ウルバンバのゲストハウスで働いている間、休日は聖なる谷の様々な場所を旅していました。今回はチンチェロ(Chinchero)から行ける2つの絶景トレッキングコースを紹介させていただきます。
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チンチェロまでのアクセス方法
チンチェロはクスコとウルバンバのちょうど間にある村です。クスコからチンチェロに行くには、グラウ通り(Av.Grau)から出ているウルバンバ行きのバスやシェアタクシーに乗り、チンチェロで途中下車すると簡単です。
チンチェロ村にある教会の近くには、コロニアル風の白壁の建物がたくさん建てられています。それはスペインがインカ帝国を征服する過程で建物を壊し、インカ帝国の石垣の上に教会や建物を建設したから。
その昔、このチンチェロには儀式を行うためのインカ神殿を中心とする町があったとのこと。そのため、インカの神殿らしい緻密な作りの石垣や、段々畑などが現在にも残されています。
こんなチンチェロ村から、トレッキングはスタートします。
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チンチェロからウルキジョスまでのインカ道
このトレッキングルートは標高3800mのチンチェロから3000mのウルキジョスまでの下りを歩くルートです。距離は7.5kmと短いので、半日あれば歩くことができます。
トレッキングのスタート地点は、チンチェロのインカ遺跡の段々畑を下りきった場所から。
上記の画像の矢印方向に、段々畑の下を歩いていくと、こんな看板を見つけることができます。
これがインカ道「チンチェロからウルキジョス」のスタート地点です。
チンチェロにあったインカの神殿へと続くインカ道。儀式を行う場所への神聖な道であったからかもしれません。このルートを歩いていると、丁寧に道が整備されていたことが現在でもわかります。石を組み合わせて壁を作り、階段まで。
1時間ぐらいチンチェロから下ったところで、美しい景色が広がります。聖なる谷が一望できる絶景。キャンプをするにも、ちょうど良さそうな場所も近くにありました。こんな景色の中でキャンプなんて最高だろうな―。
メインのインカトレイルからは少し外れますが、道中にはきれいな滝もあります。緑に囲まれ、あまりに気持ちいい場所だったので、思わず1時間ほど、滝のほとりでゆっくりとしてしまいました。
滝を眺めながらリラックスした後、1時間ほど歩き続けると、ウルキジョスの村へ到着します。ここからクスコへ戻るにはミニバスでピサックか、ウルバンバへ行き、そこからクスコまでのミニバスが出ています。
チンチェロのインカ遺跡から始まり、石畳のインカ道、美しい滝、聖なる谷(Sacred Valley)の素晴らしい眺めなど、見所がたくさん。クスコ周辺で、可能なおすすめの日帰りトレッキングです。
チンチェロからインカ遺跡フチュイクスコへ
さてチンチェロから日帰りで行ける、2つ目のトレッキングがフチュイ・クスコ遺跡(Huchuy qosqo)を経由して、ラマイ(Lamay)へと下るルートです。
チンチェロに到着後タクシーなどで登山口まで行く必要がありますが「フチュイ・クスコまでのトレッキングの開始時点まで」と言うと、ドライバーは知っていますのでご心配なく。
村の中からトレッキングスタート!ママ豚と子豚の姿を微笑ましく見送りながら。
村から少し離れた場所では羊が放牧されており、
リャマや馬を使って、荷物を運んでいた。
チンチェロからラマイまでのトレッキングは、一人ではなく、友人達と一緒に楽しんできました。犬の友人のチョリタとヤクも連れて。
しばらくは高原地帯の乾燥した風景が続きます。そんな乾いた大地に時折見かけるラグーナ。
2~3時間ほど歩いてようやく頂上に到着し、ランチタイム。
頂上からの景色はのびのびと広がって、気持ちいい。
頂上に着いた後は下るだけ。しばらくは高原地帯の雄大な景色の中を歩いていきます。
下り道を進み、標高が下がるにつれて、周囲の自然環境もガラッと変わってきます。少しずつ緑が増えてきます。
道中にはインカ帝国時代に整備された、石垣で作られた段々畑が。
そして、このトレッキングルートのハイライトであるフチュイ・クスコ(Huchuy qosqo)へと到着します。このフチュイ・クスコは、クスコの支配者であったビラコチャ・インカ(Viracocha Inca)の家であり、王宮であったと考えられています。
フチュイ・クスコから1時間ほど下ると、ラマイ(Lamay)の村へ。
ラマイからクスコへ戻るには、ミニバスでウルバンバかピサックに行き、そこからクスコ行のミニバスへ乗り込みます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?どちらのトレッキングルートもクスコからも日帰りで行くことができます。個人的にはチンチェロの遺跡から直接歩き始められる、ウルキジョスへのルートがおすすめです。
午前にチンチェロを訪れ、午後にトレッキングなんていう一日もいいんじゃないでしょうか?
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