スペインの旅 アルプハラ地方ソルビラン村滞在記 (4) シエラネバダ山脈

シエラネバダ国立公園

一ヵ月の間滞在したソルビラン村を離れる時がやってきた。

しかし、ここを離れる前に絶対に行っておきたい場所があった。

それは滞在初日からずっと気になっている、ソルビランから遠く向こう側に見えるシエラネバダ山脈。

週末の最後の休みを使って、標高2900mにある湖”Siete Lagunas”のほとりで一泊キャンプしてきた。

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シエラネバダ国立公園の拠点トレベレズへの行き方

今回行ったトレッキングのコースはトレベレズからSiete Lagunas(7つの湖という意味)までのルート。

このトレッキングの出発地点であるトレベレズ(Trevelez)は、スペインで一番標高が高い村(1476m)だそう。

ちなみにアルプハラ地方の白い家の村としても有名。

トレベレズ村

この村に行くにはグラナダから行くのが一般的で、一日に三本バスが出ている。

2018年6月時点のバススケジュール
グラナダ→トレベレズ 価格: 8ユーロ
10:00 – 12:50
12:00 – 15:15
16:30 – 19:45

トレベレズ→グラナダ
6:15 – 9:35
16:00 – 18:45
17:30 – 20:50

ALSAというバス会社がこのバスを運行しているので、最新情報はそちらのホームページで要確認。

このバスは山間部の町オルジバ(Orgiva)経由していき、カピレイラ(Capileira)や他のシエラネバダ山脈の麓にある、白い家の村々にも立ち寄ることができる。

各村には観光客向けにホテルやレストランなどの設備もある。

そしてトレベレズからSiete Lagunasへのトレッキングのルートはこちら。

トレベレズからキャンプしたLaguna Hoderaまでは9km程で、徒歩で4時間ぐらいの距離。

トレッキングルート途中に川と水路があり、そこから飲料水を補給できる場所がたくさんあった。

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トレベレズからSiete Lagunasへ

トレベレズの北東の村を出たところからトレッキングは始まる。

Siete Lagunasまではサインがあるのに加えて、黄色と白の線で岩や木の杭に目印がしてあるので、それにしたがって進んでいく。

トレッキング前半はトレベレズの村人達が開墾した農地や水路を通りながら、なだらかな坂道を登っていく。

山の斜面を開墾した農地には、シエラネバダ山脈からの豊富な水が水路を伝って村中の農地にいきわたる。

道中には放牧されている馬や牛を見かけ、村人たちがどのように暮らしているかが想像できる。

トレベレズ村 開墾された土地
馬を移動や農業に使っているのだろう
小さく見えるトレベレズ村

どんどん標高を上げていき、トレベレズ村が小さくなってくる。

トレベレズ村が見えなくなり、ずっと坂道を登っていく。

ずぅーと坂道を登っていく

そして最後の松林を抜けると、ついに雪を抱いたシエラネバダの山々が見える。

松林の先に美しい山

そしてLa Campinelaに到着。ここは平坦な高原になっていて、良いキャンプ地になりそう。

La Campanila

きれいな水が山の上部から整備された水路を伝って流れてきており、この水が農地や村まで行きわたる。

整備された水路

ここにも動物たちが放牧されている。

牛が放牧されていた

このあたりでは水が山の上部から流れてきており、簡単に飲み水を補給できる。

こんな小さな川がたくさんあり、水分補給できる

La Campanilaより先は、まだ残っている雪渓をいくつか横断していった。

この時期の雪はやわらかくなっていて、アイゼンやアイスアックスなしでも滑る心配はなかった。

標高が高くなり、雪渓をいくつか越えていく事も

しばらく歩いていくと、絶景が飛び込んでくる。

小さな滝と雪山
まさに絶景

山の上部から大量の水が流れてきていて、小さな渓谷のようになっている。

その背景には美しい雪山。すごく絵になる風景で癒される。

気に入ったのでここで昼食を食べながら、しばらく休憩することにした。

ここから川を越えると、目的地までもうひと踏ん張り。

雪どけ水が流れていく
目的地までもう少し

しばらく歩くと視界の先にはこれから登る、このトレッキングで一番急な斜面。

写真の右側の雪がないところを登っていく

この斜面の頂上からは大量の水が流れてきていて、滝のようになっている。

上部にある湖から水が滝のように流れている

一体この先には、どんな風景が広がっているのだろう?

ゆっくりと急斜面を登っていき、ついに頂上へ。

そして広がるこの絶景。

Lake Hondera

高さ3000mを越える山々に囲まれた、標高2900mにある湖Laguna Honderaだ。

早速テントを設置して、今夜の絶景の中でのキャンプ地が決定。

絶景の中でのキャンプ

本当はここからスペイン最高峰(カナリア島を除く)のムラセン山(Mulhacen)に登ろうと思っていたのだけれど、ルートが簡単に見つからず断念。

なんか崖の方から行くようなルートになっているみたいだけれど、トレースがはっきりしないし、落ちたら危ないのでやめた。

代わりに湖の周りを散策して楽しむことにした。

湖のまわりを散策

湖の少し奥を散策してみると、7つあるはずの他の湖は雪に覆われていた。

もう少し温かくなってこないと、7つの湖は見れないのかなー。

雪に覆われた湖
雪に覆われた湖2

こんなに良い場所にも関わらず、今夜キャンプしたのは私一人だけだった。

こんな景色を独り占めできるなんて最高だ―!

たった一人でキャンプ

夕日を見て、夜空に輝く星を見ようと妄想していたが、夜中になると強風でかなり寒い。

疲れもあったのか一度寝袋にくるまって、マットレスの上にごろんとなると、朝までそこから出ることはなかった(笑)

やっぱり昨晩は寒かったんだと実感したのは翌朝。

朝目を覚まして周りの景色を見てみると、小さい水たまりは全てカチカチに凍っていた。

まだ吹き続ける強風の中、テントを片付けるにも一手間。

もう少しここでゆっくりしたかったけれど、寒さと強風で少し早めに下山することにした。

帰りはずーっとなだらかな下りなので超らくちん。

あの美しかった風景を名残惜しみながら下っていった。

のどかな風景

下山後はオルジバまでヒッチハイク。幸運なことにオランダからの旅行者とアルプハラ出身の若者に乗せてもらえた。

オルジバからは15:10のバスでソルビランへ帰郷。楽しいトレッキング旅だった。

村を見るだけならグラナダから日帰りでも十分だし、トレッキングするなら一泊二日で来ても良いと思う。

個人的にはかなり満足のいくトレッキングだったので、アルプハラに来たらぜひ訪れてみてはどうでしょうか?

おわりに ソルビラン最終日

ソルビランでの一ヵ月の滞在が終わった。

仲間とホストと抱擁をかわしてお別れ。またスペインに来ることがあれば、戻ってきたい。

景色が良くて、静かで、居心地が良すぎて、もう少しここに滞在したい気もするけれど、次の場所へ。

次のワークアウェイで滞在する場所はガウシン(Gaucin)だ。

白い家の村で有名なロンダ(Ronda)から30kmほど離れた場所にある村である。

今度はどんな出会いや体験が待っているのだろう。旅の続きはこちら、

スペインの旅 ガウシン村近く山間の隠れ家にて


コメント

“スペインの旅 アルプハラ地方ソルビラン村滞在記 (4) シエラネバダ山脈” への1件のコメント

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