アルゼンチン滞在も2週間目。ブエノスアイレスからロサリオを経由して、コルドバにやってまいりました。
コルドバではニュージーランドで一緒に働いて、ロードトリップも一緒に楽しんだマテオとの4年振りの再会。そして彼の家にしばらく居候させてもらっていました。
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コルドバでニュージーランド振りの友人と懐かしい再会
コルドバの郊外にヒッチハイクで到着。これから町の中心まで行きたいのですが、コルドバで公共バスに乗車するには専用のICカードが必要。ブエノスアイレスと同じで現金ではバス代を払えないよう。厄介なシステムです。
バスが到着し、「ICカードがないので現金で払っていいですか?」とバスドライバーに聞くと、「お金なんかいいから乗って乗って」と無料で町の中心まで行くバスに乗せてもらう。こうゆう寛大なところはアルゼンチンの好きなところ。
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「オラ!ハポネス(日本人)!ここがサンタフェ通りだよ。」と、友人の住むアパートのある通りで降ろしてもらいました。
友人に電話すると「ちょうど昼休憩の時間だから、一緒にご飯でも食べよう。家まで来てくれ。」言われた通り、彼のアパートの前で待っていると、懐かしい姿が近づいてくる。
「マテオさん―久しぶりー!」「おートモヤさん久しぶり!」
ニュージーランド以来、4年ぶりに出会った懐かしい友人。久しぶりの再会で本当に嬉しかったです。会いたい気持ちはあるけれど、こんな風に実際に再会できる人って何人ぐらいいるだろう。
文学好きで芸術作品も制作する(かなりハイレベル)多才な彼は、現在大学で講師として働きながら、学生としても勉強している。旅でふらふらしている私と違って、ニュージーランドから帰国後しっかり地に足つけて生活しています。
彼の友人のビセンテもプラスチックアートを制作する芸術家、また別の友人でルームメイトのアンドレスも音楽やエレクトリックアートを制作する芸術家。芸術家の周りには芸術家が集まる。
その日は彼の妹が夕食を準備してくれ、友人たちと一緒にディナーを楽しみました。マテオの友人たちらしく、みなさん個性的で楽しい人たち。コルドバ滞在楽しくなりそう。
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コルドバの街を散策してみる
コルドバはブエノスアイレスに次ぐアルゼンチン第二の都市で、南米最古の大学があります。チェ・ゲバラの出身校でもあるそうですよ!友人宅からコルドバの街の中心部までは徒歩で15分ほどでした。コルドバの良いところは町の中心部がコンパクトで、徒歩で街歩きを存分に楽しめるところです。
街中にはコロニアル建築が建ち並び散策も楽しいです。特にサン・マルティン広場の近くには多くの歴史的建築物があります。中心部以外ならばIglesia De Los Capuchinosというネオ・ゴシック様式の教会やPalacio Ferreiraの中にある美術館も訪れることをおすすめします。
Palacio Ferreiraの中にある美術館は中の美術品だけでなく、外観と内装も美しく気に入りました。家の中でずっとゴロゴロしているわけにもいかないので、たまには外に出ないと。
コルドバにはアジア食品ショップもあります。お店の名前は「Mundo Verde」で、町の中心部コロン通りにあります。ここで寿司の材料を買って、仲間で一緒に寿司を作りました。またアンドレスも料理が得意で手作りピザを作ってくれました。こういう文化交流大好きです!
コルドバに土曜日、日曜日と滞在しているなら、絶対におすすめしたいのがギュエメス地区で開かれているクラフト際。夕方18:00ぐらいから賑わいはじめ、アーティスト達が手作りの手工芸品や絵画など様々な作品を販売しています。
それだけでなく、この地区はおしゃれなバーやお店がたくさんあります。ストリートパフォーマー達も地区一帯を盛り上げ、お祭りのような雰囲気です。
また天気の良い日にはサルミエント公園もおすすめです。外に出るのが大好きなアルゼンチンの人々は、床にピクニックシートを敷いて、アルゼンチン定番の熱いお湯が入った保温ボトルとマテを片手におしゃべり。
そうアルゼンチンの定番と言えばマテ。良いマテ茶を淹れるには、お湯の温度も大切。ということで電気ポットにも温度調節機能が搭載されています。日本にこんな電気ポットってありましたっけ?あればコーヒーやお茶用にぜひとも購入したい。
公園内にはドゥルセ・デ・レチェが入ったチュロスを販売していたので購入。ドゥルセ・デ・レチェは砂糖を入れた牛乳をゆっくりと加熱して作る、キャラメルのような甘いドロッとしたペースト。これがめっちゃおいしい。南米では定番のスイーツのようです。
