ブエノスアイレスで、ゆったり2週間生活して

ブエノスアイレスでカウチサーフィン

アルゼンチンにワーキングホリデイビザで滞在しています。ブエノスアイレスで無事にCUIL(納税者番号)、銀行口座を作り、キャッシュカードも手に入れましたー!最低限のタスクをまず完了しました!

申請してからキャッシュカードができるまで待つあいだ、カウチサーフィンで色んな人にお世話になりながら、ブエノスアイレス生活を満喫してきました。色んな人と知り合いになれたおかげで、ブエノスアイレスをすごく楽しめ、今では少し恋しくも感じます。

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ブエノスアイレスの公共交通機関

ブエノスアイレスの公共交通機関は、利用していてとても便利だなーと感じました。市内には地下鉄とバスでどこにでも行けます。地下鉄は11:30ぐらいが終電ですが、何とバスは24時間運行です。友人と1:00ぐらいまで遊んでも、市内ならばバスで自宅まで帰れてしまいます。

そんなブエノスアイレスの公共交通機関を利用するのに必要なのが「SUBEカード」です。このカードは日本の「SUICA」のように、カードにお金をチャージして使います。

「SUBEカード」は地下鉄駅にある窓口で購入できます。カード自体が25ペソ、自分の好きなだけチャージできます。市内ならばバスは10ペソ、地下鉄は7.5ペソです。バスは距離によって料金が変動しますが、地下鉄は距離に関係なく7.5ペソです。

ブエノスアイレスの地下鉄やバスですが、通勤時間帯はものすごい人で混雑しています。バス停にはバスを待つ人で長い列ができ、地下鉄は東京みたい押し込んだりはしないものの、人であふれかえっています。

ブエノスアイレスの地下鉄。通勤時間帯は混雑。

ブエノスアイレスの地下鉄の歴史は古く、最初の地下鉄の路線(現在のA線)できたのは1913年のこと。何と2013年まで同じ車両が走っていたみたいです。

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ブエノスアイレスは物価が高い?

南米は物価が安いと思っていましたが、実はアルゼンチンの物価はかなり高いという感覚です。食べ物も高くて、節約には工夫が必要。特に外食が高いので、基本は自炊になりそうです。

ハンバーガーセット(ハンバーガーとコーラとポテト)が500円。2018年7月時点で、1ペソが4円の計算です。

野菜や果物もヨーロッパ(ドイツやスペイン)よりも高いという感じ。冬だからという理由もありかもしれませんが。お米やパスタなんかは安いけれど。コメもパスタも500gで20ペソ。肉はあまり食べないのでチェックしていませんが、牛肉もかなり安く買えるそうです。

ATMの手数料が詐欺なぐらい高い。1回に3000ペソしか引き出せないくせに、手数料が170~250ペソもかかる。日本円で680~1000円ですよ。なんじゃそれ。

ちなみにアルゼンチンには「Red link」と「Banelco」、2つのグループがあり、「Red link」系の銀行のATMの方が手数料が安かったです。少なくとも私のカードの場合はですが。

ヨーロッパの都市のようなブエノスアイレス

ブエノスアイレスにいると、まだ南米にいるって感じがしません。町の中心部やサンテルモ地区を歩いていると、ヨーロッパの町にいるみたい。ヨーロッパ各国の影響を受けた、美しいコロニアル建築が建ち並びます。

ブエノスアイレス中心部
サン・テルモ地区

レコレータ地区には「世界の美しい本屋ランキング」で2位に輝いたEl Ateneoがあります。昔の劇場をリノベーションして、そのまま本屋にしてあります。何とも優雅な雰囲気だったので、立ち読みしながらついつい長居。

「世界の美しい本屋ランキング」で2位に輝いたEl Ateneo

またレコレータ地区には、有名なレコレタ墓地があります。世界で美しい墓地ランキングがあれば1位かも!?と思わせる、狭い路地に美しい彫刻や美術作品のようなお墓がならぶ美術館のような墓地です。ここは1882年に開設され、ブエノスアイレスきっての富豪や著名人が眠っています。

ここに眠る人々の多くがフリーメイソンに属していたことから、一説にはフリーメイソンの人々のための墓地だという噂もあるそう。直角定規にコンパスマークなど、フリーメイソンのシンボルも見つけることができます。

レコレータ墓地1
レコレータ墓地2

セレブが多く住むリッチなエリアは、プエルトマデロ地区。元々は19世紀後半に建設された港湾地域でしたが、船の大型化などによって、港としての機能を徐々に失っていきました。そこでこの地域の再開発が始まったのは1990年ごろ。

今では川沿いに赤レンガの倉庫がずらりと並び、レストランやカフェが入っており、横浜赤レンガ倉庫のようになっています。川沿いは歩道が整備されているので、のーんびりと散歩するにも良い場所でした。

