オアハカ州のサリナ・クルスを離れやってきたのはチアパス州。
ここサリナ・クルスからチアパス州に向かう道でも、多くの移民たちがアメリカを目指して歩いていくのを見かけた。
そんな彼らとは反対に、メキシコからブラジルを目指してどんどん南下していく道中で、訪れたのはチアパス州のコイタ(Ocozocoautla)。
コイタと周辺の美しい滝の数々
チアパス州に到着し、最初に訪れた街は、オコソコアウトラ・デ・エスピノサ(Ocozocoautla de Espinosa)という街。
地元の人たちにはコイタ(Coita)という名で知られる。
ここコイタでお世話になっていたのが、マリアナと彼女の家族。
コイタに滞在中、友人に紹介してくれたり、街中を案内してくれたりと、めちゃくちゃお世話になりました。
コイタは標高900mほどにあり、暑くもなく寒くもなくちょうどいい気候。
昨年2023年にプエブロ・マヒコに選出された街ですが、まだまだ観光客も少なく、めちゃくちゃローカルな雰囲気。
3月を迎えた市場には、色んな種類のマンゴーが並ぶ。マンゴー・オロ、マンゴー・ピニャ、マンゴー・ぺロタ、マンゴー・アタウルファなどなど。
それぞれに違った味と食感で、170円/1キロほどの値段。安くて、美味い!
さらにコイタの市内の至る所で販売されていたのが、カカオとトウモロコシをベースにした伝統的な飲み物ポソール。
ヒカラを乾燥させた器に、氷と水、ポソールを混ぜて頂く冷たい飲料。
私は訪れることができなかったけれど、毎年2月の終わりや3月の初めには街で大きなカーニバルが行われるそう。
下の写真のようなコスチュームを纏った人々が街を躍りながら練り歩くのだという。
コイタ滞在中に、マリアナが友人と一緒に連れて行ってくれたのが、アグアセロ(El Aguacero)という渓谷と滝が美しい場所。
滝の下や裏側までも歩くことができて、水浴びをするのが最高に気持ちいい。
ちなみにアグアセロの場所は、以下の通り。コイタの街からは20kmほど。
駐車場からは急登を上り下りしなければならないけれど、到着した時の感動は大きい。
我々は冷えたビールを持参して、滝を眺めながら川の畔で一杯やった。
アグアセロの後に、マリアナ達が連れて行ってくれたのが、コトラの深い穴(Sima de las Cotorras)と呼ばれる場所。
地表から直径160メートル、深さ140メートルある大きな穴。
穴の内側の壁には先史時代の人々が描いた手、円、人間の形をした図形など、岩絵で覆われているらしい。
さらに穴の中は緑で溢れ、チコザポテ、カオバ、ハマオモト、イチジクの木や蘭が育ち、キツネやコヨーテが動き回り、フクロウ、タカ、キジなども生息。
夜明けになると餌を探しに飛び立つ数百のコトラも圧巻の風景らしい。時間がなくて、ゆっくりと見て周れなかったけれど、穴の底でキャンプもできるのだとか。
ただコイタで一番気に入ったのが、おそらく地元の人以外にはほとんど知られていないであろうCascada Poyoj Manokを訪れた事。
Doctor Manuel Velasco Suarezという村の近郊にある素晴らしい滝である。
森に囲まれた渓谷に、流れ落ちる美しい滝。
月曜日に行ったからか、自分以外に誰もおらず、この素晴らしい風景を独り占めできた。
もちろん滝の流れ落ちる川では水浴びをしたり、泳ぐことも可能。
森林浴もでき、最高にリラックスできた日であった。
ただ少しアクセスが難しいのが難点。一応地図を以下に載せておく。
私はヒッチハイクで運良く早朝8:00頃に辿り着いたが、コイタから滝のある村Doctor Manuel Velasco Suarezまでミニバスもあると思われる。何時かはわからないけれど。
ただ一日に2本しかないみたいので、遅く到着すると当日は村に泊まるしかないかも。帰りの便は12:00と12:30の二本でしたので参考までに。
コイタを離れた後は、友人のお父さんを訪ねてトゥストラ・グティエレスを数日訪れ、次の目的地サン・クリストバル・デ・ラス・カサスを目指す。
おわりに
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