2017年3月だった。ジョージアのバトゥミを出発し、2011年以来、6年振りのトルコへ。6年前はイスタンブール、ワン、マルティン、ディヤルバクル、カッパドキア、パムッカレ、フェティエなどを旅して周った。
前回の旅の思い出から、親日的でフレンドリーな人々が住むトルコを再び訪れることは楽しみにしていた。今回は前回と違い、黒海沿いにイスタンブールを目指し、ヨーロッパへ向かう。
スポンサーリンク
伝統的な木造古民家が美しい世界遺産の街「サフランボル」
さてシノプを出て、ヒッチハイクで次に向かうのは世界遺産の街「サフランボル」。オスマン時代の歴史的建造物や伝統的な木造の古民家が多く残されており、美しい景観を作り出している街だということ。
街の名前の由来は、その昔この地域はサフランの集積地であったことから。「サフランの町」という意味でサフランボルと名付けられた。このサフランボルは、古くからシルクロードの中継点であり、オスマン帝国の時代は宿場町として栄えたのだとか。
そんな歴史背景からサフランボルには、モスクやトルコ式浴場、隊商宿(キャラバンサライ)など多くの遺跡や、木造の伝統的古民家集落が現在でも残されている。その事から1994年、街はユネスコ世界遺産に登録されました。
シノプからサフランボルへ到着したのは丁度夕方だった。宿に泊まるつもりはなかったので、どこか適当にキャンプができる場所を探す。するとちょうど眺めの良さそうな丘があり、とりあえず登ってみることに。
登ってみると、ここはサフランボルの街が一望できる絶景のキャンプスポットであった。しかもちょうど夕暮れ時。
オスマン時代の歴史的な建造物群とオレンジ色の屋根をした伝統家屋の風景が美しい。
絶景の丘でキャンプしているので、夜景も撮り放題。
朝目が覚めても、テントからは絶景が広がる。
翌日少しだけサフランボルの街を歩き回る。
石畳の通路を歩くと、街内には美しい古民家を改装したホテルやお土産屋さんがあったり、鍛冶屋さんがあったり、歩いていても楽しい街。
日本語や中国語、韓国語のサインがたくさんあったのが記憶に残っている。アジアからの観光客が多いのだろうか。
ザ・観光地というような場所ですが、街は小さく徒歩で歩き回れる距離。街並みも美しいので歩いていて楽しい街でした。
スポンサーリンク
サフランボルからアマスラ(Amasra)へ
サフランボルを後にし、次に向かったのはアマスラという街。移動手段は、もちろんヒッチハイク。このヒッチハイクで信じられない奇跡が。
ヒッチハイクのために道路で車を待っていると、見覚えのある車、おじさんが停車。何とシノプからサフランボルまで乗せてもらったドライバーと再会し、アマスラまで再び車に乗せてもらったのだ。こんな事以前にも、この後にも起こった事がない。
アマスラ近くの街にて、カウチサーフィンでお世話になったのはアリフ宅。日本のアニメ好きアリフ。一緒に水タバコを吸ったり、おいしい魚料理を食べたり。
そんな彼のオススメもあり向かったのがアマスラという街。黒海沿岸の小さな港町である。ここめちゃくちゃ絶景の街でした。
アマスラの歴史は長く、ギリシャの植民地として成立した紀元前6世紀から記録に残されているそうな。街にはアマスラ城と呼ばれる城があり、このアマスラの長い歴史を物語っている。
この城はローマ人が建設し始め、その後城壁がビザンツ帝国によって作られ、さらにジェノバによって正門などが建設されたという。
ジェノバに支配された後は、最終的にオスマン帝国の支配下に。そんな歴史を持ち、かつては要塞として機能していたであろうアマスラ城であるが、現在城内は住宅地になっている。
アマスラのおすすめは何といってもその絶景。黒海に突き出すように建設された街を、丘の上から一望できます。
映画にも出てきそうな風景。
街の沿岸部には、もちろん海水浴のできるビーチも。バケーションの時期は、たくさんの人で賑わうのだろう。
アマスラ、おすすめですので時間があれば是非!
ケルぺ(Kerpe)近くのオーガニックファームで働く
アマスラの街を離れ、次の目的地ケルぺ(Kerpe)へ。
ヒッチハイクでトルコの田舎道をのーんびりと進んでいく。のどかだ。
目的地のケルぺではオーガニックファームで2週間ほどお手伝いをさせてもらっていました。
ここがファームの入り口。
働くのはいいのだけれど、みーんなトルコ語で話すので、理解するのが難しい。
それでも一緒に働いている人たちは手取り足取りで仕事を教えてくれる。
2014年のニュージーランド以来、牛さんたちと一緒に働くことに。
言葉なんかわからなくても、なんとなくコミュニケーションはとれるし、楽しめる。
大事なのは仲良くなりたいという気持ちと行動。
仲間と食べて、飲んで、踊って、楽しい日々だった。
休みの日には黒海
海岸沿いまで散歩。
またいつか訪れることもあるだろうか。
6年振りのイスタンブールへ
さてついにヨーロッパへの玄関口イスタンブールへ到着。あー懐かしいイスタンブール。6年ぶりのイスタンブール。
変わっているようで変わっていない。アジア側とヨーロッパ側をつなぐ橋のたもとでは、同じようにサバを挟んだサンドイッチが売っていた。懐かしい味。
中国からここまで長かった道のり。2016年の7月に中国にいて、2017年の4月にイスタンブールへ。たった9ヵ月間でアジアを横断したことになる。この頃は2020年の今よりずっと旅のペースが速かったみたい。
おわりに
インスタグラムやツイッターでは旅の最新情報をお届けしています。よろしければフォローお願いします。
コメントを残す