ロペを離れて目指すのは、次の街ラストゥールビル(Lastourville)。
地図で見てみると、森の中をオゴウェ川沿いに国道が延びているようだ。この道もラストゥールビルまでずっと未舗装の道だそう。
だがそんなジャングルを切り開いたような道が旅人の冒険心をくすぐる。
ラストゥールビル オゴウェ川の畔にある小さな街
ロペを去ったのは午前8:00頃。リーブルビルからフランスビルまで積荷を運ぶトラックに乗せてもらう事ができた。
本当は朝の6:00から起きて、ゾウが出没する早朝の時間に国立公園内を移動することを狙っていたのだが、そんなにすべてがうまくいかない。
次の目的地ラストゥールビルまでの移動手段が、朝早くの時間に見つかっただけでも幸運と思わねば。
序盤は、ロペ国立公園内の草原が続くなだらかな丘をアップダウンしながら進んでいき、その後は前日に訪れたミコンゴの森林地帯。その後もずっと熱帯雨林に囲まれたジャングルの中を進む。
道はえぐれ、穴が空き、国道なのに完全なオフロード。雨期には数日間道路が通行不能になる事もあるようだ。下の写真のように乾季でも多くの車が立ち往生していた。
そんな時はお互いに助け合って進んでいく。立ち往生している車に食料を分けたり、車を押すのを手伝ったり。
首都と第3の都市の結ぶ国道3号線にも関わらず、こんなことでいいのだろうか?
旅行者の立場からするとこんな経験も楽しいものだけれど、列車も動いていないので現地の人にとっては死活問題だ。
こんな道が200kmほどロペからラストゥールビルまで続くのだからたまらない。
結局ラストゥールビルに到着したのは午後の17:00。合計で9時間ほどかかったことになる。
街に到着すると、目星を付けていたカトリック教会の敷地内にテントを張らせてもらう。こちらの美しい教会は、中央アフリカ地域でも有数の歴史ある教会なのだとか。
こちらの教会の裏側には森が広がっていて、早朝や夕方には散歩に出かけた。
朝には霧が立ち込めて、幻想的な雰囲気になる熱帯雨林。
ガボンの大部分を覆う熱帯雨林だが、こんなにも森林に囲まれた国は初めてだ。
距離は遠かったけれど、オウムなどの野生の鳥も観察することができた。
夕方の散歩では、熱帯雨林の向こうに落ちていく美しい夕日。いっそうガボンが好きになる。
ラストゥールビルは、オゴウェ川の畔にある森林に囲まれた小さな街。
街には1.5kmほどの長さの1本のメインストリートがあり、その周囲にスーパーマーケットや青空市場があるのみ。それ以外は、本当にこじんまりとした大きな村という感じ。
こちらが村のメインストリートと青空市場。
市場の品揃えの悪さが、農業の発展していないガボンらしい。
キャッサバ、トマト、玉ねぎ、バナナ、パパイヤなど限られた野菜と果物しかない。
ちなみに下記のフルーツは、ガボンの市場で初めて見たもの。赤い果実をギュッと指で押すとパカっと割れて中身を食べとすっぱ甘い味がする。
和名ではマダガスカルジンジャーという名前らしい。
続いて下の写真は、マニヨックというガボンで定番の食べ物。
葉に包まれているのはキャッサバを発酵させ製粉し、それを棒状にこねて葉に包んで茹でたもの。
腹持ちがよく、一週間ぐらい常温でも腐らないらしい。
食べるとお餅のような食感で、酸味がある。癖がある味だが嫌いではない。
ロペからフランスビルまで一日で行くのが辛ければ一泊ぐらい休憩してもいいかと。
まぁラストゥールビルは、こんな感じでした。
おわりに
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