[グアテマラ] 火山に囲まれた第二の都市ケツァルテナンゴ

ウェウェテナンゴからグアテマラ第二の都市ケツァルテナンゴへと移動。

この街の周辺にも標高3500mを越える火山があり、それらに登るのが目的の一つ。

ヒッチハイクでトラックの助手席に乗せてもらい、いざケツァルテナンゴへ!

ケツァルテナンゴ 火山に囲まれたグアテマラ第二の都市

ウェウェテナンゴから山岳風景を眺めながら到着したのは、グアテマラ第二の都市ケツァルテナンゴ。

標高2300mほどの高地にあり、山岳地帯の中に位置する風光明媚な都市。地元の人々は、この街をケツァルテナンゴでなく、シェラと呼ぶ。

街の中心部にはそれほど大きくないがコロニアル時代の建築物が建ち並ぶ歴史地区も。

その中でも際立って素晴らしいと感じたのは、中央広場にあるエスピリトゥサント大聖堂。

正面のファサードに施された彫刻が、当時のケツァルテナンゴの石工の技術の高さを感じさせる。

下の写真は市役所とその中庭の様子。

シェラの街では、独立後の19世紀後半から20世紀初頭にかけて、コーヒーの生産が地域経済の主要な要素となり、都市の発展を促したという。

日曜日の午後に広場を散歩してみると、屋台も出て多くの人で賑わっていた。

中央広場を中心としてのびる小さな通りには、コロニアル建築と近代風の建物が混在し、山岳地帯の街らしくアップダウンが多い。

通りからは街を囲む山々の景色も目に入る。

このようなシェラの街から見える山々の中でも、最も目立つのがサンタ・マリア火山(標高3810m)。

登山口も街から近く、せっかくの機会なので早起きして登頂することに。

午後になると雲が出てくるという事で、早朝の6:00から登頂開始。

登山道の最初はトウモロコシなどが植えられた畑を歩き、徐々に山を囲む森の中へ。

森の中の急勾配を登っていき、標高が上がっていくにつれ、周囲の自然環境も変わっていく。

頂上に近づくにつれ、徐々に松の木が目立つようになってくる。

最後の松林を登りぬけると、森林限界を突破し岩がちな地形に。

頂上には十字架が掲げられていた。

頂上に到着したのは8:30頃だっただろうか。

運よく晴天に恵まれ、遠くの火山まで見渡せる360度のパノラマビュー。

頂上からの景色で特別なのが、約1時間ごとに起こるサンティアギィート火山の噴火を観察できること。

ドゴーン!という大きな音と共に噴煙が立ち上り、どんどんと大きくなっていく。

登ったのが日曜日だったので現地の人もたくさん登っていて、賑やかな雰囲気であった。

頂上では食べ物を持ってきてピクニックを楽しんでいる人、お供え物を持ってきて祈りを捧げる人々など様々。

サンタ・マリア火山を登頂した翌日には、ケツァルテナンゴ郊外にあるズニルという街を訪れてみる。

目的はズニル火山までのハイキングだけれど、少し街歩き。

印象的だったのはカラフルに彩られたお墓と、素敵な民族衣装を着た人々のパレード。

ズニル村の市場にて、持参したタッパーに昼食を詰めてもらい登頂の準備完了。

村の郊外、山の斜面に広がる畑の中を通り過ぎながらしばらく登ると、ズニル村が一望できる丘へ。

美しい風景だが、ここはまだまだ序盤。

地元の人々の畑を抜けていくと、その先は森林。

日が照ってきたが、森の中を歩くのは涼しいので助かる。

時折後ろを振り返ると、先日に登ったサンタ・マリア火山が木々の間から顔を出す。

森林を抜けると標高3100mほどの尾根へ出る。

ここからズニル火山までは尾根沿いに歩いていくのだが、そこからもまだかろうじて雲の上に頭だけ出たサンタ・マリア火山が見える。

尾根の向こう側にも村があるのだが、その彼方に見えるはずの火山は残念ながらガスッていて見えない。

ズニル火山への登頂もサンタ・マリア火山と同様に、標高が高くなるにつれ松林、そして岩石。

頂上に到着するころには、もう森を覆ってしまいそうなほど多くの雲が。

しばらく頂上で景色を楽しんでいたのだが、雲で視界が悪くなってきたので下山開始。

このまま雨になっても嫌なので。

しかし雲が出てくるのも悪い事ばかりではない。

登ってきた森林は神秘的な雰囲気に様変わりし、まるで雲霧林を歩いているかのよう。

二日続けて標高3500m以上ある火山に登頂したので、多少疲れてしまったけれど、両方とも素晴らしい山歩きだった。

どちらか選ぶなら、サンタ・マリア火山は見逃さないでほしい。頂上からの景色もさることながら、そこからのサンティアギート火山の噴火は最高の眺めだからだ。

おわりに

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