エル・ボルソンの基央さんの家を離れ、やってきたのはラゴ・プエロ。エル・ボルソンから20kmほどしか離れておらず、美しい湖ラゴ・プエロがある小さな町。
ここでは美しい自然を楽しみながら、自然素材で建てるエコ・ビルディングで美術の先生、またはアーティストでもあるジルダさんの家でボランティアをしながら滞在していました。
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ラゴ・プエロでエコビルディング、ガーデン作りなどのお手伝い
ホストしてもらっていたジルダさんが住んでいるのは、ラゴ・プエロの外れ、リオ・アズール(アズール川)のすぐ近く。家からは山から流れ落ちる滝も見えるきれいな場所。
異なる自然建築のテクニックを使用して建てた家。土壁でできているので、日中は涼しく、夜中になると温かい。
わらと泥で施されたデザイン、光を家の中に取り入れるために、空き瓶を使ってされた装飾もおもしろいです。窓が変わった形をしているのは、車の窓をリサイクルして使用しているから。
毎週金曜日にはジルダさんを中心として、エル・ボルソンにエコ・ビルディング図書館をつくるプロジェクトもあり参加していました。興味がある人は参加でき、実践しながらエコ・ビルディングの建設を学ぶことができます。
そんなジルダさんの家で手伝っていたのは、不況のアルゼンチンで生き延びるために有機農場を作るプロジェクト、キッチンや洗濯機から出たグレイウォーターを浄化するシステムの設置、シャワー室に富士山のモザイク画を作成するプロジェクトでした。
有機農場を作るプロジェクトでは、これまでの旅で学んだ知識を使って、犬や猫から野菜を守るフェンス作りから。そしてたい肥と土を混ぜ、鋤を使ってうねを作成。種を植えて、刈った草でマルチするところまで完成。
グレイウォーターを浄化するシステムでは、大きな石、中くらいの石、小さな石、砂を組み合わせたタンクの作成まではできたけれど、完成までは辿り着かずに次のボランティアに仕事を託すことに。
ちなみに私が作った富士山のモザイク画がこちら。色んな種類のタイルを組み合わせて、実在しない滝まで作成。アーティストとしての初作品?(笑)ジルダさんも気に入ってくれたようで良かった。
ジルダさんを通して、ラゴ・プエロやエル・ボルソンに住む素敵な人々にも出会え、ガーデニングを手伝う仕事ももらって、ほんの少し資金調達もできました。でも早速その資金を使って寿司&ピザパーティー。
アルゼンチンではクンビアが流行っているようで、友人達と一緒に踊りに行ったりもしました。おかげさまでラゴ・プエロとエル・ボルソンに友人がたくさんでき、今ではアルゼンチンで帰れる場所がまた一つ増えたような気がしています。
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ラゴプエロ周辺の美しい自然
「働きすぎないで、ラゴ・プエロ周辺の美しい自然も楽しんでほしい」とのジルダさんの心遣いで、様々な場所に出かけることができました。美しい絶景の数々を少し紹介したいと思います。
Refugio Motoko
パタゴニアの美しい森と渓流の景色を楽しめる、Refugio Motokoまでのトレッキング。トレッキングスタート地点はRio Azulにかかる吊り橋。そこから16kmほどの距離を歩きます。
途中美しい滝があり、緑深くうっそうとした森の中を歩いていきます。トレイルの至る所で水を補給できるので、たくさん水を持っていく必要はありません。
こんな古ぼけた吊り橋を2回渡っていきます。その下には濃い青色をした清流が流れています。眺めていると吸い込まれそう。
Refugio Motokoからより遠くにトレッキングすることもできるのですが、山小屋に宿泊した人か宿泊代を払わないと先には行けないシステム。知らずに先に行こうとすると従業員に止められてしまいました。
山に登りに来るのに現金も持ちあわせていなかったので先には残念ながら先には進めず。Refugio Motokoまででも美しいトレイルですが、さらに先に進みたい人は要注意!
