行ってきました。ワスカラン国立公園で一番人気がある3泊4日のトレッキング”サンタ・クルス トレッキング”。標高4800mの峠道を越えていく、このトレッキングでは数々の絶景を楽しむことができます。
アンデス山脈の大自然、氷河が見えるラグーナ”Arhuay Laguna(アルアイ・ラグーン)”を訪れ、Alpamayo(アルパマヨ: 5947m)やTaulliraju(タウリラフ: 5830m)など、氷河を抱いた山々の絶景を楽しみながらワスカラン国立公園を縦断。
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サンタ・クルス トレック トレッキングルート アクセス方法
多くの人がガイドを雇い、旅行会社のツアーでグループでのトレッキングを楽しみますが、私は個人でワスカラ国立公園内に。通常の3泊4日ではなく2泊3日でサンタクルストレックを楽しんできました。
体力に自信がある人なら2泊3日で歩けます。
全体のルートはこちら。カシャパンパ(Cashapampa)から、標高4750mの峠「プンタ・ユニオン」を越えて、バケリア(Vaqueria)までの、合計で43kmのトレッキングです。
まずはスタート地点のカシャパンパに行くために、カラス村のメルカドへ。ここからカシャパンパまでのミニバスが出ています。値段は8ソルです。(2019年時点)
ちなみにワラス(Huaraz)からバケリア(Vaqueria)まで行き、私が歩いた方向とは逆方向にサンタクルストレックを歩くこともできます。ただ私はカラスに滞在していたので、こちらのルートから。
さて2泊3日のトレッキングの為の食事。私は当日の早朝、市場にタッパーを持っていき、市場内の食堂で調理済み料理を1日目の昼食と2日目の昼食の分を詰めてもらいました(自分で調理しなくていいので便利)。さらに果物やパン、トマト、ツナ缶、アボガドなど3日分の食料を準備。
メルカドの外に出ている屋台でキヌアジュースとパンで朝食を食べた後、ミニバスへ。カシャパンパまでのミニバスを探していると告げれば、ミニバスは簡単に見つかります。下はカラス村の地図。
ミニバスのドライバーに、サンタクルストレックの入り口で降ろしてもらい、トレッキングのスタート地点である谷へ。
村から少し歩くとチケットブースがあり、ここでワスカラン国立公園への入場料(60ソル/2日間)を支払うことになります。ちなみに私が歩いたときは誰もいなかったので、無料で国立公園内へ。チケット売り場の人がいる時と、いない時があるみたいです。
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サンタクルス トレック 1日目 ~氷河ラグーナ・アルアイコチャへ~
さて、サンタクルストレック1日目。初日はカシャパンパから谷を川沿いに、ずっと登っていくことになります。特に序盤にかなり登ります。
狭い狭い谷を、清流の流れる自然の音色、まだ肌寒い早朝の空気に身をゆだねながら、少しずつ標高を上げていきます。この時点ではまだ緑も青々としており、木もあります。
しばらく川沿いに歩いていくと、少しずつですが谷が広くなってきます。そして時折目に入ってくるのが牛。国立公園ですが、かなりの数の牛が放牧されています。
テントの中に食べ物を入れていて、食べ物を探している牛にテントを壊された人もいるようなので気をつけないと。
ハトゥンコチャ・ラグーナ(Laguna Jatuncocha)に到着するころには、雪を抱いた山々の姿も。ここで昼食をとり昼休憩。氷河からの恵みの水を湛えたラグーナと山の景色。こんな景色の中でご飯食べるのは、最高に気持ちいい!
ここからラグーナの右側を通過すると、まるで乾燥した砂漠ような土地に。こうやって自然の中を歩くと、どんどん周囲の景色が変わっていくのがおもしろい。
ここまで来ると、今日のキャンプ地は近い。標高4000mの小さな森の中にあるキャンプ場。ここでテントを張って、重い荷物を降ろす。まだこのキャンプ場には、オレただ一人。
午後13:00に到着して、まだまだ時間がある。少し一休みして、アルパマヨ山(5947m)が見えるビューポイントまで。
振り返っても、周囲にも、ただただ自然の美しい山々が広がっています。アンデス山脈―!!!
そしてさらに先に進んでいくと、氷河が見えるラグーナ・アルウアイ(Laguna Arhuay)へ到着します。これが今日のハイライト。
ちょっと曇りで残念だけれど、雨期の始まりなので仕方がないか。
サンタクルス トレック 2-3日目 ~プンタ・ユニオン(4750m)を越えていく~
さて2日目、まだ寒い寒い朝6:00。テントから出ると快晴。なんと雲一つない最高の天気。
昨日はクリアに見えなかったアルパマヨ山がよーく見える。
少し登ったところで振り返ると、昨日登ってきたラグーンが。
そして、そして、遠かったTaulliraju(タウリラフ山: 5830m)が、どんどんと近くなってくる!
ここで標高4400mぐらいでしょうか。テントや食料などの荷物を担いで、この標高で急登を登るのは本当にしんどい。もう100m進むだけでヘトヘト。でもこんな美しい景色の中なので、頑張って歩く。
パノラマ写真を撮ってみると、こんな景色です。あぁ….絶景!
そして…ついに頂上へ。
なんて景色だ。まるで別世界。こんな場所まで来られて、本当に幸せ。
この壮観な山の下には、ラグーナもある。
ずぅっ~~~と見ていたいような風景。
ここプンタ・ユニオンからは、これから下って行く道も見える。ラグーナがたくさん。
しばらくこの景色に酔いしれた後は、昼食を食べて下って行く。
さよならTaulliraju(タウリラフ山: 5830m)。また会う日まで。
下山途中、美しいラグーナのそばで休憩しながら。もう後は下るだけなので楽ちん楽ちん。
標高も下がってくるので、だんだんと温かくなってくる。
登ってきたプンタ・ユニオンの景色もどんどん遠く。
これから登っていく人々にエールを送りながら、今日のキャンプ地へ。
逆側のバケリア(Vaqueria)からトレッキングを始めた際の国立公園の入り口の手前でテントを張って、2日目の夜。
夜中レンジャーの人が来て、チケットの確認に。チケットなんか持っていないので、正直に言うと明日の朝7:00にチェックポイントまで来るように言われた。でも、明日は朝4:00に起きて、こっそりチェックポイントを通過するので、多分もう会うことはないだろう。
3日目の朝、誰もいないチェックポイントを抜け、トレッキングの終点バケリア(Vaqueria)へ。ここからヒッチハイクでカラスに家まで帰宅。
本数は少ないですが、ワラス(Huaraz)やユンガイ(Yungay)まで行くミニバスもあるので、それで近隣の町まで帰ることができます。
おわりに
ペルー、アンカシュ州、ワスカラン国立公園の「サンタクルス トレック」。山好きの方にはおすすめですので是非。
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