山岳国のイメージが強いボリビア。そのイメージ通り、ボリビアにはトレッキングで訪れることができる美しい場所がたくさん。ラパスから1泊2日でソラタに行き、氷河が流れ落ちるラグーナを訪れてきました。
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ソラタまでのアクセス方法
ソラタは標高約2700mにある美しい町。ラパスからは北西に140kmほど離れた位置にあります。ユングス(Yungus)と呼ばれるエリアに位置し、ラパスよりも温暖な気候。
町からはIllampu(イリャンプ山 6368m)やAncohuma(アンコウマ 6427m)などの壮大な山々の景色を見ることができます。
そんなソラタ行きのミニバスはラパスの中央墓地近くから出ています。価格は片道20ボリビア―ノで3時間ほど。中央墓地(Cementario Central)へは、ロープウェイ(Telferico)やミニバス(Cenmentario Central行)で到着できます。
中央墓地からソラタ行きのミニバスは、朝の5:00ぐらいから頻繁に出発しています。「ソラタ―!ソラター!」と叫んでるおじさん達がいるので、簡単に見つかるはずです。
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ソラタ 氷河ラグーナ(Laguna Graciar) トレッキングルート
ソラタから氷河ラグーナへのトレッキングルートはこちら。片道20kmほどの距離ですが、2500mほどの距離を登るので時間がかかります。最低1泊2日は必要になると思います。
トレッキングの開始ポイントとなるのは、Pampa Colaniという小さな村。ソラタからここまで行く公共交通機関はないので、タクシーで行くか、徒歩でここまで辿り着かねばなりません。
ソラタからトレッキング開始ポイントのPampa Colaniまで徒歩で1時間ほどだったと思います。
Pampa Colaniからキャンプ地のLaguna Chillataまでは5kmほどです。距離は短いのですが、1200mほどの標高差を登ることになるので3時間ほど時間はかかると思います。
またPampa Colaniから村の中を通過していくので、正しいトレッキングルートを見つけるのが少し難しいかもしれません。そこはGPSに頼りながら。
2日目はLaguna ChilletaからLaguna Glaciarを目指します。こちらも5kmほどなのですが、標高も高く1000mほど登ることになるので、4時間ほどかかると思います。
ルートはマークもされていないので、少し見つけるのが難しいかもしれませんが、私はガイド無しでも無事に氷河ラグーナまで辿り着くことができました。
ソラタ 氷河ラグーナ トレッキング 1日目
朝5:30ラパスを出発したミニバス。まだ薄暗い朝のシーンとした空気の中を、ミニバスはソラタに向かって走っていく。ラパスからエル・アルトへ。そして標高4000mほどのアルティ・プラーノと呼ばれる高原地帯を走っていくうちに、ゆっくりと空が明るくなってきた。
Achacachi(アチャカチ)という小さな町を越え、しばらく走ったミニバスは山岳地帯へと入った。グネグネとした道をゆっくりと下って行く。眼下には朝のひかりを浴びた雲海が、山の谷間に佇んでいる。曇る窓ガラスをジャケットできれいにしながら、そんな美しい光景についつい見入ってしまう。
そしてさらに標高を下げていくミニバスは、眼下に見えていた雲海に突入していく。そしてラパス出発から3時間後、雲海を抜けた先、ソラタに到着した。
ソラタに到着したのは朝の8:30。ちょうどお腹も空いていたので、朝ごはんを食べてからトレッキングを開始することに。朝から鶏肉のスープをがっつり食べて、これからのトレッキングに備える。
朝食を食べた後は、街の中心にあるプラザ(公園)近くで、パンやアボガド、トマトなどトレッキングに必要な食材を購入。その後トレッキングの開始ポイントであるPampa Colaniへと向かって歩き始めました。
ソラタの東の外れから町を出て、Jumucoという小さな村を経由した後、Pampa Colaniへと到着。あわよくばヒッチハイクでと考えていましたが、車は1台も通らず。ヒッチハイクは期待しない方がよいと思います。
