チチカカ湖の畔プーノの町から、ヒッチハイクでたくさんの人々にお世話になりながら、クスコまでやってきました。さらにクスコから1時間ほど車で走ったところにある、ウルバンバという小さな町にしばらくの間滞在させてもらっていました。
このウルバンバも位置する谷は「聖なる谷」と呼ばれ、インカ帝国時代以前から集落が形成され人々が住み続けてきました。
「聖なる谷」は、アンデス山脈の風光明媚な景色を見ることができる場所としても有名。そんなウルバンバで、ゲストハウスを手伝いながら素敵な家族と一緒に1ヵ月以上も滞在させてもらっていました。
スポンサーリンク
聖なる谷のウルバンバ 家族経営の素敵なゲストハウス「Casa Saywa」での日々
プーノからのヒッチハイクで辿り着いたクスコ。そこからミニバスで6ソル払って、1時間半ほどで到着したのはウルバンバ。もう夜中の10時ぐらいだったので、あたりは真っ暗。
夜中の10時ぐらいだったけれど、小さな商店がまだ開いていた。そこでバナナを買って空腹を満たしながら、ウルバンバの町の中心部から15分ほど歩く。ボランティアとして働くことになっていた、ゲストハウス「Casa Saywa」に到着すると、オーナーのペペが出迎えてくれた。
「今日はもう遅いから、まずはゆっくり休んで明日から仕事を始めましょう。朝の7:00から始めるよ。」
「ゆっくり休んでねっ。」とか言いながら、なかなか朝早くから仕事始めるな、と思いながらも、疲れていたのでシャワーも浴びずに、すぐにベッドの上に倒れこんで就寝。
翌朝目を覚ますと、昨夜は暗くて良く見えなかったゲストハウスとその景色が。
清掃も隅々まで行き届いて、庭もよく手入れがされていて、めっちゃきれい。背後に見える山も気持ちいい。ホットシャワーはもちろん、Wifi完備、テレビもあってNetflixもある。思い出したら、だんだんと戻りたくなってきた。
ここでは朝食の準備をしたり、部屋の清掃、庭の手入れなどを手伝いながら1ヵ月以上も滞在させてもらいました。ゲストはペルーの人々や外国人のミックス。
ペルー国内ではリマに住んでいる人々、外国ではアメリカからのグループが多かったかなー。珍しい国ではプエルトリコからのグループも。
良いお客さんもいたし、ちょっと変わったお客さんもいたけれど、ゲストの人々との交流も楽しかったなー。たまにチップをもらったり、犬の世話をするかわりにお金を頂いたりもした。
オーナー家族だけでなく、一緒に働いていたアメリカからのボランティアのアナ、地元民のジョナタンやマギー、マリソルら同僚とも仲良くなって、楽しく働いていました。あーーー懐かしいーー。
ゲストハウスの清掃が終わると昼食。いつもペペと一緒に、市場内にあるお決まりの食堂へ。ここのおばちゃんの料理がおいしかったなー。
ここ市場では、おいしいペルー料理が5ソル(150円)と格安で、お腹いっぱい食べられます。何とスープ、メイン料理、食後の飲み物が含まれて、このお値段。
昼食が終われば、ついでに食材の買い出し。ここウルバンバはクスコよりも標高が低く(2800m)、比較的温暖な気候なのでおいしい野菜がたくさん揃います。そんな地元で採れた新鮮野菜がならぶ市場は色とりどりでカラフル。
「何を探してんの?」と市場のおば様たちから元気よく声がかかります。1階が市場になっていて、2階がご飯を食べる食堂になっています。
この日はここでパプリカ、玉ねぎ、トマト、セロリ、オレガノ、バジル、チーズ、ハムなどを購入。この具材で何か思いつきませんか?
