サボテンの森を満喫したテウアカンを離れ、遂にオアハカまでやってきた。
オアハカは伝統が残る街で、景観も美しく、食べ物もメキシコでも特別美味しいという。
どんな場所なのだろうと期待を膨らませながらオアハカへ到着。
美しい街オアハカ メキシコ随一の観光地
テウアカンからのヒッチハイクで、オアハカへと到着。
柱サボテンが森のように密生する渓谷を走る、道路からの景色も絶景の連続であった。
ここではカウチサーフィンでエドソンの家に泊めてもらっていた。
オアハカの中心部からは少し離れているが、静かな場所で地元の人向けの安い市場もあって、郊外の観光地へも行きやすい場所にあったのでよかった。
オアハカの街を歩き回る前に、ここがどんな場所か確認。
オアハカは、メキシコ共和国の南部に位置する都市であり、オアハカ州の州都です。以下は、オアハカに関するいくつかの重要な情報です。
1. 地理と気候:
オアハカは標高1,550メートル(約5,085フィート)に位置し、標高が高いため涼しい気候が特徴です。一般的には温暖な気候で、年間を通して比較的安定しています。2. 文化と歴史:
オアハカは先コロンブス時代からの歴史があり、アステカ文明の影響を受けました。スペイン植民地時代には、多くのバロック様式の建築物が建てられました。また、先住民の文化も今なお根付いており、伝統的な工芸品や料理が豊富です。3. 建築物と観光地:
オアハカには美しい歴史的な建築物が点在しています。ソクロ広場(Zócalo)やサント・ドミンゴ教会、ベナイト・フアレス美術館などが訪れる価値のある観光地です。また、市内周辺にはマイト族(Zapotec)やミシュテカ族(Mixtec)の遺跡もあります。4. 文化的な行事:
オアハカでは様々な文化行事が開催されます。特に「ガラスの週間(La Guelaguetza)」は、伝統的なダンスや音楽、手工芸品などが披露されるお祭りで、多くの観光客が訪れます。5. 料理:
オアハカはメキシコ料理の重要な拠点であり、特にモレ・オアヘーニョ(mole oaxaqueño)と呼ばれる特製のソースが有名です。また、チャパテス(tlayudas)やメスカル(Mezcal)も地域の特産品として知られています。6. 言語:
オアハカではスペイン語のほかに、先住民の言語であるズアブ語やミシュテコ語などが話されています。オアハカはその美しい景観、歴史的な遺産、豊かな文化で知られ、多くの観光客が訪れる人気のある都市です。
Chat Gptより
オアハカの街を歩いてみると、想像していたよりも観光客でごった返している事にビックリした。
もっとゆったりとして静かな街だと思ってたのだが、例えばメキシコシティやプエブラよりも圧倒的に観光地。何ならカンクンぐらいかもしれない。
正直な感想は、期待が膨らみすぎていただけにちょっと残念。(観光地があまり好きでない人なので…)
それでも街自体はコロニアル時代の建物が残り素晴らしい景観。メスカルやオアハカチーズのケサディージャなど、街の特産品も少し味わった。
無料で見学できるテキスタイル博物館にも行ってみた。
私が訪れた時は日本の着物や染物の「絞り」の技術が紹介されていて、他国の美術館で日本の着物の展示を見るとは何だか不思議な気分。
2階にはオアハカの伝統的な織物も展示されていた。個人的にメキシコのカラフルで可愛らしい感じの刺繍はお気に入り。
街を歩いていて気づいたのだが、オアハカの物価はプエブラなどに比べて高い。
やっぱり観光客が多い場所は物価が高くなる。
下の写真は、オアハカの街の中心部にある市場Mercado 20 de Noviembre。
観光客でめっちゃ賑わってるけど、値段は観光客価格で高め。
個人的にはメルセー市場(Mercado de Merced)まで行って食べたほうがいいかと。中心部からもあんまり遠くないし。
そしてメルセー市場の近くにはハラトラコ地区がある。
オアハカの中心部から徒歩で15分ほどの距離にあるこの地域には、ストリートアートがたくさんあってカラフルで歩いていて楽しい地域。
地味なメルセー市場もいいけど、お洒落なカフェとかもあるらしいよ(入ってないので知らんけど)。
オアハカの夜の街も歩いてみたけれど、ストリートパフォーマンスをしている人々も多く、ほとんど危険な感じはしなかった。
カプラルパム プエブロ・マヒコに選出された山間の美しい村
オアハカ滞在中のある日に訪れたのは、カプラルパムというプエブロ・マヒコに選出された村。
