[コンゴ共和国] 魅力の自然スポット ルフラカリとバンクス―の滝を訪ねて

コンゴ共和国に来たからには美しい自然も楽しみたいが、まだまだ旅の情報が少ないこの国。

どんな素晴らしい場所があるのだろうと、何とか自分でもヒッチハイクで比較的簡単に辿り着けそうな場所を探してみた。

首都のブラザビルからカウチサーフィンのホストが見つかったマディング付近で、この国の大自然を訪れる。

ルフラカリの滝 苦労してでも一見の価値あり

首都のブラザビルから訪れることができるのが、轟音と水しぶきを上げながら激しく流れ落ちるルフルカリの滝。

ブラザビルからは70kmほど距離があり、四輪駆動の車でしか通れないようなガタガタの道を通った先に辿り着くことができる。

行き方としてはまずミニバスでNGANGA LINGOLOという首都郊外の小さな村へ。

そこからはヒッチハイクなのだが、ほとんど車は通らない…。

私に場合は朝の6:00に天理教を出発し、7:00にはNganza Lingolo村へ。

そこからバイクと大型トラックをヒッチハイクしてLinzoloという村まで。ちなみに、この村までは乗り合いのタクシーもあるが、この先がない。

しかしここでいつもの幸運が舞い降りる。当時ちょうど滝の目の前にホテルを建設中で、そこに働きに行く人々がピックアップトラックの後ろに乗せてくれたのだ。

電気も通っていない村々の様子を横目に眺めながら、とんでもない悪路を車は進む。

ただ荷台にしがみつきながら何とかヒッチハイクで辿り着いた先には、水しぶきを上げて流れ落ちる絶景の滝が現れた!

三方向から滝壺に吸い込まれるように勢いよく流れる滝の景色は圧巻の一言。

乾季だというのに抜群の水量。水しぶきが上がりすぎて、まともに写真も撮影できないほど。

ちなみに上記の写真は上段の滝の写真で、下段の滝を見るための短いトレイルもある。

上段の滝に比べると規模は小さいが、こちらも良い景色。

そして滝から勢いよく流れ落ちた水は、コンゴ共和国とコンゴ民主共和国を隔てるコンゴ川へと辿り着く。

その対岸にはコンゴ民主共和国が見える。

3時間ほど滝でのんびり過ごした後、ヒッチハイクで乗せてもらった車が首都のブラザビルに帰るという。

何という幸運。1泊2日の旅も覚悟して、テントも持ってきたけれど必要ななかったようだ。

再び砂埃を上げながら、車でブラザビルまで乗せてもらって日帰りで訪れることができた。

マディングから訪れるバンクスーの滝

ブラザビルを離れ、次の目的地マディングへ。

ここで注意喚起しておきたいのだがブラザビルから西方向に行くのにKinkara経由でMindouliに行く道は避けて、北の道から遠回りしたほうが良い。

Kinkara経由の道はガタガタの悪路で酷い目にあったので。大型トラックも北回りの道で走るそうです。知らなかった…。

マディングは、たまたまカウチサーフィンのホストが見つかったから訪れたものの、ほとんどの旅行者が確実に素通りするであろう、何の変哲もない街。

ただそんな街でこそ人々の何気ない暮らしがあり、しばらく滞在するのも面白いものである。

ここでは周辺地域に魚の養殖産業を発展させるNGOで働く、フランス人のオレリーの家に泊めてもらっていた。

彼女の同僚も紹介してもらい、彼らがベナンの出身だったことから共通の話題ですぐに仲良くなる事ができた。

そして5mほどあったというボアのオーブン焼きをご馳走してもらった。鶏肉と魚の間のような食感。皮は厚め。

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コンゴ人も冗談で言うのだが、彼らは本当に何でも食べる(笑)

ちなみに下の写真は、コンゴ共和国の定番の朝ごはん。揚げドーナツと揚げパン。

個人的なお気に入りはバナナを練りこんで一緒に揚げたやつ。ミカテ?という名前やったかな?

せっかくなのでマディングの街をブラブラと歩いてみる。

こちらは面白い形をした教会。

放牧された山羊が街をうろつく。

こちらは街の市場の様子。平和な空気が流れている。

さてこんなマディングから訪れたのがバンクス―の滝。

バンクス―の滝を訪れるには、まずMouyondzi(ムイオンディ)という街まで行き、そこからKimifikou(キミフィク)という村まで行く。

そこから徒歩で2kmほど谷に向かって歩くとバンクス―の滝が現れる。

私はムイオンディまではヒッチハイクで、そこからキミフィクまでは500CFA払ってバイクで連れて行ってもらった。

滝はもちろんの事、そこに至るまでの景色も素晴らしい。

高原が広がる。そして滝が見えてくる。

滝に近づいていくにつれ、緑が広がる。

木々の隙間から滝が見える。

遂に辿り着いたバンクスーの滝(Bankoussou waterfall)。切り立った崖に囲まれ、素晴らしい雰囲気。

滝壺では泳ぐこともできるし、滝の脇には洞窟があり、そこから滝の裏側まで辿り着くこともできる。

何て神秘的で素晴らしい場所なのだろう。

そして西と中央アフリカの自然スポットに共通して言える事だが、人っ子一人いない。

いつも通り誰も来ないと思っていたら、地元のおじさんがひょっこりと現れた。

笑顔が素敵なおじさんで何をするのかなと思っていれば、ここでコウモリを獲っているという。

おじさんは崖によじ登ると、罠にかかったコウモリを見せてくれた。

コンゴでは何でも食べる。コウモリも食べる。

彼によると滝壺では魚(ナマズ)も釣れるようだ。

この地を旅することで、もっと食の幅が広がりそうだ。ボアも食べてるし、もう広がってるけど(笑)

おわりに

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