メキシコシティで家族旅行を終え、両親と別れた後はクエルナバカへ。
実はクリスマスのお祝いもクエルナバカの友人宅で過ごしたのだが、再び三賢人の日を祝うために再訪。
クエルナバカの後はテウアカンでサボテンの森を訪れた。
クエルナバカでクリスマスと三賢人の日を祝う
プエブラを去って、メキシコでの家族旅行の前後にお世話になっていたのが、クエルナバカの友人のスーザン宅。
彼女とは2019年にボリビアで知り合ってから、2020年にメキシコを訪れた時、そして今回の2023-2024年にも再訪。何回もお世話になっているので、今度は日本でこのお返しができれば。
クリスマスを一緒に祝った時は、とにかく彼女の家族と一緒に美味しいメキシコ料理を食べまくった。
そして三賢者の日のお祝いも同様に。メキシコのお祝い事は、とにかくたらふく食う。
クリスマスのお祝いは誰もが知るところだが、三賢者の日(スペイン語では、Dia de los reyes magos)とは何の日であろう?
三賢者の日は1月6日。イエス・キリストが生まれたのは12月25日。これを祝うのがクリスマス。
イエス生誕の知らせを聞いた東方の三賢者がイエスと聖母マリアのもと(ベツレヘム)に到着したのが1月6日であった。これを祝うのが三賢者の日。
クリスマスや三賢者の日のお祝いは家族が集まるので、大量の食事を準備しなければならない。
自分達で調理する家庭もあるようですが、スーザン宅ではレストランやケータリングサービスを活用して事前に注文しておいた食事を受け取りに行く感じであった。
またメキシコでは三賢者の日に食べる特別な食べ物がある。それが下の写真のこちら。
こちらの巨大なパンの名前は、ロスカ。
ドーナツのような形をした甘いパンで、砂糖漬けされたサクランボやイチジク、アテという羊かんのようなフルーツのお菓子がトッピングされ、メロンパンのようなクッキー生地に覆われた部分でできている。
そしてこのロスカを家族や友人達で分け合って食べるのですが、一人ずつ自分が食べたい大きさにパンをナイフで切り分けていくと…
驚くことにパンの中からプラスチック製の赤ちゃんの人形が飛び出した!
これは工場のミスではなく、赤ちゃんの人形がパンの中に隠されているのは、イエスの両親がユダヤのヘロデ王からの暗殺を逃れるためにイエスを隠したことというキリスト教のお話に由来する。
このようにロスカには、キリスト教のメッセージが込められているのです。
赤ちゃんの人形は複数入っており、パンを切り分けた時に登場すると、めっちゃ盛り上がる(笑)
ちなみにロスカの中に入っている人形は、当たった人に1年間の幸福をもたらすと言われている。
運よく自分の切ったパンに人形が入っていた人は、2月2日の日(生後40日のキリストのお披露目を祝う日)にロスカを分け合った家族、同僚や友達にタマルというトウモロコシでできたメキシコ風ちまきを全員に奢るという風習もある。
スーザン宅ではロスカと一緒にホットチョコレートも準備され、その相性は抜群であった。
そしてロスカを食べた後は、ピニャタ。本当はクリスマスの日にするつもりだったが、この日まで持ち越しになっていたのだ。
ちなみにピニャタとは、下記のような日本で言うくす玉にお菓子などを詰めたもの。
このピニャタを紐で吊るし、目隠しした人が他の人の「右、左、前、後ろ!」という指示に従いながら、手に持った棒で叩き割ろうとする。
目隠しした状態だと、これが難しくて面白い!
割れたピニャタからはお菓子がたくさん飛び出してきて、子供達がそれを楽しむという感じ。
楽しくて盛り上がるメキシコの風習だ。
こんな風に家族の一員のように受け入れてくれて、メキシコの風習を体験する事ができて本当にありがたい。
プエブロ・マヒコに認定された美しい街 テポストランとタスコへ小旅行
クエルナバカに滞在中にスーザンと彼女の友人が近郊の美しい街々へも連れて行ってくれた。
その一つがテポストラン。山々に囲まれた美しい場所だ。
ヒッピーが集まるスピリチュアルな場所としても有名らしい。
まぁ日帰りで訪れたぐらいでは、その独特の雰囲気は感じられず、風光明媚な観光地という感じだったけれど。
お祝い事があると、下のような仮面をかぶって踊る伝統的なダンスもあるようだ。
そういうのを次回はぜひとも見てみたい!!
そして訪れたもう一つの街はタスコ。
タスコはゲレーロ州の街で、スペインのアンダルシア地方のように白壁にオレンジ色の屋根が特徴的な建物が並ぶ美しい街。
グアナファトも素晴らしい街並みだが、ここタスコもそれに劣らず美しい景観を楽しむことができる。
グアナファトと同じようにタスコも銀の採掘で栄えた街だった。
さらにタスコ周辺には美しい自然も。
こちらは、近郊にある美しい渓谷「Pozas Azules de Atzala」という場所。
周辺は下記の写真のような山に囲まれている。
そしてこの山間部にあるのが、それはそれは美しい渓谷。
清流が流れてできたプールにでは泳ぐこともできる。
一番奥には素晴らしい滝も。
水の色も鮮やかなブルーをしている。
スーザンがいなければ、メキシコでのクリスマスも三賢者の日も経験することはできなかっただろうし、テポストランやタスコにも訪れることはなかったと思う。
改めて彼女と彼女の家族にお礼を言いたい。
テウアカンへ テウアカン-クイカトラン生物圏保護区を訪れて
クエルナバカを離れて、目指すはオアハカ。
以前訪れたプエブラで1泊。以前にカウチサーフィンでお世話になったダンテを再訪。
翌日にはテウアカン目指してヒッチハイク。ここでもカウチサーフィンでドミニクと彼の母の家に泊めてもらった。
テウアカン自体はこじんまりとした街で、ここで訪れたかったのは、「テウアカン-クイカトラン生物圏保護区」。
この渓谷では2000種以上の維管束植物が見られ、特にサボテン科が豊富。
なんと21種ものサボテンの固有種が存在し、世界で最も柱サボテンが密生する地でもあるとか。
実際に周辺にはこれまで見たこともないような背の高いサボテンが密生し、まるでサボテンの森林のようだった。
この自然保護区内でテウアカン近くに、エリア・ブラボ・オリス植物園という場所がある。
ここでは自然保護区内に遊歩道が設けられており、ガイドが付き添って付近の生態系について説明してくれる。
下の写真の木も、この地域にしか生息しない固有種で、ここではPata De Elephante(直訳すると象の足)と呼ばれる。
確かに見た目は象の足に似ているかも。
英語での名前は、Beaucarnea gracilisというらしい。
こちらの木は両手を回しても幹の半分にも届かないほどの大きさで、樹齢は1000年を越えるという。
ガイドの方は、日本の天皇家の方も訪れられたことがあると話してくれた。
敷地内には展望台もあり、周辺の風景が一望できる。
こんなにたくさんのサボテンに囲まれるなんて、世界を旅していても初めてかもしれない。
何てユニークな場所なんだろう。
あまり期待していなかっただけに、驚きが大きかったテウアカン。
次の目的地はオアハカ!
おわりに
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