Los Hitos
このトレッキングルートはアルゼンチンとチリの国境まで16kmを歩くルートです。エル・ボルソンやラゴ・プエロに住む外国人にはお馴染みのルートで、3ヵ月の滞在期間の延長のために、多くの人が利用しているそう。
トレッキング開始地点はRefugio Motokoと同じでRio Azulにかかる吊り橋から。そこからチリとアルゼンチン国境まで歩きます。アルゼンチン側イミグレーションでチリ国境に行くことを知らせるのを忘れずに。パスポートも必要です。
国境を越えたチリ側にもトレッキングルートがたくさんあるので、行くなら1泊、2泊キャンプしながら行くとおもしろそう。
Lago Puelo National park Cerro Currumahuida
このCerro Currumahuidaは個人的にすごくおすすめです。登山口はラゴ・プエロ国立公園内から。展望ポイントを越えてさらに坂道を登っていくと、ラゴ・プエロとその先の山々の景気が目に飛び込んできます。
頂上に辿り着くと、そこから360度の絶景パノラマ。ラゴ・プエロの町と湖の反対側まで、チリとの国境、ラゴ・エプシェンまでも見渡すことができます。
カメラを忘れてしまって、携帯で撮った写真しかないのが残念ですが、素晴らしい絶景でした。
Lago Epuyen と Laguna Alerce
ラゴ・プエロを離れる前にジルダさんが連れて行ってくれたのが、Puerto PatriadaというLago Epuyenのビーチ沿い。日曜日という事もあってたくさんの人々が、アサド(アルゼンチンバーベキュー)をしたりして、休日を楽しんでいました。
ジルダさんが水彩画を描いている間に、こちらはLaguna Alerceまでトレッキング。Lago Epuyenの絶景を眺めながら、山の奥へと歩いていくと、山間に広がる美しいラグーン。水もスーパークリアです。
家族連れでラグーンまで来て、マテ茶を飲みながら、のんびりしている人々も。ここからさらに奥へと少し歩いていくと、Lago Pueloの絶景も見渡すことができます。
こんな美しい自然が近くにあって、いつでも来れるなんて、この地域に住んでいる人々は本当にラッキーだなーと少し羨ましく思います。
トレベリンとアレルセス国立公園
ラゴ・プエロを離れて、やってきたのはトレベリンというエスケルの近くの小さな町。アレルセス国立公園から30kmほどの距離にあります。トレベリン自体は小さな田舎町で、エスケルと違い旅行者も少なく、のんびり滞在したい人にはピッタリ。イギリスからの移民が多かった歴史があるそうで、町にはティーショップがたくさんあります。
本当にこの地域は美しい場所ばかりなのですが、アレルセス国立公園も絶景ばかり。無料のキャンプ場もあり、シーズンが始まる12月中旬までなら無料で入れます。
パタゴニア地方はヒッチハイキングも簡単なので、この国立公園までもヒッチハイクで訪れました。すると、たまたまイギリスとフランスからの旅行者にピックアップしてもらい、一緒に散策することになるという幸運。
この国立公園内には湖がたくさん。砂利道ですが車道も整備されており、車で簡単に回ることもできます。トレッキングコースもたくさんあるので、もちろん歩き回るのがおススメですが。
右手に見えるのがLago Verde(緑色の湖)吊り橋の反対側に見える川は青色をしています。Lago Verdeには氷河からの水が流れてきているので、水の色が緑色に見えるそう。
教会やモスク、歴史的建築物を観光する旅行は、見慣れてくると飽きてしまうかもしれないけれど、自然だけはどれだけ見てもまったく飽きません。
おわりに
トレベリンからヒッチハイクで国境を越え、チリ側のパタゴニアにやってきています。チリ側のパタゴニアも最高に美しい、手つかずの自然が広がっています。こんな場所まで旅できて本当にラッキーです。
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