パタゴニア地方の至るところに広がる絶景の数々。コジャイケでボランティアをしながら働いている間に、休みを利用して向かったCerro Castillo National Park(セロ・カスティージョ国立公園)。
そして、さらに南に向かいRio Tranquiloで見た大理石の洞窟Capilla de Marmol(マーブルカテドラル)。パタゴニアで目撃している美しい自然風景の数々。
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Cerro Castillo National Parkでトレッキング
コジャイケから64kmほど離れた位置にあるセロ・カスティージョ国立公園。ここではいくつもの川を越え、レンガの森を通り、氷河やラグーンが広がる、美しいパタゴニアの風景を楽しみながらトレッキングすることができます。
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登山口Las Horquetasから歩き始め、Villa Cerro Castilloまで4日間かけて歩くのが一般的なルートです。
一般的なルートになっているのはこちら。
1日目:Las Horquetas→Segundo camp
2日目:Segundo camp→Camping La Tetera
3日目:Camping la Tetera→Neozelande’s
4日目:Neozelande’s→Villa Cerro Castillo
私の場合は一部のルートを省略し、通常は4日かけて歩くルートを2日間で歩きました。1日目は、Las HorquetasからCamping El Bosqueまで。2日目はCanping los Porteadoresを経由して、Villa Cerro Castilloまで下山。ルートはこのような感じです。
1日目(登山口Las HorquetasからCamping El Bosqueまで)
コジャイケからヒッチハイクで向かったのは、セロ・カスティージョ国立公園への登山口となるLos Horquetas。ここに小さなブースがあり、国立公園への入場料を払います。
入場料は3000ペソで各キャンプ場への宿泊費は1泊5000ペソです。私は2泊しかしませんでしたが、通過するキャンプ場の数だけ、お金を支払わないといけない仕組みのよう。4泊する人と同様に23000ペソ支払いました。変なシステムだなーと思いながらもお金を支払い、トレッキングスタート。
まずはアップダウンの少ない、レンガの森を通り抜けて行きます。途中で数回のリバークロッシングがあります。川の水は足首の上から膝下ぐらいまであるので、靴を脱いで川を渡る必要があります。サンダルを持っていくと便利。
ちなみに川の水はダイレクトでそのまま飲むことができます。ルート上にたくさん川が流れているので、大量の水を持って行く必要は一切ありません。
平坦な道を15kmほど歩くと辿り着くのがこの谷。左奥には後に越えていく峠道が見えます。
ずんずんと峠道を目指して歩いていきます。森を抜け、急登を登っていくと岩場が。岩場をさらに登っていくと、まだ積雪が。アイゼンは必要ないほどなどで、ご安心を。登ってきた峠を振り返ると絶景が。
美しい峠道からの風景を名残惜しみつつ峠を下り始め、ちらっと右方向を見ると飛び込んできたのが、
迫力のあるこの景色!氷河がこんなに近くに。そして大量の水が滝のようにいくつも氷河から流れ落ちています。思わず、しばらく座り込んでこの絶景を堪能。何度も背後に見える氷河を振り返りながら、峠道を下っていきます。
そして今夜のキャンプ地Camping el Bosqueに到着。テントを張るスペースと簡素なトイレ以外には何もありません。でも森に囲まれて、近くには川が流れ、ゆっくりと自然を楽しむには最高の場所。
日も暮れて、空には月が。
2日目(Camping El BosqueからCanping los Porteadores経由で下山口まで)
パタゴニアでは季節は夏だというのに、夜は冷え込み、朝も肌寒い。顔まで被った寝袋からもぞもぞと抜け出し、2日目開始。
上流から流れてくる川沿いに歩いていき、見えてきたのが巨大な岩の壁。そしてまた氷河が。
ちらっと横を見ると、何だか氷河の近くまでいけそう。ガレ場のようになった斜面が丘のようになって、岩壁の上までつながっているよう。
氷河があって、川が流れているということは、そこには氷河湖があるに違いない。ということで我慢できずに登頂開始。
30分ほどかけて、よじ登っていくと、やっぱりあった氷河湖と広がる絶景。
正規のルートに戻り、El Teteraを越えた場所から、これまで歩いてきた道を振り返ってみます。昨日歩いてきた峠道も右奥の方に見えます。
そしてついにこのトレッキングのクライマックスともいえる、青色のラグーンとセロ・カスティージョが見えるビューポイントへ。
まずはラグーンに到着し、ここから岩場の丘をうねうねと登っていくとセロ・カスティージョが正面に見えてきます。険しくギザギザとそびえ立つセロ・カスティージョと静かに輝く青色のラグーン。
ただ山とラグーンの高低差がありすぎて、残念ながら写真のサイズに収まりきらず。別のビューポイントから大迫力のセロ・カスティージョの全景をパシャリ。こんな迫力のある景色いままでの人生でも初めて。
しばらく景色を楽しみながら昼食をここで楽しみます。ここから直接Villa Cerro Castilloに下っていくルートもあるのですが、もっとこの絶景を楽しみたいという欲で、Canping los Porteadoresを経由して下山することに。
セロ・カスティージョとラグーンを右に見ながら、左にある峠道をまた登っていきます。峠道の頂上からは、素晴らしいパノラマが広がります。
これからの旅で知ることになる、パタゴニアのさらに奥地、南方向の景色。広大な川が流れ、巨大な山脈が連なっている。期待に胸を膨らませながら、セロ・カスティージョを下山。また会おう!
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マーブルカテドラル(大理石の洞窟)へ
Villa Cerro Castilloから次に向かったのは、大理石の洞窟があるPuerto Rio Tranquilo。
ヒッチハイクでルクセンブルグからの旅行者の車に乗せてもらう。チリのチロエ島近くで、オフグリッド生活をしている彼。ハエを捕まえて、「知ってるか?このハエのケツにははちみつのようなのが詰まってて甘くてうまいんだ」と。
味見してみると、おお確かにはちみつのように甘い味がする。まだまだ知らない事ばかりだ。
そんな彼らの運転する車に揺られ、絶景を目にするたびに車をとめて撮影しながら、ゆっくりと南に向かいます。
そしてRio Tranquiloに到着。ここはチリ最大の湖であるヘネラル・カネーラ湖の畔にある小さな町。カウチサーフィンで知り合ったデイビッドの家に泊めてもらう。
小さな町ですが、夏のシーズン中にはたくさんの旅行者が訪れます。彼らの目当ては、マーブルカテドラルと呼ばれる大理石の洞窟。町からはボートツアーが出ており、湖からこの神秘的な洞窟を訪れることができるのです。
ボートに乗って外から眺めるだけでなく、洞窟の中にもボートで入っていきます。洞窟は、大理石の岩肌が6000年も時間をかけ浸食されできたもの。自然が長い年月をかけて作り出した芸術。不思議な形に浸食されています。
そんな洞窟内に湖面に反射した日光が差し込み、美しい大理石の模様を浮かび上がらせる。ゆらゆらと青の光が広がる、幻想的な世界。
価格も10000チリペソ(1700円)とそれほど高くありません。チリ・パタゴニア南部を訪れた際は、ぜひとも立ち寄ってみてください。
おわりに
しばらく忙しくしており、なかなか更新できませんでした。パタゴニアの旅を終え、現在はコルドバの友人宅で次の旅に向けての準備をしています。ゆっくりとまたブログ更新再会していきます。
インスタグラムもやってます。よろしければフォローお願いします。
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