めてもらえて、どこにでもあるので野宿先の心配はいらない。

さて翌日は早速クエンバの滝へと向かう。タフな移動続き、テント泊だけれど、観光する体力があるのには自分でも感心する。

滝を眺める展望台へ向かうためには、川に架かった橋を対岸へ渡る。

そこでは水浴びをする人々や、洗濯をする人々。

女性も上半身裸で水浴びしている。アンゴラの村々ではよく見かける普通の光景だ。

だが驚いたのが、天然のハチミツを村の女性が販売していた事。

ミツバチの巣ごとハチミツを味見させてもらったけれど、最高に美味だった。

この橋のすぐ下が滝になっているので、橋からの景色もいい。滝が流れ落ちた後、川が勢いよく下流に流れていくのが見える。

展望台に辿り着くころには、子供達に発見され、私の後ろをずっとついてくる彼ら。

アンゴラの村ではよくあることだが、興味本位でついてくるだけで特に実害はないのでオッケー。

展望台に到着すると、そこからの滝の景色は絶景。

このような滝があるなんてさぞかし村人は誇りに思っているだろう。

この素晴らしい滝を別の角度から見てみたくて、対岸に再び戻ってから川まで下ってみた。

上流には村を離れるとワニがいるが、滝壺や川の流れが速い場所にはワニはいないとの事。

それでもビビりまくりで、周囲を注意深く確認しながら川へ下る。

こちらも最高の眺めだ。

再び滝の上の川に戻る。今度は水浴びをするため。

数日間テント泊でシャワーも浴びれていないので、ここで汚れた体の垢を落とすことに。

滝の上の川には、岩で囲まれた自然のプールになっている場所があり、そこで水浴び。

地元の人にも知られた場所のようで、水浴びしていると次から次へと村人が水浴びにやってきた。

こんな絶景を眺めながら水浴びできるのだから、そりゃあ皆するよな。

ちなみに下の写真は水浴びの場所から。絶景過ぎて夕日の時間まで滞在してしまった。

ちなみにクエンバにはトラックの荷台の上に乗ってこなくとも、鉄道で簡単にアクセスできる。

私も鉄道を利用しようかなと考えていたため、見物しに行くことに。

こちらがその鉄道。

なかなか立派な車両だ。

カマクパまでの値段も1等が1800クワンザ、2等が900クワンザ、3等が450クワンザとリーズナブル。

いいやん鉄道。車窓から風景を眺めながら、のんびりとした旅…と想像した後に、3等の車両に目をやると、飛び込んできたのがこの光景。

はい、私の夢儚く散る。ヒッチハイクで移動します(笑)

といっても、それだけが鉄道での移動をあきらめた理由でなくて、他に行きたい場所ができたから。

その場所の名はルアンド(Luando)という小さな村。クエンバからは105kmの距離。

地元に人に聞くと、そこにはクエンバの滝よりも、もっと大きくて美しい滝があるという。カランドゥラ滝に次いでアンゴラで二番目に大きな滝だという事。

早速翌日早起きしてヒッチハイク開始!

クエンバから30kmほど離れた小さな村までは午前10:00頃に辿り着いたのだが、そこから全く車が通らない…。

驚くことにこの日は車が見つからずルアンド行きは断念。それにしても一台も車が通らないとは…。

それでも村人たちは親切で、なかなか面白い体験だった。

バッタやリスの肉を食べさせてもらったり、アンゴラの田舎ならではの体験。

結局その日は、その村の警察署にて野宿。電気もない村なので、夜は真っ暗になり、明かりは村人たちの電灯か調理中の焚火のみ。

翌日も朝の10:00までルアンド目指して車を待つが、一向に現われず。

もう一日ただ待つだけの日は勘弁なので、ルアンドの滝はあきらめて来た道を戻る事に。

ヒッチハイクをあきらめたのは、ここが初めてだと思う。ここまで車が通らないとは。

帰り道はすぐにカマクパ行きの車が見つかり、ヒッチハイク。後ろの荷台に乗せてもらえた。

同日にクイトというビエ州で一番大きな街に戻り、教会に頼んで1泊。

次はフアンボ地方に向かう。

おわりに

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