コンゴ共和国の旅を終え、国境を越えてアンゴラへと入国。
電子ビザを申請したにも関わらず、国境でのトラブルもありつつ。
数年前まで入国さえも難しかったアンゴラへの旅が始まる。
コンゴ共和国から陸路でアンゴラ入国→航路を使ってカビンダからルアンダへ
コンゴ共和国からアンゴラの飛び地「カビンダ地方」へ向かう。ポイント・ノアールの中央市場からミニバスも出ているが、私は最後までヒッチハイクで移動。
到着後、無事にコンゴ側イミグレにて出国スタンプをもらい、続いて別の場所でイエローカードのチェック。
「イエローカードに正式なスタンプが押されてませんよ」とか訳の分からない賄賂請求をされたが(もちろん今まで何の問題もない)、無視してアンゴラ側のイミグレへ。
アンゴラのビザは電子申請してあるので、ここで120USドルか36,600クワンザを支払い正式なビザを入手できることになっている。
ちなみにアンゴラの通貨クワンザ払いだと36,600kz=6500円ほどで、ドル払いの半額以下。
電子ビザの書面にも36,600クワンザと記載されているので、ドルを請求されても意地でもクワンザ払いで払う。
そのためにポイント・ノアールの闇両替でクワンザを入手済み(国境でも両替できたけど)。財布にもクワンザしか入っていない背水の陣(笑)
いざ交渉の時!と思いきや、イミグレが停電しており、パスポートに貼る正式なビザのシールが印刷できないという…。
そのため電気が戻るまで待つことに…。事前に電気が無い場合は、印刷した紙の電子ビザにスタンプを押してもらえて、首都のルアンダのイミグレで正式なビザをもらった旅人の情報も(その場合はクワンザ払い可)入手していたので、その方向で進めてくれるように促すも、上司に連絡がつかず。
この日は何と国境で野宿するハメに。
コンゴ側のイミグレに事情を話して再度入国、イミグレの裏のスペースでテントを張らせてもらう。
ビザ代を節約するため、明日も停電している事を願って就寝…
翌日も幸運な事に停電しており、「さすがに2日間も待てませんよー。コンゴの出国スタンプも押してあるので..」と、説得に成功し、電子ビザにスタンプをもらい入国許可。
「ルアンダの空港の移民局で正式なビザをとるように」と言われ無事にアンゴラ入国。こういう状況も事前に情報を入手出来ていると、心に余裕ができる。
ただ、ここはコンゴ共和国とコンゴ民主共和国に挟まれたアンゴラの飛び地カビンダ。
陸路で国境を越えて行こうと思うと、コンゴ民主共和国を経由しなければならず、この国のビザの入手難易度とかかる費用は高額。
そのためカビンダからアンゴラ本土のソヨやルアンダまではフェリーでの移動に。このフェリーも昨年までは停止していたようなので、これまた幸運続きである。
カビンダも熱帯雨林などの見所はあるのだが、ガボンとコンゴ共和国で随分と熱帯雨林は楽しんだので、今回はアンゴラ本土へと先を急ぐことにする。
国境からヒッチハイクでカビンダまで到着。午後2:00ぐらいだったので直接フェリーのチケットを買いにターミナルへ。
チケットの販売窓口には長者の列ができていたが、まぁ明日のフェリーのチケットだし、少しくらい待ってもいいし、それほど時間もかからないだろうと思っていたのだが…。
一向に長者の列は前に進まない。どうやらネットワークが悪くて、窓口も一つ。午後5:00まで待ったが、何と大勢の人々を残して窓口が閉まる(笑)何のために待ってたんだろう…時間の無駄。
「明日の朝早くにまた来い。窓口は8:00に開くから」と言われたので、まぁそんなもんかと思って飯でも食べに行く。
国が変われば食事の勝手も違う。コンゴでは至る所に屋台があったのに、アンゴラでは屋台で食事を売っていない…。
街行く人に安いレストランを聞いて、1皿1500クワンザ(250円)。ご飯に魚に大豆の煮込みで美味しい。
翌日フェリーチケットを購入するためにターミナルを再訪。
この日は絶対チケットが帰るように朝の7:00にターミナルへ。
しかし、そこにはすでに長者の列が…どうなってるんだ。
そして8:00になって窓口が空いても長者の列はカメの速度でしか進まない。そしてただ待つだけの時間が過ぎていく10:00…12:00…14:00。
セキュリティや船会社のスタッフに事情を説明するも取り合ってくれない。
本当に最悪な事だが、内部に友人や知り合いがいる人々が列で並んでいる人よりも優先してチケットを入手している…。または賄賂を払う人…。
このままだと本当に本日のフェリーに乗れないので、色んな人に事情を説明して周ると、やっと偉そうな移民局の人間が優先してチケットを買えるように手配してくれた。
キーパーソンを知っているだけで、こんなにも対応が違う(笑)時間はフェリーの出航時間ギリギリで、船に乗り込んだ最後の人間が私だった。
カビンダでの思い出は、ただただフェリーのチケットを待ったというだけ…全く観光できず。恐るべしアンゴラ(笑)
それでも何とかカビンダから本土の北端のソヨへ到着。ちなみにチケットは15000クワンザ(2500円)だった。
ソヨで警察署に頼んで1泊させてもらって、翌日からルアンダへ向けてヒッチハイク。