トレッキングは最初の1時間ほどは村の中を通っていくのですが、なんせ村の中なので道が複雑。村人にLaguna Chillata(ラグーナ・チラタ)までの道は?と尋ねながら歩きました。
参考になるかわかりませんが、登山ルートは上記の写真のような畑を左に見ながら、そして下記の写真のように雪山をやや正面右方向に見ながら歩いていきます。
少し道に迷った時、正しいトレッキングルートを歩いているか判断する一つの方法は、ロバや馬の糞が道中にあるか確認することです。多くのツアー会社はロバや馬を使ってお客さんの荷物などを運びます。なので正しいルートにはロバや馬の糞がたくさん落ちているのです。
ソラタ出発から3時間半ほどでようやくラグーナ・チラタ(Laguna Chillata)に到着しました。美しい小さなエメラルドグリーン色をしたラグーナ。早速テントを張ってリラックス。
かなり早くキャンプ地に到着したので、ラグーナや眼下に広がる壮大な山岳風景を眺めたり。昼ご飯を食べながら、のーんびり。
今朝早朝に起きたこともあり、芝生に寝転がって昼寝。夕方17:30頃になると、これまでギラギラとさしていた太陽の光もやわらかくなり、きれいな黄金色。こんなに美しい風景やラグーンを独り占め。
午後20:00。標高4200mの夜は寒い。ボランティアとして働いているキャンプ場で借りてきた寝袋と自分のモノを重ねて二重にしてテントにこもる。頭にはニット帽を深くかぶり、口と鼻の部分だけ呼吸用にあけて。
おかげ様で寒さに凍えることもなく、ぐっすり眠ることができました。「寝袋二枚重ね」寒い夜にはかなりおススメです。
ソラタ 氷河ラグーナ トレッキング 2日目
朝の光で朝6:00に目を覚ます。もぞもぞとテントから這い出し、作ってきたゆで卵とトマト、アボカドのサンドイッチを食べる。
2日目のこの日は標高5200mにある氷河ラグーナまで登ります。テントの中に不必要なモノは残して、必要最低限の持ち物だけ持って出発。
歩き始めてすぐ、半分凍った美しいラグーナを通過していきます。このラグーナに流れこむ水をペットボトルに補給して先を急ぎます。ここまで来ると、誰も住んでいないし、動物も少ないので、水は飲めるほどきれいなはず。
ここから先も全くトレッキングルートがマークされていないので、人が通った後がわかる山道を見失わないように気をつけながら歩きます。それでも標高が高く大きな石がゴロゴロ転がっているような場所なので、ルート維持は難しく、何度か迷いながら先に進んでいきました。
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携帯に装備されているGPSが無ければ、ガイド無しで氷河ラグーナまで到着するのは難しかったと思います。GPSありがとう。
最後の丘を登り、3時間ほどで壮大な雪山と氷河の景色が見える場所まで到着。苦労して登ってきて良かったー!と思わせてくれる景色。
さすがは標高5200m。迫力のある氷河の景色。
何とここからはチチカカ湖をも肉眼で確認することができます。ちなみにチチカカ湖は南米最大の湖。
この氷河が見える場所から1時間ほどでLaguna Glaciar(氷河ラグーナ)へ到達。まったくルートがマークされていないので、最後にこのラグーナを見つけるのに一苦労。
ただ苦労した分だけあって、氷河がせり出してラグーナまで流れ落ちている景色は壮観でした。ここで下山する時間も忘れて、しばらくボゥーっと氷河を眺め眺め。
下山は登ってきた分だけずぅーっと下りなので楽ちんです。頂上から4時間ほどでソラタの街に到着。そしてソラタからラパスまでのミニバスで3時間かけて帰宅。また訪れたいと思わせてくれる良い旅でした。
おわりに
いかがでしたでしょうか。ボリビアのソラタから1泊2日で行けるトレッキング「Laguna Glaciar(氷河ラグーナ)」。私のようにラパスからも1泊2日で訪れることができます。
ぜひとも氷河ラグーナまで登って、ボリビアならではの絶景を楽しんでください。
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