無事にナイロビでビザの延長を完了し、マサイマラ国立保護区で野生動物との出会いを満喫できた。さぁ次はどこへ行こう?
そういえばタンザニアでも海側の地域、インド洋側の地域を訪れたことがなかった。7、8月のこの時期は気温も暑すぎず快適に過ごせるそう。
寒い寒いナイロビを後にして、温かく美しい海の待つインド洋へと向かう。
モンバサ散策 歴史を感じる迷路のような旧市街へ
ナイロビから朝8:00の電車(SGR: 1000円)に乗り、午後2:30にモンバサへ。中国の投資によって2017年に開通した新しい電車は、ナイロビから乾燥した大地を通り抜けモンバサへと乗客を運ぶ。
モンバサに到着するとナイロビの寒かった日々から解放され、温かく強い太陽が迎えてくれた。そんな陽気な気候に「ついにインド洋へとやってきたのだ」と気分も高揚する。
モンバサはケニア第二の都市で東アフリカ最大の港湾都市。 ケニアのみならず、港を保有しないウガンダ、コンゴ民主共和国、スーダンなどの国々にとっても重要な場所で、モンバサからはアフリカの内陸各国に長距離トラックが物資を届ける。
モンバサやケニア沿岸部はかつてアラブやインド商人が活躍した地域でもあり、ケニアでもイスラム教徒が多く住む地域。モンバサはイブン・バットゥータやヴァスコ・ダ・ガマも訪れた街で、 ポルトガル、オマーン、イギリスなどに支配された歴史がある。
そんなモンバサでもカウチサーフィンでクレメントとマウリーンの家にお世話になることに。世界のどこでもカウチサーフィンで泊めてもらえる事は本当にありがたい。
クレメントは旅行会社経営・日本人の彼女持ち・料理大好きな陽気な男。マウリーンは韓国映画好き・かわいい娘持ち・パートナーはドイツ人の優しく温かい方々だった。カウチサーフィンオススメです。
さてモンバサ到着後に早速訪れてみたのは、旧市街と呼ばれる地域。アラブ文化の影響やポルトガルの支配、植民地時代の雰囲気が色濃く残る地域だという。
一歩大きな通りから旧市街へ踏み込むと、狭い路地に活気のある場所へ。所狭しとお店が並び、野菜や果物などを売る露店がたくさん。
しかし排水状態が悪くちょっと匂う、ゴミゴミした迷路のような、決して綺麗とは言えない旧市街。
迷路のように曲がりくねった路地をどんどん歩いていくと、小奇麗な通りへ。こちらには植民地時代?の建物が並ぶ。
と、思えばアラブ風の扉が。この街の辿ってきた歴史を感じさせます。
そしてイスラム教の人々が多く住む地域らしく、スカーフをまとった女性やムスリム風の衣装を着た人々をよく見かけます。
インドの方々も多く住んでいるようでヒンドゥー教のお寺もあれば、アラブ人っぽい顔立ちをした人々も多く見かけました。これまでに訪れたナイロビやケニア西部とは全く違う雰囲気です。
旧市街に住む人々はフレンドリーで歩いていると次々に声をかけてくれるのも楽しい。
食べ物も違う。港湾都市らしく海産物を食べるのはもちろん、ウガリ(トウモロコシの粉を練ったケニアの国民食)の作り方も違う。ナイロビやケニア西部のウガリは硬くて熱いのに対し、モンバサのウガリは柔らかく、冷たい。
そして朝食も一味違う。一般的なチャパティにチャイといった朝食ではなく、写真のようにサモサや揚げドーナツ?のようなものが盛られたスワヒリ風朝食。
旧市街の観光の目玉は、1593年に建設されたフォート・ジーザス。ポルトガルによって作られたこの要塞は、現在では博物館になっています。
旧市街を訪れた後に訪れたのは、バンブリという地域にあるジョモ・ケニヤッタ・パブリック・ビーチ。やっぱり海沿いの街に来たからには海が見たい!
という事で砂浜に向かおうとしたら目の前に警察。
警察: 「ビーチに行くのか?このビーチは立ち入り禁止だ。ここで働いている人しか入れない。」
私: 「いやいや、でもここは公共のビーチでしょ?公共ってことは誰でも入れるでしょ?」
警察: 「公共だけど、誰でも入れるわけじゃないんだ…それでも入りたいかい…?」
この警察が何を言いたいのかというと、「お金くれたらビーチに行かせてあげる」ということです。ケニアの警察は酷くて、こうやって権力を使って賄賂を要求してきますのでご注意を。
こんな警察は無視して、公共のビーチだからと勝手にビーチへ進むと、結局何もしてこない警察。あきらめが早い奴でよかった。
ビーチへと辿り着くと目の前には柔らかい砂浜と、美しい海、ココナッツの木。これぞ求めていたインド洋。
賄賂警察の事は忘れて、ココナッツジュース(50円)とスワヒリコーヒー(20円)を飲み、しばらく砂浜でのんびり。インド洋側まで足を運んでよかったなぁーと思う瞬間だった。
ケニア屈指のリゾート地 ディア二ビーチ
モンバサを訪れたら誰もが行くのが、ケニア屈指のリゾート地「ディア二ビーチ」です。白い砂浜と美しいインド洋が広がる、超人気のビーチスポット。
モンバサからのアクセスは、
モンバサ中心部からフェリー乗り場(ミニバス50円)→フェリー(無料)→フェリー乗り場からウクンダ(ミニバス100円)→ウクンダからディア二ビーチ(バイクタクシーかトゥクトゥク50円)。
ディア二ビーチにはカウチサーフィン経由で仲良くなったトムと一緒に行ったのですが、ここでも悪い警察登場。
トムは警察にパスポートを携帯しているか問われ、持っていなかったために1000円の賄賂を支払うことに…
さらにフェリー乗り場では、フェリーは無料のはずなのに、セキュリティが「チケット持ってるか?パスポートはあるのか?」と聞いてきたり、荷物の中身を見せろと偽警察まで現れる始末…。
ケニアはフレンドリーでいい人も多いのですが、くそ野郎やひどい警察(地元の人々も嫌い、給料低いから賄賂で稼ぐ)も存在するので、騙されないようにご注意を。
まぁ、そんな話は脇に置いといて、ディア二ビーチ!さすがに有名なだけあって、めちゃくちゃきれいです。
白い砂浜、青い海。砂浜が長ーく続いていて、ずっと遠くまで歩くことができます。ここは楽園でしょうか。
インド洋の想像以上の美しさ。
思わず気分が高揚して、砂浜でビールを飲み、ココナッツライスとタコのグリルのランチまで食べてしまいました。
トムはディア二ビーチの美しさでハッピーになり、ビールで完全に酔っ払って、マサイ族の兄ちゃんからブレスレットを購入。
喧騒としたモンバサとは違い、のんびりと美しいインド洋を楽しめるディア二ビーチ。モンバサから日帰りもいいけれど、ここに数日滞在するのも最高の過ごし方だと思う。
おわりに
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