プエルトマデロ地区1
プエルトマデロ地区2

他の地区と比べて特に異彩をはなっているいるのが、ボカ地区カミニート。鮮やかにペイントされたカラフルな建物やアートが旅行者をひきつけます。タンゴの発祥の地であり、トヨタカップでもおなじみだった南米のサッカー強豪チーム「ボカジュニアーズ」の本境地もここ。

カミニート地区をカラフルに街並みにしよう!というアイデアは、ボカ地区出身の画家「キンケラ・マルティン」によるものです。彼のアイデアで近所の造船所から船の塗装に使用した残りのペンキをもらい、建物に塗装し始めたことが始まりだそう。

ボカ地区1
ボカ地区2
ボカ地区3

ブエノスアイレスはフランス人によってデザインされた町だと教えてもらいました。だからパリのように町中にたくさん公園があるそうです。そして各国から贈呈された美しい彫刻作品や銅像が町中のあちこちにあります。忙しい都市ですが、その中でほっと一息できる公園があるのは良い。

お気に入りの一つは、市立公園である「Plaza General Lavalle」です。ここにはテアトロ・コロン、「世界三大劇場」のひとつとして有名なコロン劇場があります。世界的に有名なオーケストラや音楽家が訪れてここで公演します。

コロン劇場
市立公園

ブエノスアイレスには、ストリートアートもたくさんあります。例えば橋の裏側が、ただのコンクリートの灰色でほったらかしにされているのでなく、カラフルで楽しいペイントがあったりする。こんな少しの工夫で毎日が楽しくなるようなアートが至るところにあって楽しい。

サンテルモ地区

アートと言えばオススメなのが、ブエノスアイレス内の国立美術館も見ごたえがあって無料。アルゼンチンだけでなくイタリアやフランスからの作品もたくさんあります。印籠などの日本の美術品のコレクションもありました。

国立美術館 アルゼンチン画家の作品2
国立美術館 アルゼンチン画家の作品1

このようにそれぞれの地区によって様々な違いを楽しめるのも、ブエノスアイレスの魅力だと思います。

ブエノスアイレスの人々とのふれあい

ブエノスアイレスでも「カウチサーフィン」を使って、素晴らしい人々と一緒に素敵な時間を過ごすことができました。見知らぬ旅人に自宅の鍵まで預けてくれる、親切でオープンな人々に感謝です。

まず到着して初日から数日は、空港近くのブエノスアイレス郊外のお宅に泊めていただいていました。英語が話せないホストの方だったのですが、マテ茶を用意してくれたり、銀行口座やCUIL(納税者番号)を取得するために、色々助けていただきました。

ホストのフェルナンドと

次はカルロスのお宅に数日間お世話になりました。料理好きで毎日おいしい夕食を作ってくれ、至れり尽くせりの体験。アルゼンチン産のおいしいワインやイタリア仕込みのアイスクリームも経験しました。彼の素敵な家族と出会うこともでき、最高の時間でした。

歴史にもすごく詳しくて、街をあるきながら建物の説明や歴史背景などを説明してくれました。

ホストのカルロスと

あるホストとは、レストランでピザやビールを一緒に楽しんだり、ブラジルとコロンビア出身の学生達とパンケーキパーティーをしました。ブエノスアイレスは国際的な町。大学が無料ということもあり、南米中から学生が集まっているということを知ることができました。

パンケーキとカラオケで盛り上がった

あるホストは、わざわざ自分のために予備の鍵まで用意してくれ、街の中心部を案内してくれた上に、アルゼンチンBBQ「アサド」に連れていってもらいました。あえてスペイン語で話してくれ、私のスペイン語の練習にも付き合ってくれて本当に感謝です。

ホストのシルバナと友人のエリカ

ブエノスアイレスでカウチサーフィンを通して様々な人々と出会ったおかげで、やっぱりどこかに長期滞在したいなーと思う気持ちがより強くなりました。旅先で色んな人とつながって、人間関係ができ始めるのは時間がかかります。移動し続ける旅はもう十分したから、これからはもっと深くコネクションを作っていきたいなー。

おわりに

ブエノスアイレスには2週間ほど滞在しました。都市嫌いな私ですが、色んな人々と出会ったおかげでここに滞在しても良いかもと思えました。やっぱり楽しく住むのに大切なのは「場所」ではなくて、「人間関係」なのだろうと思います。

現在はロサリオという街に短期滞在しています。これからコルドバを訪れ、ニュージーランドで出会った懐かしい友人に会いに行ってきます。

続く…

ブエノスアイレスからヒッチハイクでロサリオ、コルドバへ


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