マチャラでお世話になったロシオ一家に別れを告げ、次の目的地クエンカへ。朝6:00からヒッチハイクを開始し、10:00にはクエンカに到着。エクアドル、ヒッチハイクかなり簡単です。
エクアドルを旅したことのある旅人たちから「きれいでいい場所だよー」と、オススメされていたクエンカ。一体どんな場所なんだろう。
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のんびりできる 美しい世界遺産の街「クエンカ」
蒸し暑かったコスタ(太平洋沿い)の街「マチャラ」から、標高2500mのアンデス山脈の街「クエンカ」にやってきました。気候はぐんと涼しくなり、少し乾燥して、空気もフレッシュ。このクリアな空気の味は標高が高い場所ならでは。
ここではアメリカから移住してクエンカに10年以上住んでいるスタンのお宅に、カウチサーフィンで泊めてもらう事に。なんとスタンは85歳。85歳のカウチサーファー。いやすごい。こんなおじいさんになりたい。
多数のアメリカの年金生活者が自国よりも、良い暮らしができるという事でエクアドルの各地に移住している。アメリカ内で、年金だけで悠々と暮らすことができる人々ばかりではないのが現状なんだって。
そんなスタンとシェアハウスで暮らしているスウェーデン出身のジュリア。彼女もエクアドルにはもう合計で3年ほど住んでいるという。スタンが釣ってきたトゥルチャ(鱒)の一種を調理して迎えてくれました。写真はスパニッシュオムレツを作った時のだけれど。
彼女とは道教(タオイズム)の話や、先進国での暮らし(スウェーデンや日本)の話で盛り上がった。何が幸せなのか、どういう人生を送りたいのか、etc… 太極拳もここで習っているらしく、基本のステップを少し教えてもらいました。
福祉も整っていて、誰もが幸せに暮らしているかのように思える北欧の国スウェーデン。ただ彼女にはそんなスウェーデンにも様々な問題がある事を教えてもらいました。彼女は、できればスウェーデンには戻りたくないんだとか。旅をしていると様々な考えの人に出会えて楽しい。
さて、クエンカ。歩き回ってみると、噂通り美しい街でした。植民地時代のコロニアル風の建物や教会、石畳の道などの歴史的な状態が保存されているため、ユネスコの世界遺産にも登録されています。ちょっと写真多めでご紹介。
街はよく整備されており、清潔。ゴミもほとんど落ちていません。コロニアル風の建物が建ち並ぶクエンカ。
クエンカはエクアドル第三の都市なのですが、街全体にゆったりとした雰囲気が流れています。町中にあるたくさんの公園がそうさせるのか。
下の写真は中央広場。週末に教会でコンサートがあり、オーケストラでヴィヴァルディの曲を生演奏するのが無料で聞けてしまいました。こんな素敵なイベントも毎週末あるそう。
街中を歩いていると、スペインの街を歩いているような錯覚に陥ることも。まあスペインの征服者たちが作った街なんだから、そりゃそうか。
街の中心部は徒歩で歩き回れるサイズ。
ここクエンカでは、パナマ帽の製造も盛んで至る所にパナマ帽を販売するお店が。
またアーティストたちも多く住む街であるらしく、町中にはストリートアートがたくさん。ストリートアートの写真を撮りながらキョロキョロしていると、「あんたもアーティスト?アーティストの家を探しているの?」と声をかけられたり。
アートがたくさんある街は、歩いていて楽しい。毎回違う発見に溢れている。
街の中心部にはトメバンバ川が流れており、川沿いには遊歩道がある。
この川沿いを歩くのも楽しい。
川の反対側には大学もある。クエンカは大学もいくつかある学生の街。街を歩いていても若い人をたくさん見かける。オシャレなカフェやバーが多いのもその影響だろう。
そんなおしゃれスポットは、このトメバンバ川沿いの歴史地区側にたくさんある。トメバンバ側から歴史地区を見るとこんな感じ。
