ペルーのインカ帝国の首都であったクスコ。そのインカ帝国の聖なる谷には、インカ帝国の優れた技術を知ることができる遺跡がたくさん。
今回はクスコから日帰りで訪れることができ、ちょっとしたトレッキングも楽しめる観光スポット「モライ遺跡」と「マラス塩田」を紹介します。
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インカ帝国の農業実験場だった?モライ遺跡
モライ遺跡に行くにも、マラス塩田に行くにもまず拠点となるのがマラス(Maras)という小さな村。クスコやウルバンバから簡単にミニバスとシェアタクシー(または徒歩、ヒッチハイク)で簡単に辿り着くことができます。
クスコからだと、まずグラウ通り(AV.Grau)から出発しているウルバンバ行きのミニバスに乗り、マラスに行く道の分岐点で降ろしてもらいます。そこでマラスやモライ遺跡まで行くシェアタクシーが待っています。
私の場合はマライまでヒッチハイクで行って、そこから徒歩でモライ遺跡まで歩きました。マラスからモライ遺跡まで1時間30分ほどで到着します。
高原地帯から見渡す景色は気持ちよく、村人が動物を使って畑を耕したりしている風景を眺めながらの気持ちいトレッキングでした。
さて肝心のモライ遺跡に到着です。ゲストハウスで働いている間に、ペルーの友人からもらった「フェルナンド」と名前が記されたチケットでこっそり入場しようと試みるも、受付で「お前はフェルナンドか?」と質問され、予想通り簡単にバレバレ(笑)
しかし話し方次第で何とでもなるのが外国人旅行者の特権であり南米。受付のお兄ちゃんは、「まあ特別に入れてやるけど、このチケットは没収ね」と、2000円ぐらいかかるところを無料で中に入れてくれました。クスコ周辺の遺跡は色んな方法をやりくりして、全て無料で入場させていただきました。
さてモライ遺跡。下記の写真のような場所です。
競技場だったのか?演劇場だったのか?有力な説では農業実験場として建設されたのではないかと考えられています。
これらの美しい同心円状にできた段々畑は、石垣の壁によって作られています。この段々畑には灌漑システムから水が供給されており、一番下の部分には、雨水を貯める貯水システムまであったことが研究からわかっています。
モライ遺跡の土壌温度は段々畑になっている一番底の部分が最も低く、上に向かうほど少しずつ高くなります。また方角によって日照時間が違ってくるので、同じ高さにあるテラスでも土壌温度は場所によって変化します。
このように少しずつ違った条件で作物を栽培することで、各作物に適した高度や土壌温度を調べたりしていたのかもしれません。
領土拡大にともなって、農作物の収穫量をいっそう増やしていく必要があったインカ帝国。生産性をあげるための知識を、このように蓄えていたのかも。
ただ本当はどんな目的でこの不思議なミステリーサークルのような施設がつくられたのかは、まだはっきりとわかっていません。この美しい同心円状の段々畑には、誰もがビックリするような別の隠された真実があるのかも。
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標高3000mにある絶景の塩の千枚田 マラス塩田
さてモライ遺跡を観光した後は、マラス塩田へと向かいます。マラス塩田の位置は下記の写真の通りです。マラスから塩田までタクシーで行くこともできますが、徒歩でタラバンバまでトレッキングしながら、マラスの塩田を楽しむこともできます。
マラスから塩田に向かって田舎道を歩いていくと、農作業からマラスの村に戻る途中の感じのいい家族に出会ったり。周囲の景色もきれいです。
しばらく道なりにまっすぐ歩いていくと、山中に佇む白い千枚田が見えてきました。乾燥した周囲の大地の中に急に現れる眩しい白。
標高3000mの山中にあるマラスの塩田です。ここからとれるマラスの塩は、かつてインカ皇帝へ
も献上されていたそう。この渓谷からは高濃度の塩水が湧き出ており、インカ帝国の時代の前から塩の生産が始まっています。
現在でも4000もの塩田があり,塩の採取は続いています。以前は塩田の中を歩いて見学することもできたみたいですが、現在は禁止。
しかしタラバンバに降りていく途中、塩田で働いている人たちと話していると、特別に中に入れてもらいました。さすが南米のノリ。仲良くなると何でもありです。塩田を流れる水をなめてみると、当たり前ですが、本当にしょっぱい!かなり濃度の強い塩田です。
お土産でここで生産された塩も売っているので、購入して味見してみるのもいいかもしれません。
クスコへの帰り道は、タラバンバからウルバンバまでミニバスで行き、ウルバンバのバスターミナルからクスコ行のバスに乗り込むと簡単です。
おわりに
いかがでしたでしょうか?日帰り旅行に2つ合わせて行くのがおススメです。
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