のーんびりとマテオの自宅に滞在させてもらいながら、彼の友人たちに囲まれコルドバを満喫。こんな仲間に囲まれながら生活できるなら、コルドバで仕事見つけて住んでみるのもありかもしれないとまで思いました。
コルドバ郊外に行ってみる
ある日コルドバの街を散策しようと家を出て100mほど歩くと、「オラ!トモシャ!」とスペイン語なまりで自分の名前を呼ぶ人が。「あれ?でも見たことがない人だけど…ヒッチハイクで拾ってもらったかな?」と思い出そうとしていると、
「アイ・アム・マテオ・ファーザー」と。マテオのお父さんでした。フェイスブック上でしか知り合いではなかったのですが、何で分かったんだろう。カルロタという町に住んでいる音ですが、マテオを訪ねてコルドバに来ていたようです。翌日お父さんのネグロには、コルドバ郊外の街まで連れて行ってもらいました。
チェ・ゲバラの育った街 アルタ・グラシア
ネグロが連れてきてくれたのは、アルタ・グラシアという小さな町。実はこの町は、あのチェ・ゲバラが幼少期を過ごした街です。彼が住んでいた家が、現在はミュージアムになっています。
コルドバからはバスで50分ほど。コルドバMercad sudの近くにあるバスターミナルからバスに乗ります。アルタ。グラシアの街自体は静かでのんびりとした田舎町という感じ。
チェ・ゲバラの一家は、年間を通して気候が安定しているアルタ・グラシアに、喘息の治療のために引っ越してきました。博物館内には彼の幼少期の写真などが多数展示されています。青年期に彼が南米中を旅したバイク「ポデローサ号」も展示してあります。(本物ではなく同モデルのバイク)
博物館を回っていて、「こんな裕福な家庭に育った子供が革命家になるなんて、人生わからないものだなー」と、不思議な気持ちがしてきます。
子供たちも野外学習で頻繁に訪れるようで、今日も勉強に訪れた子供達のグループが。最後に集合写真を撮るときに、「ハイチーズ!」ではなく「チェ~~!」と元気に声を上げていました。この中から革命家が生まれるかも。
美しい川が流れる村 クエスタ・ブランカ
ブエノスアイレスやロサリオと違い、コルドバの周囲には丘や山などがあり、自然が間近にあるのも魅力です。マテオの友人のヴィセンテと一緒にクエスタ・ブランカという田舎の村を訪れてきました。
クエスタ・ブランカにはコルドバからカルロス・パスまでバスで行き、そこから乗り換えていきます。コルドバからは1時間30分ぐらいで到着します。こちらもMercado sud近くのバスターミナルからバスに乗ります。
バスはどんどん山の中に入っていき、村に到着するとコルドバとは全く違う豊かな自然があります。目を引くのは美しい川。天気が良かったので、ロッククライミングをしている人もいました。
そしてとにかく犬が多い!でもフレンドリーな犬たちだったのでご心配なく。川辺を歩いていると何匹もの犬が後ろから後をついてきました。アルゼンチンはどこでも野良犬がたくさんいますが、なぜかどの犬も吠えたりせず、友好的。
我々はサンドイッチをとコーヒーを持参し、川辺に座り込んでのーんびりしていました。コルドバでの忙しい喧噪に疲れたら、リラックスしに来るのに絶好の場所です。
マテオのお父さんとカルロタ滞在 ガウチョに出会って、大学でミニ講演
10日間程滞在したコルドバ。新しい友人もでき、ここを去るのは少し寂しいけれど、次の場所へ。マテオのお父さんネグロに誘われて、彼の住んでいる町カルロタを訪ねる事にしました。
カルロタは小さな町なので誰もが互いを知っている様子。町ですれ違うと誰もが「オラ!」と挨拶してくれる。ネグロは学校の校長先生として働いていたので、誰もが彼の事を知っている様子でした。そんな彼なので滞在中、たくさんの人が家に来て一緒に食事をしたり、彼の友人を訪ねてまわったり、静かな町だけれど忙しく楽しい日々でした。
そんな中でも思い出深かったのは、彼の元生徒を訪ねてカルロタ郊外のファームに遊びに行った時のこと。特徴のある帽子に、腰に差したナイフ。アルゼンチンにきて初めてガウチョに出会いました。彼らは我々が突然訪ねたにも関わらず、アサド(アルゼンチンバーベキュー)とマテ茶で迎えてくれました。
またネグロに頼まれて、彼の学んだ大学で旅について話す機会もいただきました。15人ぐらいの生徒たちを前に、写真を見せながらどんな場所を旅してきたか話させていただきました。旅についてだけでなく、日本についても様々な質問が。
盛り上がって20:00から始まったクラスが終了したのは23:00。3時間も話していました。大学から帰る間際には「来てくれてありがとう!」とお土産までいただいてしまいました。
おわりに
なんだか成り行きにまかせるようにして旅が進行しています。特に観光をするわけでもなく、ただただ色んな人々と出会って、人を知り文化を知るのが楽しい。おかげでスペイン語も少しずつですが上達してきました。
旅の続きはこちら、
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