若者が多いという事もあり、金曜日と土曜日の夜は、特に活気があって楽しい。特に賑わっているのがCalle Largaというトメバンバ川付近の通り。ここにはディスコやバーが集中していて、クエンカのナイトライフの中心。
私もカウチサーフィンで知り合ったフアンと、その友人達とライブミュージックを楽しみました。バーの中ではスペイン語もだけれど、英語も同じくらい聞こえてきて、それだけ移住者が多いのでしょう。
あーそうだ。食事。食事をとるならやっぱりメルカドがおススメです。クエンカの中心部、歴史地区にもメルカドはいくつかあり、朝食から昼食、夕食まで安く食べれます。スープと主食(ご飯とおかず)、ジュース付きで2ドルほど。メルカドでなくて、レストランでも2ドル~3ドルでランチを楽しむことができます。
自炊派の方でもメルカドに行けば格安で様々なものが手に入ります。私がいた11月はマンゴーの季節だったので、マンゴー食べまくりでした。歴史地区内のメルカドは整備されていて清潔。
あーそうだ。エクアドルと言えば花の生産地として有名。街中の通りには、そんなエクアドルで栽培されているきれいな花を売っている一角もありました。
もっとローカルな市場を見たければ、郊外のメルカド・リブレへ。この市場の方が何でも安い。クエンカに住んでいる人々はこの市場に行く人が多いそう。
そして最後、クエンカを訪れた際はぜひ訪れてほしいのが、トゥリ展望台(Mirador Turi)。ここからはクエンカの美しい街並みを一望できます。
クエンカから日帰りで行ける カハス国立公園でトレッキング
さて世界遺産の街クエンカをさらに素晴らしい存在にしているのが、このカハス国立公園の存在。この国立公園は最も高いところで標高4450メートルで敷地面積は約285㎡。そんな広大な土地に270以上の湖が点在しています。
アクセス方法も簡単です。クエンカの長距離バスターミナルからグアヤキル行きバスに乗り、国立公園前で下車できます。バス代は2ドル。所有時間は1時間。国立公園の入場料は無料です。クエンカを訪れるなら、絶対に行ったほうがいいです。
バスを下車するのは国立公園の入り口、標高3900mの地点。ここで個人情報を登録し、国立公園内に入場します。ここからいくつかのトレッキングルートがあるのですが、湖の周囲を歩くだけの簡単なルートから、展望の良い山の上まで登る4時間ほどのコースなど様々。
私とフアンはCerro San Luis(4295m)に登るルートを歩きました。
カハス国立公園は、近くの太平洋から来る暖かく湿った空気と標高4000mほどの高地という場所に特有の、パラモと呼ばれる景観を観ることができます。パラモとは標高が高い場所でありながらも、亜熱帯の生態系をもつ場所を指し、世界でも中南米の一部にしか見ることができないそう。
例えば、この「プヤ・クラバ・ヘルクレス」はパイナップル科の一種ですが、高地で亜熱帯気候の場所のみにしか生息しない固有種。この写真上の、青い小さな花。この花は“百年に一度の花”と呼ばれ、40年周期にしか咲かないそう。そして、一度咲いた花はその後もう二度と咲くことはない。
そして「ペーパーツリー」と呼ばれるこの木。
この木の皮が一枚一枚剥がれるようになっており、昔はこの木の皮を紙として使っていたのだとか。
そんな独特の景観の中を歩きながら、山の頂上付近に足を進めていくと、霧の中からたくさんの湖が姿を現してくる。
これらの湖は、ほとんどが氷河期に山が削れてでできたものだそう。
そしてついにCerro San Luis(4295m)の頂上へ。
こんなにたくさんの湖が、頂上から眺めることができます。すごい絶景。
クエンカを訪れた際は、ぜひともカハス国立公園へも。
おわりに
世界遺産の街「クエンカ」とカハス国立公園。エクアドルを旅する際はぜひ!
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