エクアドルを出国し、コロンビアへ入国。サン・ミゲル国境を抜け、プトマヨ地方へやってきました。プトマヨ地方ってどんな場所なんだろう?と思って、ガイドブックのロンリープラネットを開いてみても、何と情報はなし(笑)プトマヨ地方だけ、ごそっと抜けてる。
そんな情報もないような場所で何をするのかというと、ジャングルの奥地にあるジャングル・ロッジで1ヵ月ほどボランティアとして仕事を手伝う機会を頂いたのです。さぁ、一体どんな場所なんだろうか。
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プトマヨ地方のジャングル・ロッジ La Isla Escondida到着
南米の旅もクライマックスにさしかかり、アンデスの山々や太平洋側は旅したけれど、まだアマゾンと呼ばれる場所を訪れたことがなかった。
そこでつかんだチャンス。アマゾンの原生林の中にあるジャングルロッジでボランティアとして働らけるという絶好の機会。
私がお世話になったジャングルロッジ「ラ・イスラ・エスコンディダ(La Isla Escondida)」は、プトマヨ地方オリトという街の近くにある。
オリトから一日に3本あるバスでエル・リバノまで。そこから徒歩で2時間原生林を歩いたところにロッジはある。ロッジまでの道も美しく、至る所から動物たち、とくに鳥類の声が聞こえてくる。
ここは熱帯雨林。降雨量が多く、登山道も常にぐちょぐちょになっている。「絶対に長靴で来てください」と注意された理由がわかる。歩いていると時折、深い泥に足がズボっとはまる。小さな渓流も越えなければならない。
そうして2時間後到着したロッジ。(画像をクリックするとホームページにジャンプできます)
ジャングルに囲まれるように建設された美しい木造のロッジ。一階部分はリラックススペースになっており、2階部分には5部屋ありゲストが宿泊できるようになっている。
ロッジにはソーラーパネルから電力が供給され、サテライトインターネットまである。太陽が出ている時にはホットシャワーもあり、想像していたよりもかなり快適に過ごせました。
このプライベート自然保護区の大きさは106ヘクタールで、そのうちの90パーセントが原生林。
標高850mに位置し、ちょうどアンデス山脈の麓とアマゾン熱帯雨林の境界線にあるのです。よってこの自然保護区では、アンデスとアマゾンに住む生物を両方観察することができるのがユニーク。
どんな動物達が観察できるのか気になる方は、下の写真をクリックするとホームページのギャラリーにジャンプします。
このロッジでのアクティビティはもちろん原生林に住む野生動物たちの観察。ロッジの周辺には多くのトレイルが整備されており、ジャングルの中を歩きながら動物たちを観察することができます。自然好きには楽園のような場所。
オーナーのユルゲン(Jurgen)が、”Birdwatching in Colombia(コロンビアでのバードウォッチング)”という本を出版するほどのバードウォッチャー狂なので、ゲストの多くはバードウォッチングのために自然保護区を訪れます。
バードウォッチングをするために最高なのが、ジャングルの中に建てられたキャノピータワー。
自然保護区内には3つのキャノピータワーがあり、一番高いタワーで地上23mの高さ。キャノピータワーの頂上にはプラットホームと小屋があり、何とそこで宿泊することも可能。
滞在中ここに何度も登り、様々な動物たちを見ました。
小屋の窓からの景色は、こんな感じ。楽園だ。
このキャノピータワーから見る景色も絶景。たまに朝早く起きて、朝日を見に行ったりもしました。
こんな場所に1ヵ月も滞在できて幸せ。
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ロッジ周辺に広がるアマゾン原生林と生物たち
さて1ヵ月間ロッジに滞在している間、仕事もたくさん手伝っていましたが、周辺に広がるジャングルを毎日のように歩き回っていました。1日4-5時間働いて、後は自由時間。
うっそうとした原生林には日本で見られないような様々な植物が、
原生林内を流れる、無数の川。
100パーセント自然。
そして時折川がせき止められ、自然のプールになっている。
暑い日には、迷いなくこの自然のプールにダイブ。自然に囲まれて泳ぐのは最高に気持ちいい。
そしてもちろん多数の生物たちに出くわした。コロンビアは世界でも有数の生物多様性がある国。アンデスもあって、太平洋にも面していて、アマゾンもありますからね。
森を歩いていると、しょっちゅう見るのがこんなムカデのような虫、
英語ではglass frog(グラス・フロッグ)と呼ばれるきれいな緑色をしたカエル。お腹側を見ると、中が透き通って見える。
こちらは、世界で最大の蝶の一種。写真はないですが、世界一美しいと呼ばれるモルフォ蝶も何度も見ました。
最高に運が良かったのは、ナショナルジオグラフィック関係の撮影をしているゲストが1週間以上滞在してくれたこと。実はカメラマンのニックは、日本に英語の先生として1年以上も滞在していたことがあるんだって。
でも今はプロのカメラマン。彼らと一緒に夜中にジャングルを歩き回るのが最高だった。
夜でないと見ることのできない生物もたくさんいるからだ。
例えば、ヘビやタランチュラなんかは夜に活発に活動する。
かわいいカエルたちも夜の方が発見しやすい。
こんなにでっかいゴキブリ見たことない。手の大きさぐらいありますからね…
日本語で言うナナフシたち。
葉っぱに擬態するバッタ。
その他色んな虫類。
虫やカエルの写真ばっかり(笑)
でも本当は色んなサルや、ケツァール、インコ、タカを含めた色んな鳥を見てるんだけど、望遠レンズがないので撮影できてないだけ。ここで始めて望遠レンズが欲しいっと思って購入することにしました。
普段はトレイルを歩いていたのですが、一度未開のジャングルへGPSとマチェテ(山刀)をもって、原生林を切り開きながら2泊3日でジャングルを探検しに行きました。
これは新しいトレイルを作るため。標高850mのロッジから標高1600mまでジャングルトレッキング。
ここは熊の匂いがする、ここはジャガーの匂いがするなど、俺とは感じている事の鋭さが違う同行の3人。ちなみにジャガーの匂いは牛乳が腐った時のような匂いがほのかにするそう。
キャンプ地もないのでテントを張れる平地を見つけて、草や葉っぱで床からの浸水を防ぐ技術。
未開のジャングルの中を歩くのは、楽しく勉強になる経験だった。もちろんたっくさんの動物たちにも出会えました。
無事にGPSでマークした標高1600mのポイントまで到達。キャンプ地もマーク。
後に標高3000mのアンデス山脈パラモ高原まで続くトレイルを作りたいのだとか。
世界中でコロナウイルスの騒ぎが始まった2月上旬から月末までのジャングルロッジでの滞在でした。
またいつか、この自然の楽園に戻ってきたいなー!
おわりに
ジャングルロッジを離れ、メデジンまでヒッチハイクで移動。
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