そうピザです。何とゲストハウス内にはピザ窯があり、お客さんからの注文がある時にはピザを手作りで提供していました。ピザ生地もペペの手作り、トマトソースも作って、具材を切って。
そして自慢のピザ窯で焼き上げる。
このピザが最高においしい。薄く延ばした生地は、焼きあがると程よくパリッとしていて、モッツァレラチーズがじゅわっと伸びて、バジルとトマトの風味が広がって。お客さんがピザを頼むときは、我々の夕食もピザに。
ペペやその家族、そして同僚からは、ピザの作り方だけでなく、この地域の文化をたくさん学ばさせてもらいました。例えば、毎週月曜、水曜、金曜は近所にチチャを飲みに行ったり。
チチャはトウモロコシを発酵させて作る、 ペルーの国民飲料 。インカ帝国時代から人々に愛されています 。仕事終わりに、仕事中にぐびっと一杯。丸めた赤いビニールを棒の先端につけた家を見つければ、そこでチチャが販売されています。
また別の日には、同僚の友人の誕生日会に参加させてもらったり。ビール、ピスコ、そしてチチャを回し飲み。「おい日本ではどんなアルコール飲料があるんだ?ペルーのビールはどうだ?おいハポネスもっと飲め」
食事を終えて、誕生日ケーキを食べた後は、音楽に合わせて踊る踊る:)
ペルーのアンデス山脈のエリアでは、伝統的にクイ(モルモット)を食べる習慣があり、誕生日会に誘われた家族もクイを飼育していました。こんなにかわいい顔してるけど、食べるとおいしいの。
またまた別の日には、近くの村で行われていたお祭りを楽しみに出かけたり。
地域ごとに様々な衣装と、異なるダンスで村中をカーニバルのように歩き回る。
週末にはペペの4人いる息子の一人ニヘル、そして彼の友人達と一緒にハイキングに出かけたり。
二ヘルはクスコに住んでいるので、時間がある時は遊びに行ったり。コロニアル風の建物が美しいクスコの街。だけど旅行者であふれかえり、車の騒音もうるさいし。やっぱりウルバンバがいい。
クスコに来ても、すぐにウルバンバに帰りたーいと思ってました。
だってウルバンバにはもっと落ち着いていて、美しい自然に溢れている。毎日夕方にはこんな景色が。
街の北側にあるCerro Saywaに登れば、そこから見渡せる美しい聖なる谷の景色。さらにはインカ帝国時代からの遺跡も残されています。
写真内の石が積み上げてできた塔がそれなのですが、地元のガイドによるとここから見えるチコン山の氷河を祀るための場所であったのでは?とのこと。
他のほとんどのインカ遺跡と同じように、その目的は謎に包まれています。
こんなに美しい自然に囲まれながら、オーナー家族と一緒にバーベキューパーティーもしました。豚肉と鶏肉のステーキにサラダ。
ペペには4人の息子がいて、家族全員集合!!
極めつけはウアティアと呼ばれる、ジャガイモの土オーブン焼き。
まず石を積み上げオーブンを作り、その中で薪をくべて木炭を作ります。木炭を作った後、ジャガイモを中に入れ、石で作ったオーブンを崩し、土をかぶせます。
そして待つこと30分。今までで一番おいしいジャガイモが。ジャガイモの皮はパリパリで中はホクホク。インカ時代から伝わるじゃがいもの調理法。
デザートに、調理用のバナナも続いて投入。真っ黒になった川を剥いて食べると、中はホクホクで甘くて美味!
食事を楽しんだ後は、音楽。何と家族全員が何かしら楽器を演奏できる音楽一家。うらやましいーーー。たまに家族全員で集まってライブをしたりもするそう。
ペルーに来て、ウルバンバで、こんな素敵な場所で最高の家族と知り合えて、本当に幸せ。今度また友人や家族とペルーを再訪した際には、彼らにまた会えるかな?ありがとうございました、ペペさん一家!また会おう―!!
おわりに
ウルバンバに1ヵ月以上も滞在しながら、色々なインカ遺跡、美しい山々を歩いてきました。ガイドブックにも全く掲載されていないような場所にも、たっくさん行ってきたので、次回から各場所の情報を少しずつ配信していきますねー!
インスタグラムでは旅の最新情報をお届けしています。よろしければフォローお願いします。
コメントを残す