イタリアのドロミテ地方は行かれたことがあるでしょうか?イタリアはローマやフィレンツェ、ベネチアなどの美しい街並みだけでなく、絶景の自然も楽しめるのです。
ドロミテはイタリア北東部にある山岳地帯で、のこぎりのようなギザギザの形をした山々や美しい湖がたくさんあり、多くの人々を惹きつけています。ドロミテで一番高い山は、標高3342mあるマルモラーダ山(Marmolada)で、他にも3,000m を超える山が18峰あります。ここでは夏は絶景を楽しみながらのハイキングやクライミングが、冬はスキーやスノーボードが楽しめます。
有名な観光都市ベネチアから北に120kmほど北に位置し、ベネチアで美しい街並みを訪れた後、ドロミテで絶景の自然を楽しむのがおすすめです。
私はこの地域でベッド&ブレイクファーストと山小屋の仕事を1ヵ月ほど手伝っていました。その間大変美しい場所の数々を訪れることができたので少し紹介したいと思います。
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ドロミテ地方はどのあたり?
ドロミテの総面積は約9,000km²で日本の鹿児島県と同じぐらい(めっちゃ広いエリア)なんですが、私は下記の地図のエリアに滞在していました。
私が滞在していたのはPieve di Cadoreの小さな村Pozzaleです。人口600人での~んびりした村でした。
昔ながらの石造りの家などがあって、雰囲気の良い場所です。村の裏の登山道を少し登っていくだけでも絶景を見渡せるし、その登山道は3264mのアンテラオ山へもつながっています。
この地方の建物の窓は小さいです。それは冬の厳しい寒さのためで、できるだけ建物内の熱が外に出ないようにしているんです。家の中には必ず暖炉があって、夏の間に薪を集めて冬に備えます。
村を歩き回ると荒々しいドロミテ山脈とは対照的に、建物のテラスには色鮮やかな花が飾ってあったり、おばあちゃんが庭の手入れをしていたり、のどかな景色があります。
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美しい山々と湖
ドロミテ地方でハイキングをしていると、このノコギリのようなギザギザの形の山々をよく見かけます。
その昔ドロミテ山脈は厚い氷河に覆われていたようです。そして氷河が溶けて後退していくとともに地面や岩の表面が削られたこと、自然の雨や風による浸食によって現在のような姿になったようです。
岩肌がむき出しの切り立った峰が連なり、垂直に岩壁がそそり立つドロミテ山脈。かっこいいです。
ちなみにドロミテの名の由来はドロミテ山脈の山々の主成分を調べていた地質学者からきているそうです。フランスの地質学者でドロミューという方が炭酸マグネシウムを通常より多く含んだ石灰岩を発見し、彼の名にちなんでその岩石はドロマイトと名づけられました。そして地域一帯の山々をドロマイトで形成された山という意味でドロミテと呼ばれるようになったそうです。
このドロマイトでできた岩肌に朝日や夕日が当たるとほのかなピンク色に輝いて、とても美しいんです。写真がないのが残念。ググったらでてくるかも。
険しい岩々に囲まれており、そそり立つ奇岩がたくさんあるドロミテはロッククライミングをするのに絶好の場所。世界中からクライマーが集まります。
また冬になるとスキー客で大賑わい。特に冬のオリンピックが開催されたこともある、Cortina d’Ampezzoの山の斜面にはたくさんのゴンドラやリフトが整備され、冬にはゲレンデになります。
またドロミテには声が出なくなるほど美しい湖がたくさんあります。まず車で簡単に訪れることができるのがミズリーナ湖です。
このミズリーナ湖は標高1756mにあり「ドロミテの真珠」と呼ばれています。湖の周りは壮大なドロミテの山々に囲まれており、小さなリゾート地のようになっています。
湖の周りをのーんびり散歩するのも良いですよー!1時間ぐらいで1周できます。
そして2つ目がソラピス湖です。
ターコイズブルー色の湖と岩肌むき出しのドロミテの山々が本当に美しいです。
ここは3~4時間険しい山道を歩いた場所にあるのですが1度は訪れる価値がある場所です。近くに山小屋もあるので宿泊することもできます。
ドロミテは自然の宝庫で数え切れないほど多くのトレッキングコースが整備されています。トレッキングコースには標識も道標もあり、初心者でも気軽に美しい大自然に飛び込むことができます。
今まで様々な場所を旅しましたが、ドロミテは今でもお気に入りの場所です。
山小屋と農作業のお手伝い
こんな雄大な自然の中で私は、農作業と山小屋のお手伝いをしていました。
私の仕事はじゃがいもや玉ねぎやイチゴを植えたり、冬のために薪を割りまくって積んだり、除草作業をしたり、山小屋の掃除を手伝ったり、ゲストを迎えたり。
迎えてくれたホストはこの地方出身の若いカップルの方々だったのですが、都会での近代的な暮らしよりも美しい自然に囲まれたドロミテ地方での暮らしを選ばれたようです。
この地方はオーストリアとの国境も近いのでイタリアとオーストリアの文化が混ざり合っています。イタリアと言えばパスタですが、この地域ではトウモロコシの粉を原料としたポレンタをよく食べます。
美しい自然に囲まれながらする農作業は最高に楽しかったし、仕事の少ない田舎でどのようにして仕事を作り出し、生計を立てて暮らしていくか、1か月間一緒に暮らしていてドロミテ地方の文化だけでなく、そういったこともすごく勉強になりました。
彼ら自身もハイキングやクライミングが好きなので、土日は教えてもらった場所に行きつくしてドロミテの自然を満喫していました。
お金は受け取っていませんでしたが、その代わりに3度の食事と宿を提供してもらえるという仕組みでした。
ちなみに彼らの経営する山小屋はここです。興味がある人はぜひ訪れてみてください。
ちなみに、こんな風に暮らしながら旅行するような体験がしたいという方は、こちらのWebsiteから世界中でホストを見つけることができるので、一度確認してみてください。
おわりに
いかがでしたでしょうか?少しはドロミテの魅力を感じていただけましたでしょうか?ぜひ次回の旅でドロミテの美しい自然と、この地域で暮らす人々に会いにいってみてください!
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