オアハカからぐねぐねとカーブが続く山間の道を北東に70kmほど離れた場所にある。
オアハカは比較的に乾燥した土地なのだが、北に向かうにつれて森が緑が深くなっていくのは興味深かった。
オアハカのような大きな街からカプラルパムのような小さな村に来ると、森林に囲まれているのもあるのか空気が美味しい。
そして静かな雰囲気に体も心も落ち着くような感じ。
この村は景観の美しさに加えて、薬草を使った伝統医療で有名な村のようだ。
村内に薬草を使った治療やマッサージを施術してもらえるような場所もあった。
街の中心部には立派な教会。
ちょうど何かのイベントをしていたようで、サンドイッチと飲み物を無料で頂いた。
外のベンチでイベントが終わるのを待っていたら、少女がやってきて「トルタとジュースをどうぞ」っって手渡ししてくれて、そのまま家族の元へかけて行った。
こういうメキシコの人の温かさはめっちゃ好きになる。
村の裏山に登ると、そこには美しい松林と展望台がある。
森の中を歩く森林浴も気持ちいいし、展望台から見下ろすカプラルパムと周辺の景色も最高。
そしてカプラルパムからオアハカに帰る途中、幸運にもヒッチハイクした車の仲間たちが連れ散ってくれたイストランの展望台がすごかった。
崖から展望台が突き出ていて恐怖を感じるほど。
下はガラス張りになっていて、崖の下が見えるようになっている。
こうやってメキシコの人々の温かさを感じながら、元気に旅を続けております。
イエルベ・デル・アグア オアハカ近郊の絶景スポット
オアハカの近郊の絶景スポットで外せないのがイエルベ・デル・アグア。
写真を見て、オアハカを訪れた際はぜひとも訪ねてみたいと思っていた場所だ。
バスと乗り合いタクシーでも行けるのだが、いつものようにヒッチハイクで挑戦。
まずはオアハカからミトラまで。
ミトラの街は、プエブロ・マヒコにも認定されているサポテカ文化の遺跡で有名な街。
9〜12世紀にサポテカ文明の宗教儀式の中心として栄えた地域だった。
私はイエルベ・デル・アグアに到着するために先を急いでいたので、遺跡には立ち寄らなかったのだが、遺跡には壁面を埋め尽くす幾何学模様の美しい装飾があるそう。
ミトラからサアガという街までヒッチハイクで移動し、さて次の1台でイエルベ・デル・アグアまで行けるだろうと思っていたら、全く車が通らない。
通るのは、そこまで行く乗り合いタクシーのみ。
11:00頃から15:30まで待っても、車通りは極端に少なく、誰も乗せてくれないので、何とまさかのこの日はイエルベ・デル・アグア行きを断念してオアハカに帰るハメに(笑)
2日後…気を取り直してイエルベ・デル・アグアまでのヒッチハイク再挑戦。
この日はミトラとサアガ経由でなくて、サン・ロレンソ・アルバラダスという村経由で。
ヒッチハイクで行きたい人がいるなら絶対このルートで(そんな人いるのか知らんが)。車通りも多く、めちゃくちゃ簡単に乗せてもらえました。
イエルベ・デル・アグアに到着すると、早速絶景が広がる。
イエルベ・エル・アグアは、スペイン語で「沸騰した水」という意味。
にもかかわらず水温は20度ほどで、地中からボコボコと湧き出す水が沸騰しているように見えることから名付けられたそう。
下の写真のように水が湧き出ている。
湧き出るお水はミネラル濃度が高く、岩を溶かしつつ流れ落ちながら長い長い年月をかけ、この独特の景観が作られてきた。
周囲から今でもこんこんと湧き出る水に含まれる多量の炭酸カルシウムが沈殿し、水の流れをせきとめて天然プールをつくっている。
そんなイエルベ・エル・アグアで見ることができる、もうひとつの絶景が石の滝。
白い水しぶきをあげて激しく流れ落ちているように見えるが、実は岩盤からしみ出た水に含まれる石灰分が流れ落ち、凝固することによってできたもの。
そんな不思議な光景をトレッキングで訪れることもできる。
まるで洞窟内で見ることのできる鍾乳洞が、外に飛び出してきたかのよう。
世界中を旅しているが、こんな風景は初めてだった。
このようにオアハカと周辺を旅したのであるが、西アフリカの旅から移動続きなので少々疲れが…。
このあたりで少しボランティアとして働きながら一ヶ月ほど休憩することにしよう。
ということで次はワークアウェイで連絡をとっていた、オアハカ南部にある家族経営のコーヒー・カカオ農園へ向かうのであった。
おわりに
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