みなさんイランの旅と聞くとどんな風景を思い浮かべますか?
イスファハーンやシラーズでの美しいペルシャ帝国時代からの建築物や中世の街並みでしょうか?
イラン南西砂漠地帯のオアシス都市ヤズドも美しく興味深い場所ですね。
ただイランは広く、実は砂漠からスキーができる雪山から森林地帯から様々な地域があります。
何とイランで一番高いダマヴァンド山は、標高5610mもあります。
そこで今回はちょっと穴場のスポット、ホルムズ島を紹介します。
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ホルモズ島はどこ?どうやって行くの?
ホルムズ島は、ホルムズ海峡にある島です。
ホルムズ海峡と聞くと、思い浮かぶのはイラン・イラク戦争の時に行われた海峡封鎖などでしょうか?
大量の原油を選出するペルシア湾沿岸諸国にとって重要な搬出ルートとなっており、日本に来る原油タンカーのほとんどがこのホルムズ海峡を通過してきます。
ホルムズ島はバンダレ・アッバースの60kmほど南西に位置します。
バンダレアッバースからホルムズ島までは夕方18:30まで船が出ており、40分ほどでホルムズ島に到着します。
イランは国土が広いので地域による気温の差がかなりあります。
例えば私が訪れたのは2月で首都のテヘランでは雪が降るほどの気温ですが、ホルムズ島は20度以上という春のような気候です。
中世時代には交易で賑わう重要な島であったらしく、記録ではマルコポーロも訪れたことがあるそう。
しかし現在では漁業が島の主要産業で6000人程の人口です。
様々な色をした山
ホルムズ島は面積42㎢の小さな島。
頑張れば歩いて回ることだってできます。
私はホルムズ島をヒッチハイクと徒歩で回りました。
車の数は少ないですが、ヒッチハイクは超簡単にできます。
ホルムズ島で特徴的なのは、赤やピンク、黄色、白色をしたカラフルなごつごつした山々の景色です。
黄金色や緑色をした山もあって、まるで異世界にきたような気分になります。
これはホルムズ島の地層が堆積岩と火山性の物質でおおわれているからです。
白色になっている岩山の部分は塩分が堆積しているから白色になっているそう。
島にはレインボーバレーと呼ばれる、様々な色をした岩山の中を歩けるコースもありました。
地理学者によるとホルモズ島が地上に出てきたのは5万年前、そこからさらに何千年もかけて地層を削られながら徐々に地上に出てきたので島には様々な形をした岩山があるそうです。
断崖絶壁の裏にあるシークレットビーチ
もう一つのホルムズ島の魅力は美しいビーチです。
ごつごつした岩山を越えると断崖絶壁の裏に美しいビーチがあります。
これは”The valley of statues”という場所から見えるビーチの景色です。
何とかこのビーチに辿り着けないかと思い歩き続けましたが、このビーチにつながる道は見つからず。
しかし“The valley of statues”から少し町方向に歩いた場所に、怪しいトレイルを見つけ、別のビーチを見つけました。
複雑に入り組んだ奇岩が面白い景観を生み出しています。
こんな変な形をした岩もあります。
海岸に到達すると何人かキャンプをしている人々と出会いました。
こんな辺鄙な場所なのに知ってる人は知ってるんだなー(笑)
早速あいさつに行って仲良くなって夕食のための魚をゲットすることに。
岩の隙間に隠れている小さなカニを捕まえて、それを餌に魚をつる。
まるで無人島でサバイバルゲームをしているみたい。
見事に魚を数匹釣ることができたので、その夜は新鮮な魚のグリルでした。
ビーチには様々な色をした砂があります。黒色や黄色、オレンジ。
これを小さな瓶に詰めたかわいいお土産なんかもありました。
やっぱりこんな辺鄙な場所でキャンプしている人は変わった人達でした。
簡単に言うとイラン人のヒッピーのような人達。
例えば普通は考えられませんが、女性はヒジャブなどつけていません。
ヒジャブを付けていないどころでなく、ビキニになって海で泳いで、クリフジャンプをしてというような感じ。
ポイに火をつけてファイアーダンスをする女性たちにも会いました。
聞くと、この島にはイスラム教の教えに沿ったルールをチェックするような人もいないので、自由にできるそう。
それが好きでこの島に旅する人も多いようです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
様々な色をした岩山と地層を見に、美しいビーチに、イラン人ヒッピーに出会いにホルムズ島へぜひ。
イランでの少し変わった体験にどうですか?
旅の続きは、こちら
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