コンゴ共和国の国境でテント泊、カビンダでは学校の敷地内でテント泊、ソヨでもテント泊、ルアンダには1日で到着できず道中の警察署でテント泊。ルアンダに到着するまで本当に移動の連続で疲れた。
カビンダからソヨへ、そこからルアンダへの道中で周囲の景色も大分変わった。
熱帯雨林の姿が消え、乾燥した土地にバオバブが林立する。まるでバオバブの森だ。
アンゴラの国木がバオバブだというのもうなづける。
アンゴラの首都ルアンダにて
国境を越えてからというもの、移動とテント泊続きでクタクタになりながら辿り着いたルアンダ。
ここでは幸運な事にカウチサーフィンでモハメドさんの家に泊めてもらえる事に。
彼はナイジェリア出身だが13年間アンゴラに住んでいる。オランダ資本の大手IT会社の幹部でお金持ち。
ということで彼の住む超快適なアパートにしばらく泊めてもらっていたのでした。
ご飯も全て奢ってくれて、車で送り向かえまでしてくれて、空港でビザを取るのも助けてくれて(無事にクワンザ払いでビザ取得できました)何とお礼をしていいか。
そんな彼の家を拠点に首都のルアンダを散策するのですが、簡単にアンゴラについてChat Gptに聞いてみる。
アンゴラの歴史は多くの複雑な出来事と激動の時代を経ています。以下はアンゴラの歴史の要点を簡単にまとめたものです:
- 植民地時代:15世紀にポルトガル人がアンゴラの海岸地域に入植し、16世紀には植民地化が本格化しました。アンゴラはポルトガルの植民地として、奴隷貿易や天然資源の採掘の拠点として利用されました。
- 独立戦争:1961年、アンゴラ解放人民運動(MPLA)、全アンゴラ解放組織(FNLA)、全アンゴラ共和国民同盟(UNITA)などの独立運動団体がポルトガルからの独立を求めて武装蜂起を開始しました。この戦争は長期間にわたり、多くの死傷者を出しました。
- 独立と内戦:1975年、ポルトガルがアンゴラから撤退し、独立が宣言されました。しかし、独立後もMPLA、FNLA、UNITAなどの派閥間で内戦が続き、アンゴラは20年以上にわたる内戦の時期に突入しました。
- 冷戦の影響:アンゴラ内戦は冷戦の一環として捉えられ、ソビエト連邦とキューバがMPLAを支援し、アメリカと南アフリカがUNITAを支援するなど、国際的な干渉が激化しました。
- 和平合意:内戦は2002年に終結し、和平合意が締結されました。その後、アンゴラは再建と経済成長の道を歩み、資源豊富な国としてのポテンシャルを活かしていきました。
- 現代:現在のアンゴラは相対的に安定し、経済発展が進んでいます。石油や鉱物資源の採掘が主要な経済活動となっており、国内のインフラや教育、医療への投資が行われています。ただし、政治的な課題や貧困、不平等などの問題も依然として存在しています。
アンゴラの歴史は多くの困難な時期を経てきましたが、現在は国の安定と発展に向けた努力が続いています。
Chat Gptより
ルアンダの街を歩いていていると、ポルトガル植民地時代の建物、独立後のMPLA政党(キューバ・ソビエト支援)による共産主義時代の建物、その後の近代風な建物が入り混じって、歩いていてとても面白い。
ただ第六感が伝えるのは、ここは少々危険だという事。日曜日で出歩く人々も少ないためか、通りを歩いているとお金をせがまれたり、食べ物をせがまれたり。
南アフリカの都市や、ケニアのナイロビで少し感じたのと似たような、ピリピリした感じを街から受ける。
地元の人も「ルアンダでは気を付けろ」と言うぐらいなので、心理的に最初から危険という認識が刷り込まれていたせいもあるのだろうけど。
ちなみにルアンダの街の風景は、下の写真のような感じでした。
また街にはストリートアートが描かれているような場所もあり彩りを加える。
建設中のビルも目立ち、地区と地区の間にはスラムが点在するような印象。
経済発展途中の勢いのある街のように思えた。
ちなみにブラジルインスティチュートの建物の裏側には、たくさんのストリートアートがあって楽しい通りなのでオススメ。
雰囲気の良い喫茶店兼レストランも付近にあり。
またアンゴラはポルトガルの植民地だったこともあり、首都ルアンダにはポルトガルで見たようなタイル張りの美しい教会が残されている。
下の写真は海沿いのルアンダで一番近代的な通り。
ジョギングを楽しんでいる人々や観光客もいて、この辺を日中歩いている分には危険はなさそう。
ただ、中心部から離れるとスラムなどもあり危険な匂いがプンプンする。夜は絶対にウロウロしない方がいい。
下の写真は、17世紀に建設されたサンミゲル要塞。
無料で見学できて、高台から眺めるルアンダの街の展望よし。
内部は博物館になっており、壁に施されたタイルも美しい、
敷地内には何故かヘリコプター?の残骸の展示も。内戦時代のモノと思われる。
自然系の観光スポットとしては、ルアンダの南に位置する観光地”Mirador de Luna”がある。
月の表面のような不思議で美しい地形。その先には大西洋が広がる。ここも無料。
ここルアンダではカウチサーフィンのホストのモハメド宅で、しっかりと旅の疲れを癒す事ができた。
いざアンゴラの内陸部へと旅は続く。
おわりに
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